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2022年4月20日水曜日

[ライブレポ]  LUPINUS ROCK FESTIVAL 2022(ES-TRUS、カノエラナ、Little Lilith、TRiDENT)

(前記事はこちら
・ES-TRUS (Flowers Loft)

[セットリスト]
・Break new Ground  [MV]
・篝火  [MV]
・NOT HATCH  [MV]
・iL MiO  [MV]
・君がいて  [MV]

当ブログには久しぶりの登場となる名古屋発紅一点ロックバンド。
まず1曲目はライブ定番の名曲「Break new Ground」からスタート。
最近になって公式YouTubeでこれまでリリースされた曲ほぼ全曲のライブ映像を
公開してくれるようになったのは良いですね。この曲の音源化はまだでしょうか?

なお、このライブの直前にギタリストのゆうきさんが活動を休止するという発表があり
本日がラスト出演。ボーカルのkyokaさんは歌いながら涙を流す場面もあり、
さらにMCにてバンドを始めたきっかけは、このメンバー5人みんなと一緒に
いたかったからだと語っていたことには絆の強さを感じた。
でもきっかけとしては意外だとも感じた。これまでの曲の歌詞を聴く限りでは
音楽無しでは生きていけない系の人かと思うほどにエモくて良かっただけに。
さらに「君がいて」は、実はゆうきさんに向けて描いた曲だったそうで、
この曲がリリースされた2年前の時点からバンドを抜けてしまうのではと
予感していたのが正夢になってしまったと。なのでメンバーが1人でも抜けたら
解散だと思っていたが、それでも音楽を続けようと思ったのは
ファンのみんなのおかげだと感謝の言葉を述べていたのも印象的だった。

そんなMCの後にラストナンバーとして披露された「君がいて」はそりゃもう感動モノ。
「♪行かないで 君がいなきゃ僕は歌う意味が無い」
こんな曲を歌い合えるES-TRUSって人間的にも魅力ある人達が集まったんだなと思ったし
より応援したくなった。惜しくも出演時間がかぶってしまったЯeaLも観たかったけど
やはりこちらを選んで良かった。ゆうきさんは脱退では無く活動休止という
形になったのは、数年後にバカ売れすればまたバンドに戻りたいと
思ってくれるかもしれないからと話していたので、本当にそうなって欲しい。
バカ売れするためにはとりあえず、新曲が2年出ていないので
もうそろそろ出して欲しいですね!せっかく十分に売れる要素のある、
キャッチーなメロディを持った楽曲ばかりを作ってくれるバンドなのだから。



・カノエラナ (SHELTER)

当フェスでは貴重なメジャー経験者、佐賀県唐津市出身シンガーソングライターが
昨年のルピナスロック同様に、今回もアコギ弾き語り形式にて
1人でステージに登場。この日は「キンギョバチ」「ヤコウレッシャ」
「グラトニックラヴ」といった配信シングルの新曲を中心に披露。
「キンギョバチ」は間奏のシビれるエレキギターも好きな曲だったが
アコースティックバージョンでも力強い演奏で楽曲の魅力を表現していて
さすがだなと思った。フェス後半で疲れてきた頃にこれまでとは一味違う
弾き語りライブを観られたのは一種の清涼剤にもなって良かった。



・Little Lilith (MOSAiC)

以前までは「リトルリリス」という表記で活動していたガールズバンドが
昨年末にメンバーチェンジを経て「ガールズジェントバンド」となり
激ロックマガジンでも特集されるようなバンドに生まれ変わった。
ジェントとはメタルの派生ジャンルの1つであり、wikiによるとリズム重視で
変拍子を組み込んだ曲が特徴などと書かれているが、このバンドの曲は
それに加えて哀愁漂うサビメロが素晴らしいと、2曲目に披露された
「LadyBug」を生で聴いて実感した。その次にはボーカルのLILLYさんの挨拶があり
3曲目には絶望をテーマにした曲を歌うと宣言。地の底から湧き上がるかのような
感情をぶつけた曲で良かった。その一方で4曲目では一転して明るめで
盛り上がれる曲を披露してくれたのも、ライバー的には嬉しかった。
初見のバンドの中で、事前試聴の時点での期待に応えてくれたバンドが
最後の最後でやっと現れてくれた!もうこちらの昨年末のミツバチロックの
出演キャンセル事件なんてのは吹っ飛んだ。アルバムリリースも待ち遠しいほどに楽しみ。



・TRiDENT (251)

[セットリスト]
・DISTINATION  [MV]
・RIDE ON  [MV]
・VOLTAGE  [MV]
・Alive  [MV]
・Continue  [MV]
・IMAGINATION  [MV]
(アンコール)
・JUST FIGHT  [MV]

トリを務めるのは当ブログ的超常連の3ピースガールズバンド。
開演前からCLUB251はほぼ満員。着いた時には入場規制で入れないかと思いきや
ギリギリ通してくれたということで、ステージが見えにくい後ろの方で
観ることになったが、それでも毎度おなじみの気合い入りまくりの楽曲は
演奏パフォーマンスが見えにくくても伝わるものってあるんだな。
最後はアンコールを1曲やってもいいということになり「JUST FIGHT」で
サビの歌詞の通りの、渾身の一撃を放ってくれた。
アンコールが起きたことに対してボーカルのASAKAさんは、
本編だけで満足させられなかったということなので悔しいなどと語っていたのは
さすがとことんストイックなバンドだなと感じましたね。



全15組、そのうち初見は計9組。名前だけは聞いたことがあったバンド達との
新たな出会いというのもフェスの魅力。百聞は一見に如かずというのは
まさにその通りであり、みんな持ち味を発揮していて見どころがあった。
だがその一方で、今回惜しくも出演辞退となったリリー楽綺団の穴は、
結局他のバンドでは埋まらなかったなと感じてしまった。
フェスの中盤以降に登場した初見のバンドやグループの数々は、
主に激ロックマガジンで取り上げられてそうなのを選んで観てきたわけだが、
そういった若手ラウドシーンのバンド・グループ全般にお願いしたくなったことは
もっとメロディとサビ重視の曲を作って歌って欲しい。
以前にも取り上げたこちらの方のブログ記事とは真逆のことを書いてしまうが、
やっぱり自分はガールズメタルバンドのHAGANEのような全編メロディアスな
曲を歌うバンドの方が好き、なのになぜ2年連続で呼んでくれなかったんだ。
スクリームもデスヴォイスも、ミクスチャー要素を取り入れた新しい形の音楽を
追求するのも全て大歓迎だが、肝心のメロディが良くなければ聴き続けるのは厳しい。
そんな中初見で唯一文句無しに良かったのがLittle Lilithということで一番の収穫。
そしてTRiDENT、ES-TRUSといった当ブログ常連組はやっぱりリリー楽綺団と同じぐらい
メロディが良いよなと今回も実感。第2回開催にして最大規模の会場が
CLUB251に縮小されてしまったのは今後大丈夫なのかとちょっぴり不安にもなるが、
次回はでっかく下北沢シャングリラで、なんならЯeaLとカノエラナさん以上の
メジャーの有名どころも招いて開催してくれたら最高なのになと願いたくなる。
以上でございます。長文記事を最後まで読んで頂きありがとうございました。



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