カミツキ「 Xgate」 (2020/1/29) 1. DPS [公式PV] 2. ZERO 3. Scarlet Needle 4. Shine In the Darkness 5. Angel お気に入り度:★★★★★★☆ (6.5/10) カミツキの通算4枚目のミニアルバム。まずアルバムタイトル「Xgate」の読み方は 「クロスゲート」と読むらしいです。てっきりエックスゲートなのかと、まるでXVIDEOみたいだなと一瞬思ってしまった自分がバカみたいだ。そして毎度凝っている アルバム作品の公式キャッチーコピーについて、今作はどうなったかというと、 >立ち塞がるGateを解き放ち予測不能なステージへ! 今作はGate(ゲート/門)をテーマに全5曲を収録したミニアルバムとなっている。 1曲1曲に『限界x無限』『過去x未来』『変化x不変』『光x闇』『天使x堕天使』 といった左右非対称となるGateをコンセプトに構成。 またまたまたしてもなんてアーティステックなんだ。今最も楽曲のコンセプト的に実力の高さを 感じる若手ガールズロックアーティストといえばカミツキ、これに気づけない人達は 見る目が無いとすら思えてくるほど。もっと人気が出て有名フェスにも出まくれるぐらいに なってもいいはずなのに。これは当ブログ常連バンドの大多数に言えることなのだが、 もうちょいライブの観客に若い人達が増えてくれないかなと思ってしまうんですよね。 おじさんの方が音楽を見る目があると思えてくる。ガールズシーンにいると毎度そう思う。 まず1曲目「DPS」が今作のリード曲。最初聴いたときはカミツキにしてはサビメロが 平坦ではないかと思ったのも束の間で、その後の間奏のギターやキーボードなどを含めた 編曲のレベルの高さと、歌唱の勢いに心を掴まれてもっていかれた。 「♪駆け出す ゲート解き放てええぇぇーーっ!!」そう高らかに歌い上げる姿は 限界突破して新たなステージへの道を切り開く、魂のこもった呪文のよう。 その後はリズムゲームアプリ「Leaping Destiny」の主題歌にもなった2曲目「ZERO」、 さらには3曲目「Scarlet Needle」4曲目「Shine In the Darkness」と聴いていくと 今作はこれまでの中で最も重厚かつデジタル色の強いロックが並ぶ作品だなと感じた。 前作まではポップかつ良質なメロディがボーカルの美声をより引き立てる、 ポストDo As Infinityかと思わせてくれるようなタイプのバンドという印象だったのが 今作では少し変わったなと思った。アニラウドと名乗る某バンドに近くなったような気が。 ボーカルのMiZUKIさんの歌唱は相変わらずCD音源では上手くてその佇まいからして上品で 美しいと思えるのもこのバンドならではなので、ライブでもCDと同等レベルに歌えれば さらに大きな武器になるはずだが、その一方でもう1つの大きな魅力であったはずの メロディのキャッチーさという点では、本当にこれからも大丈夫なのかなと不安になった。 先々月の記事で紹介したアニラウドバンドのSALTY DOGと並んで(レビューはこちら) アニソンでメジャーデビューして欲しいバンドのツートップなだけに 頑張って欲しいんですけどね。次作がメジャーとなっても全く驚かないレベルなだけに。
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2020年5月3日日曜日
[CDアルバムレビュー] カミツキ「Xgate」
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