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2020年5月24日日曜日

[CDアルバムレビュー]  まだ見たことのないセカイ「幽玄モノクローム」


まだ見たことのないセカイ「 幽玄モノクローム」
(2019/10/16)
  
1. Break away feat.くぎたん 
2. Ark
3. escape feat.YUZUKINGDOM  [公式PV]
4. 極彩色のユートピア
5. Get on the Tailwind 
6. 命に嫌われている feat.松下
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)



まだ見たことのないセカイの1stミニアルバム。
ガールズバンド「BRIDEAR」の元ギタリストであった美弦さんと、
アニメ「幼女戦記」挿入歌でデビューした声優歌手で現在はYouTuberとしても活躍中の
ねおきまこさんの2人により結成されたユニットのデビュー作品。

やっぱり美弦さんのメロディセンスはスゴいなと、
序盤の1、2曲目を聴いた時点から感心させられるほどの作品だった。
「メタルを聴かない人にもメタルを好きになってもらいたい」
「きれいな曲もあるっていうのを知ってほしくて」
こちらのOKMusicのインタビュー記事で美弦さんがこのように語っていただけある。
6曲全て歌メロがきれいなアッパーチューンで全てシングル曲でもいけるほどで
デジタルアレンジを効かせた編曲も良くて派手で華やか曲をよくぞここまで揃えたものだ。
そしてボーカルのねおきまこさんは声優歌手の王道ともいえるような甘い声質を
持ちながらも、声量があってロック系の曲もしっかりと歌える実力がある。
これは他のアニソン系アーティストに例えるならばKOTOKOさんタイプだなと感じた。
少なくとも妖精帝國のゆいさんよりはKOTOKOさんに近い歌声だと思う。
「Light My Fire」という傑作ロックナンバーを彷彿させられただけに。
まこさんもよくぞファイヤー感満載な曲を歌ってくれた!ということで拍手を送りたい。

そして今作のリード曲にもなっている3曲目「escape」は
ダンスロックグループ「Q'ulle」のメンバーで、メタルユニットの「YUZUKINGDOM」
としても活躍経験のあるデスポ名人のゆづきさんをゲストボーカルに迎え、
さらにベーシストにはホルモン2号店などでも活躍中のわかざえもんさんを迎え、
ドラマーには現NEMOPHILAのむらたたむさんを迎えて作られた曲。
何だこのガールズ界のオールスターチームは。そりゃ名曲にならないわけがない。
むらたたむさんは当ブログの年間私的名曲1位獲得経験者ですからね。完全に余談になるが
こちらを読み返してみるとむらたたむ1位に加えてBRIDEARもQ'ulleもKOTOKOも入ってた。
4曲目「極彩色のユートピア」はダークな歌詞と共に哀愁を漂わせながら疾走。
ユーロビートっぽいアレンジが加わるところもツボにハマった。
インタビュー記事でボカロ曲の影響を受けたと自ら語っていただけある新境地の名曲。
5曲目「Get on the Tailwind」はメロディックな曲が好きな自分のような者にはドツボの
疾走メロスピ系楽曲で、これがBRIDEARならば感動のラストナンバー用となった曲なのでは。
やっぱりこの曲は特にKIMIさんのボーカルで聴きたかったなぁとか、
やっぱり個人的には美弦さんはBRIDEARからは脱退して欲しくなかったなぁとか、
バンドとこのユニットとを並行して活動することはできなかったのかなぁとか
思ってしまったのだがそんなことを言っても本人達が決めた道ですからね・・・
6曲目「命に嫌われている」は初音ミクによるボカロ曲のカバー。
この曲のボーカルはねおきまこさんではなく、歌い手の松下さんが担当しているが
声質的には似ていて、言われなければ別人が歌ってるとは気づけなかったレベル。

メタルとアニソンとボカロ曲の融合。こうして少しでも幅広い層に自身の作る音楽を
聴いて好きになって欲しいという意欲が感じられただけに、何とか頑張って欲しいなと思う。
そしてなんと今年2月には新ボーカリストとして声優の生田善子さんが
加入することが決まったというまさかの展開が。その後の4月には早速新曲となる
「ミライシグナル」も配信リリースされたが、一方で現時点ではねおきまこさんが
ユニットを脱退するかは決まっていないようで、果たしてこれからどうなるのか・・・
これから聴く人達をどんなセカイへと連れていってくれるのだろうか?






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