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2013年4月5日金曜日

[CDレビュー]  CHERRYBLOSSOM「GO!」


CHERRYBLOSSOM「 GO!」
(2008/9/3) 

1. DIVE TO WORLD
2. 春風LOVER SONG
3. CYCLE
4. ミラフル
5. GO!!
6. STRAY HAND
7. HONEY
8. ウラヌス
9. MISS YOU
10. 信号
11. あなたがくれたもの
12. MOUSE TO CAT 
13. 夕歩道 
お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10)




2008年にリリースされた、CHERRYBLOSSOMの1stフルアルバム。
女性ツインボーカルバンドというスタイルで、縦横無尽に弾けまくるかのように
元気いっぱいでなおかつ前向きな曲がたくさん詰まったアルバムです。
ボーカル(特にMEKKOさんの歌声)はパンチが効いており、聴いていて気持ちいい。
それに加えて楽曲の方は、ラップやミクスチャー的要素を入れた曲が多く、
他のガールズバンドの曲以上に、攻める姿勢が伝わってくるのが特徴です。

まず1~3曲目はラップを取り入れたアッパーチューンで、これぞ彼らの自己紹介的な曲。
2曲目「春風LOVER SONG」はその名の通りに、桜が咲く春の時期に聴きたい、
新たな旅立ちを歌った曲で、卒業ソングとしてもピッタリな曲。
3曲目「CYCLE」も、自転車を思いっきり漕ぎながら聴きたくなるような曲で、
どれも聴いていて元気をもらえる曲ばかりです。

DJの声から曲が始まり、スクラッチ音などを取り入れたミクスチャーバンドサウンドを
奏でつつも、それでいてサビのメロディの良さも光る4曲目「ミラフル」、
2番以降、サビが2重構造になっているかのように聴こえる7曲目「ウラヌス」
といった、変化球的アッパーチューンの出来も見事。

そしてアルバム後半の曲は、ミディアムナンバーの「信号」「夕歩道」が素晴らしい!
この2曲はアルバムオリジナル曲ながら解散ベストに収録されたのもうなずける名曲。
哀愁漂う美メロバンドサウンドにのせて、恋人との別れを歌った「信号」、
2人の友情を歌った曲で、曲中に入るシンセの音にも深みが感じられる「夕歩道」、
これらの曲は歌詞についても、若さを感じさせつつも意外と良かったりする。
揺れる心を信号の赤・青・黄色に例えたり、スケッチブックに絵を描くシーンが
あったりというように、シチュエーションごとにちゃんと考えて作ったことが
伝わってくるのが良いです。

7、9曲目などの落ち着いた雰囲気の曲が微妙に感じたのは惜しいところですが、
それでもアルバム全体を通せば1stとは思えないぐらいの完成度でした。
女性ボーカルバンドとして、若さ満点でなおかつポップな曲を作りつつも、
同時に、従来のガールズロックの進化系とも呼べるような曲も作り出していた。
それだけに解散はあまりにも早すぎた。いっそのこと再結成してくれないだろうか。
「春風LOVER SONG」のサビの「♪また会う日までーー」というその歌詞通りに、
春の季節になるとまた会いたくなるバンドです。


2 件のコメント:

sodalite さんのコメント...

このアルバムはCHERRY BLOSSOMの代表作ですよね。
本作には収録されていませんが私は「Riskygirl」も好きです。

私はインディーズ時代に他アーティストを目的にライヴを見に行って、そこで初めてCHERRY BLOSSOMを知ったんですけど会場の物凄い盛り上がりに圧倒されました。
初めて聴いた曲でも乗れるぐらいの熱量や勢いがあったと記憶しています。
CHERRY BLOSSOMは正にライヴバンドでした。

良いバンドだったのに解散は早過ぎましたよね。再結成を望んでいる人は他にも結構いるんじゃないかと思います。

えむけー さんのコメント...

私が本格的にハマり始めた頃に解散してしまったので、あと1年早くハマっていたら確実にライブにも行っていたと思います。
生でステージを観られたとはうらやましいです!そりゃものすごい盛り上がりだっただろうなというのもうなずけます。

現在はボーカルのMAICOさんの方はこれとは全然違う、着うた系に近い感じの曲を歌ってるようですね。
MEEKOさんの方はどこへ行ったのか・・・ やっぱり再結成して欲しいですね。