こより「 サビに「さくら」で入ると売れるらしい」 (2010/4/9) 1. かっとばせ!タケハラくん 2. サビに「さくら」で入ると売れるらしい 3. 第四次宇宙大戦 ~けしからん肉体~ 4. 烏賊幻想 5. わくわく☆納骨堂 お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10) 2010年ににリリースされた、こよりのインディーズ1stミニアルバム。 「ヘヴィポップバンド」「愛される変態バンド」「イカとキノコのエレメンタル」 などのキャッチコピーを持ち、ライブでは客席にシジミを投げ込むなどといった 型破りなパフォーマンスも行っていたという4人組ヴィジュアル系バンドの作品です。 楽曲の方はポップでなおかつV系バンド的ながら、歌詞はどれも面白いものばかり。 まず1曲目「かっとばせ!タケハラくん」は、千葉ロッテマリーンズ(当時)の 竹原選手をモデルとして作られた曲で、今作の中では一番まともな曲(笑) 太鼓の音や「かっとばせー!」というコーラスに熱さを感じさせてくれる応援歌で、 この曲は野球ファンならば好きになる人が多いのではないかと思いました。 そして今作最大のハイライトは、やはり2曲目のアルバムタイトル曲 「サビに「さくら」で入ると売れるらしい」でしょう。 Aメロで意味不明なセリフを延々と語り、そしてサビ直前になって突然 「サビにさくらが入ってしまえばこっちのもんなんだよ!」と逆ギレ、 そして一気にメロディアスなサビに突入するという、彼らならではの展開美が最高! この曲は近年の有線放送の常連曲にありがちな、さもテンプレート通りに 大量生産したかのような桜ソングや、A・Bメロはラップでサビはメロディアスという いかにも最近の売れ線を狙い過ぎた曲の数々を、面白おかしく皮肉ったかのような曲で、 それでいて、サビのメロディは和風っぽさを感じさせつつも疾走感があり素晴らしい。 そしてこんな内容の歌詞の曲であっても、PVの方を見てみると、 ラストの桜吹雪はまるで神がかっているかのように見えてくるというからスゴいです。 4曲目の、イカゲソをテーマにした食べ物ソング「烏賊幻想」、 5曲目の「遊び疲れた僕らは」というサビの歌詞が印象的な青春ソングながら、 なぜこの流れで「♪こんがり焼けました」と、死ぬ場面の納骨シーンにまで一気に いってしまうのかと全力でツッコみたくなる「わくわく☆納骨堂」といった曲も面白いです。 もっともっと曲を聴きたかった。今作も5曲とは言わずもっと収録してもよかった。 そしてこういうバンドがメジャーシーンで思いっきり暴れるところを見てみたかった。 ボーカルが病気のため解散してしまったのが本当に惜しまれるバンドです。 他のメンバーは3人ともに「ムシケラトプス」というバンドにて現在も音楽活動を続けているようですが・・・
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2013年4月8日月曜日
[CDレビュー] こより「サビに「さくら」で入ると売れるらしい」
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