re-in.Carnation∞YURIA「 月のキヲク~lunatication~(DVD付)」 (2008/1/17) 1. prologo 2. 例えるのなら、美しく残酷な華 3. カナシミノウタ 4. 薬草 5. 破遍 6. キヲク 7. patria 8. 棘 9. memento 10. la luna che pianto 11. うずまき お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10) re-in.Carnation∞YURIAの1stアルバム。 とある深夜番組でこのバンドの曲を聴き、一瞬のうちに惹き込まれたのがきっかけで このCDアルバムも聴いてみたいなと思い、ようやく聴いてみたところ・・・ 予想の遥か上を行くような、とんでもない作品でした。 とにかく音作りが、これでもかとばかりにすさまじい。 メタル的な激しいエレキギターの音、キーボードの幻想的な音、 ストリングスの壮大な音、その他バイオリン、笛などのさまざまな楽器の音が これでもかとばかりに複雑に絡みながらも融合した音楽は、 ドラマチックで、前衛的で、芸術的。 それらはたった1曲の中においても、さまざまな展開美を見せ、 時には王道路線、時には変則的な展開・・・ これはまさに予測不能、それでいて圧巻。 曲調自体はバラード曲が多いですが、どの曲も他の曲とは似ていない。 それでいてアルバム全体が、いわゆるコンセプトアルバム的な、 完成された世界観を持っているというのも素晴らしい。 そしてボーカルのYURIAさんの、甘さと力強さを併せ持った歌声も、 曲の魅力を一層引き立てていると思います。 しかもそれでいて本当にすごいと思うのは、 これだけ芸術性の高い、前衛的な音楽でありながらも 同時に、万人に向けておすすめできるような、 キャッチーさも持ち合わせているというのがすごいです。 歌メロの良さ、特にサビメロのキャッチーさは このような前衛的な音楽をやっているアーティストの中ではNo.1なのではと思います。 元々ボーカルのYURIAさんは、いわゆるアニソン系の歌手らしいですが、 この作品は、アニメ云々は関係なく、 歌姫好きや、芸術的で壮大な音楽が好きな人ならぜひ聴くべき! 特に、OLIVIAやALI PROJECTあたりが好きな人が聴けば感動するのではと思います。
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2008年12月29日月曜日
[CDレビュー] re-in.Carnation∞YURIA「月のキヲク ~lunatication~」
2008年10月12日日曜日
[CDレビュー] 上木彩矢 「Are you happy now?」
上木彩矢 「 Are you happy now?」 (2008/9/10) 1. Are you happy now? 2. It's a beautiful day 3. Just take my heart 4. いつの日も君だけ I Remember you 5. SUNDAY MORNING 6. Summer Memories 7. I'm your side 8. Walking down the street 9. Secret Night 10. Crash 11. Good-bye my love 12. 君去りし誘惑 13. Best of my love 14. 愛は暗闇の中で (ボーナストラック) お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) 上木彩矢の3rdアルバム。前作は決して悪くはなかったものの どうも似たような感じの曲が多いかなと思ってしまったのに対し、 今作は、後半を中心に曲のバリエーションが広がったのがまず良かったです。 前半の1~7曲目よりも後半の8~14曲目の方が多彩で、 なおかつどれも曲や歌唱にパワーを感じます。 本来持っている歌唱のうまさ、すごさが存分に生かされてると思います。 特に、タイトル通りのハードナンバーの10曲目の「Crash」は素晴らしい! さらにボーナストラックの「愛は暗闇の中で」も素晴らしいです。 ZARDのカバーとは思えないぐらい、というかむしろ原曲よりもこっちの方が 圧倒的なキレ、伸び、パワーを感じる。なぜこの上記2曲のような ハードロックナンバーを、シングルで出さないんでしょうか? シングルで切る曲を間違えてるとしか思えないです・・・ でもこういう曲がアルバムで聴けたのはとても良かったです。 ただ、曲やアレンジの雰囲気がかぶってると思うような曲があったことと (1曲目と11曲目、3曲目と7曲目は特に) 歌詞が8~10曲目以外はどれも似たような感じで、 あまりにも無難過ぎというかベタだったのが惜しかったです。 ブルースっぽい雰囲気の9曲目「Secret Night」と、 ハードロックナンバーの8、10曲目はそんな曲の雰囲気にピッタリと合った、 良い歌詞を書いているのだから、もっとレベルの高い歌詞を書くことはできるはず! 歌詞の表現の幅、曲の世界観の幅をもっと広げることができてたらさらに良かった。 歌声やサウンド自体はモロに好きなタイプなだけに、がんばって欲しいです。 こういう「Crash」「愛は暗闇の中で」のような感じの曲を歌ってる歌手は 今のヒットチャート界には不在なだけに、なおさらそう思いますね。
2008年9月24日水曜日
[CDレビュー] UVERworld「PROGLUTION」
UVERworld「 PROGLUTION」 (2008/1/16) 1. Roots 2. brand new ancient 3. 浮世CROSSING 4. 病的希求日記 5. counting song-H 6. シャカビーチ~Laka Laka La~ (album ver.) 7. GROOVY GROOVY GROOVY 8. expod-digital (インスト) 9. -妙策号外ORCHESTRA- (インスト) 10. UNKNOWN ORCHESTRA (album ver.) 11. -god’s followers- (インスト) 12. 神集め 13. -forecast map 1955- (インスト) 14. ENERGY (album ver.) 15. endscape (album ver.) 16. 心が指す場所と口癖 そして君がついて来る 17. オトノハ 18. to the world (SE) お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) 2008年1月にリリースされた、UVERworldの3rdアルバム。 いつもお世話になっている音楽ブログにて「大作アルバム」「独創性の塊」 などといったレビューが書かれていたのを見て、聴いてみようと思いました。 彼らのようなラップを取り入れたミクスチャーバンドというのは、 いかにも今の時代にありがちだなと、以前までは思ってましたが、 しかしいざ今作を聴いてみると、そのような先入観は吹き飛びました。 まず歌詞カードを開けた瞬間から、ボーカルのTAKUYA∞さんによる 「音楽で世界を変えたい」という熱いメッセージが書かれていたのが良かったです。 このように、歌詞カードにアーティストの音楽にかける思いが伝わるメッセージが載ってると、 それだけでそのアーティストは応援したいと思えてしまいます。 ちなみに以前にも、甲斐名都「ナミダの成分」や、上原あずみ「無色」の歌詞カードなどが自分の中ですごく印象に残ったことがありました。 そして曲の方も、1曲目から熱い思いが伝わってくる曲ばかり。 予想していたよりも全体的に歌詞が良かったことに驚きました。 シングル曲よりもむしろアルバム曲の方が歌詞が良いのではないかと、 1、2、4、5曲目などを聴いた時点で思いました。 14曲目の「ENERGY」は、環境問題について、皮肉を込めながらも 同時にこの世界に訴えかけているかのような歌詞が見事。 こんな曲があるとは予想してなかったです。 そしてサウンドの方は、思ってたよりもラップ色は薄く、その代わりに印象に残ったのは、 電子音やアコースティックギターなどの使い方のうまさ。 これが曲の中でいいアクセントになってました。 その中でも、ラテン音楽と疾走感あふれるロックが曲の中で行ったりきたりする「シャカビーチ」と、 ディスコ調のサウンドに乗せて歌われる、裏世界をテーマにした曲「UNKNOWN ORCHESTRA」は特に良かったです。 とにかく音作りが凝っていると感じました。 ただ、終盤のバラード曲が個人的には微妙かなと思ったので、これが良くなればさらに期待ができますね。 今作は思わぬ掘り出し物となったアルバムでした。 余談になりますが、カラオケで歌うにはかなりメロディが複雑なので覚えにくいだろうなぁ・・・
2008年9月8日月曜日
[CDレビュー] THYME「first 9uality」
THYME「 first 9uality(ファーストクオリティー)〈初回限定盤 DVD付〉」 (2008/9/3) 1. 晴天 2. Hello 3. Our Rock Star 4. forever we can make it! 5. Drive 6. Fly Away 7. I'll be back 8. The LAST DAY 9. babycar 10. My Life 11. Humming Bird 12. Wonderland お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) THYMEの1stアルバム。やはり期待通り、1stアルバムから素晴らしい作品をリリースしてくれました! 「1シンガー、2サウンドプロデューサーが織りなす上質ロック」というキャッチコピー、 これに偽りは無いということが、聴けば本当によく分かります。 以前このブログで紹介したシングル曲の素晴らしさは既に証明済として、 アルバム曲も全曲もメロディが良いですし、音がしっかり作りこまれていて質が高いです。 バイオリンの音が絶妙にマッチした「Humming Bird」なんかは特に印象に残りました。 どうやら、サウンド面の方は公式HPの紹介によると「洋楽センス溢れる楽曲」が売りらしいですが、むしろメロディの良さに関しては洋楽よりも上なのではと思います。 そんな楽曲の数々を歌う、ボーカルのthymeさんの声がこれまた良いです。 独特のカラっとした感じの声、これは今の日本の有名アーティストの中には いないような感じの声で、個性があって良いです。 ただ、ちょっと意外だったのは、思ったよりも前向きな歌詞が多かったこと。 もともとバンド名のTHYMEとは花言葉で「勇気」という意味があるらしく、 そんな、文字通り勇気や希望を与えてくれるような曲が多かったです。 が、ちょっと似たような感じの歌詞や世界観の曲が多いかなという印象でした。 それでも歌詞の質自体は最近のヒット曲とかに比べたら全然高いと思います。 そんな中で「The LAST DAY」が歌詞も曲の雰囲気もこの中では異色な感じがして、面白かったですが、まだまだもっと歌詞や曲の幅を広げることはできるはず! それでも、1stアルバムでこれだけやってくれたらさすがとしか言いようがないですね。 やはり、2008年を代表する、名作アルバムでした!
2008年8月13日水曜日
[CDレビュー] THE イナズマ戦隊「どうにもこうにも俺MHz」
THE イナズマ戦隊「 どうにもこうにも俺MHz」 (2008/2/20) 1. 俺MHZ 2. 汗と涙とロッケンロール 3. メッセージ・ボトル 4. 俺讃歌 5. Ban&An~バカ万歳アホ万歳~ 6. ちょっと待った!! 7. Oh!スザンヌ 8. 冬の並木道 9. 情熱の風 10. 線路沿い 11. 青春時代 12. Rollin'Rollin' 13. 眼鏡橋ブルース お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) 2008年2月にリリースされた、THE イナズマ戦隊のアルバム。 このバンドの曲は前から何曲かは聴いたことがありましたが アルバムを聴くのは今年のこの作品が初めてでした。 感想は・・・ もうこれでもかってぐらいに熱い。 1、2曲目のタイトルからして、暑苦しいほどに熱い。 ここまで極められるっていうのはある意味すごいです。 こういうのは好きなんですよね! 特にボーカルの歌唱に関しては、 思いっきり爽快感を感じることができる。素晴らしいです。 個人的に地味系バンドはどうも好きになれないのに対して、 このバンドはそれとは全く対照的なところが良いですね。 一昔前に流行した、青春パンク系と呼ばれるような雰囲気もあるにはありますが、 それだけでは無い一面を持ってるところも良いです。特に3曲目の「メッセージ・ボトル」の 「俺達ももういい年で いい加減なアイツなんかも 3歳の子供がいるって」 という歌詞は、どこか今の自分とダブるとこがあって、胸にくるものがありました。 アルバム全体の印象としては、似たような感じの曲も多かったですが、 そんな中で7曲目の「Oh!スザンヌ」が歌詞・曲ともにいい感じでひねりが利いてて、 アルバム全体としてもいいアクセントになってました。どこか90年代っぽい感じもします。 今の時代の流れとは全く逆の方向に突っ走っているかのようなバンドなので、 この先ブレイクすることは難しいかもしれませんが、これからもこの勢いで突っ走っていってもらいたいです!
2008年4月6日日曜日
[CDレビュー] GARNET CROW「LOCKS」
GARNET CROW「 Locks」 (2008/3/12) 1. 最後の離島 2. 涙のイエスタデー 3. 世界はまわると言うけれど 4. もう一度笑って 5. この手を伸ばせば 6. doubt 7. 風とRAINBOW 8. ふたり 9. Mr.Holiday 10. The first cry 11. Love is a Bird お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) GARNET CROWの6thアルバム。作風は確かに昔とは変わりました。 初期の頃と比べると、バンド色が強くなったような気がします(6・8曲目とかは特に) 独特の雰囲気や世界観は残しつつも、ボーカルの中村由利さんの歌唱も含めて 力強い一面を感じさせてくれる曲が多かったです。こういう路線もありだなと思いました。 今作は、いくつかの音楽ブログを見る限りでは賛否両論でしたが 私のようなバンドサウンド好きにはむしろお気に入り作品です。 オープニングにして一気に目の前に美しい海の景色が広がるかのような 「最後の離島」、さらには王道バラードの「この手を伸ばせば」 「Love is a Bird」などといった曲は特に大好きな曲でした。 私はもともと、「光」と「影」の両面を持ち合わせたアーティストが好きでございます。 なので、半ばお気楽なラブソングばかり歌っているような歌手は、 私の中ではアーティストとしてそれほど評価しなかったりしますが、 その点、今回のGARNET CROWのアルバムは、「光」の部分が今までと比べると 多くなったと思いますが、それでも依然として、両面のバランスがとれていて なおかつ個性豊かな音楽は作れていると思います。 これからも「影」の部分は忘れないで欲しいですが・・・
2008年3月27日木曜日
[CDレビュー] 中ノ森BAND「エレクトリックガール」
中ノ森BAND「 エレクトリックガール(初回)(DVD付)」 (2008/3/5) 1. エレクトリックガール 2. Happy 3. One last tear 4. 風になりたい 5. シーソー 6. 99ラブバルーン 7. 太陽 8. イソブラボー 9. 雪 10. 旅への扉 11. 恋の花火師 12. ウエヲムイテ 13. Day by Day~辿った足跡に~ 14. 星になった君へ お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10) 今年3月にリリースされた、中ノ森BANDの3rdアルバム。 この作品を聴いてまず感じたことは、バラード曲が多い。 2~5曲目までと10、12~14曲目がバラード系の曲で、 まさかこんな作品になってるとは意外でした。 3作目ということで、今までの元気いっぱいなイメージから、 そろそろ大人っぽさみたいなのも意識したという作風にしたのでしょうか? この中ではシングル曲の「旅への扉」が、やはり飛び抜けて素晴らしい。 LINDBERGの元ギタリストの平川達也さんが作曲というのも嬉しかったです。 でも個人的には、まだまだこれからも元気に突っ走ってもらいたいです。落ち着くのはまだ早い! アルバム曲では「恋の花火師」が一番良かったです。和風ロックアレンジが面白い。 しかしこういう作風だったから、なおさら先行シングルにもなった 「イソブラボー」のはっちゃけっぷりが目立ちますね(笑) 本当、この曲はいろんな意味で素晴らしい。PVまで含めて・・・
2008年3月25日火曜日
[CDレビュー] エレファントカシマシ「STARTING OVER」
エレファントカシマシ「 STARTING OVER」 (2008/1/30) 1. 今はここが真ん中さ! 2. 笑顔の未来へ 3. こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい 4. リッスントゥザミュージック 5. まぬけなJohnny 6. さよならパーティー 7. starting over 8. 翳りゆく部屋 9. 冬の朝 10. 俺たちの明日 11. FLYER お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10) エレファントカシマシの通算17枚目のアルバム。 実は私的にはエレカシの作品を聴くのは久しぶりだったりします。 代表曲「今宵の月のように」から「コールアンドレスポンス」ぐらいまでは特に好きで、よく聴いてました。 まぁ一番好きな曲は「奴隷天国」なんですけどね。 そしてこちらのアルバムの方を聴いた感想としては、やはりその頃とは楽曲の雰囲気が違ったものの、同時に新たな魅力も詰まっていた作品でした。 テンポはゆったりとした曲中心ながら、それでいてパワーを感じる曲が多い。 熱さを思いっきり感じさせてくれる歌唱はいいですね。 そんな中で唯一、ブレイク当初の路線といえる曲「リッスントゥザミュージック」は懐かしい感じがして好きだったりします。 さらに、一番意外だったのは「翳りゆく部屋」。この曲はなんとユーミンのカバー曲ですが 女性ボーカル曲をオリジナルキーのまま歌っても、ナヨっとした感じにならず、 力強さと切なさを同時に感じさせてくれるような曲になったのがすごい。 楽曲の新たな魅力を引き出せていると思います。 ただ今作には「奴隷天国」や「コールアンドレスポンス」のような、 一撃必殺の曲が無かった気がしたのがちょっと残念でしたが、 しかし、それでも良い作品だと思いました。これからもこの調子で頑張って欲しいです。
2008年3月18日火曜日
[CDレビュー] 「蛇の道~ザ・コブラツイスターズ特撰集~」
この前久々に、ザ・コブラツイスターズの公式サイト http://www.1000show.jp/tct/ を見てみたら、 サイトの上の方に「お知らせ」というのが載ってまして、そこをクリックしてみたら、 解散発表でございました。 マジで解散なのか・・・・(泣) これだけ実力・個性ともに抜群だった、素晴らしいバンドが解散してしまうのはとても残念です。 このバンドがデビューしたのは9年前、私はまだ確か中学生か高校生の頃だったですね。 もうこの頃からコブラツイスターズの曲は聴いてましたし、カラオケでもしょっちゅう歌ってましたから。 たとえ他の友達のみんなが知らなかろうと、そんなの関係なく歌ってました! だって、本当にいい曲ばっかりだったから。 このバンドのことを知らないという人は、まず2003年にリリースされたベスト盤がおすすめです。 「 蛇の道~ザ・コブラツイスターズ特撰集~」 (2003/01/08) 1. 運命船サラバ号出発 2. 夢の旅人 3. サクラサク 4. 路地裏の宇宙少年 5. 去りゆく君へ 6. 東西南北 日本の空 7. 嵐に住む人 8. 魂交差点 9. 甦る人々 10. マーブイユシ - 魂寄せ - 11. 美しき世界 12. からまる糸 13. ガムシャラ人生 14. ゼロからの始まり 15. いつかの少年 16. 七つの海を渡れ - どんぶらこ - お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10) これはもう、さすがベスト盤なだけあって、全曲すごい。 このバンドのボーカルの川畑アキラさんは鹿児島県の与論島という、沖縄のすぐ近くの島の出身で、 それもあってかバンドのサウンドの方は、沖縄音楽や、日本の伝統音楽の要素を取り入れたロックが中心でした。 その中でも特に素晴らしいのは、三線を取り入れたサウンドが心にしみる名バラード「甦る人々」、 カラッとしたロックに三線の音がからむサウンド、それに加えて、どこか旅情をかきたててくれる歌詞が見事な「東西南北 日本の空」、 これぞ日本のお祭りって感じの、ロックと祭囃子が見事に融合した熱いナンバー「嵐に住む人」、 まさにタイトル通りの、切なさと懐かしさを感じるミディアムナンバー「いつかの少年」などなど・・・ あと他には、ザ・世界仰天ニュースという番組の加藤大ダイエット企画の応援ソングとしても使われた「夢の旅人」も良いです。 何気に結構今まで番組挿入歌やCMソングのタイアップとかをもらってたんですよね。 なのになぜ売れないまま解散という形になったのか・・・ 時代の流れが、こっち方面に向いてなかったとしかいいようが無いと思います。 どうせ今の時代は、熱いタイプの音楽はウケないのでしょうね。本当に残念です。たとえ時代が評価しなかったとしても、私は思いっきり評価してますよ! 9年間、本当に良い曲を作り続けてくれてありがとうございました。お疲れ様でした。
2008年3月15日土曜日
[CDレビュー] いきものがかり「ライフアルバム」
いきものがかり「 ライフ アルバム」 (2008/2/13) 1. Good Morning 2. 茜色の約束 3. 夏空グラフィティ 4. 青春ライン 5. @miso soup 6. ソプラノ 7. 花は桜 君は美し 8. ちこくしちゃうよ 9. 心一つあるがまま 10. ニセモノ 11. 東京猿物語 12. 月とあたしと冷蔵庫 13. 茜色の約束-acoustic version- お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) ついに完全ブレイクを果たした、いきものかがりの2ndアルバム。 1stアルバム「桜咲く街物語」があまりに素晴らしすぎたこともあり、 それに比べると今作はどうかなと思ってましたが、 やはり今回も良い作品を作ってくれました。 特に一番良かった、いい意味で衝撃を受けた曲は、11曲目の「東京猿物語」。 これはお見事! ロック・ポップスと盆踊り・演歌が融合したようなサウンドが最高に素晴らしい。 歌詞や歌い方なども含めて、まさに日本のお祭りって感じの曲です。 かつてのザ・コブラツイスターズの曲を彷彿させますね。 まさかこんな曲を、いきものがかりが作ってくれるとは思わなかった。 個人的にはこの曲が今作の一番の収穫だと思います。これからもこの路線の曲は続けて欲しいです。 それ以外の曲は、どれも正統派ですね。相変わらず、暖かさがにじみ出ている曲が多いです。 ただ、2ndともなると、やはり今までの作品と似た感じのミディアム~バラード曲が多いかなと思ったのと、 前作「青春のとびら」「流星ミラクル」「HANABI」のような疾走感溢れる曲が 今作にはあまり無かったのが残念でした。(「夏空グラフィティ」ぐらいか?) 1stアルバムの上記3曲が大好きだっただけに・・・ まぁ、でも前作がほぼベスト盤的内容で素晴らしすぎただけですね。 1stを新鮮な気持ちで聴いた頃に比べると、 2ndはやっぱり「慣れ」みたいなものもどうしても出てきますし。 ということで、今作も十分に楽しめる内容の作品だと思います。
2008年1月23日水曜日
[CDレビュー] 安藤裕子「shabon songs」
安藤裕子「 shabon songs」 (2007/2/14) 1. 手を休めてガラス玉 2. 雨唄 3. TEXAS 4. シャボン ボウル 5. SUCRE HACACHA 6. よいこのクルマ 7. 絵になるお話 8. “I”novel. 9. 安全地帯 10. The Still Steel Down 11. Little Babe 12. 唄い前夜 お気に入り度:★★★★★★☆ (6.5/10) 安藤裕子の3rdアルバム。 いつもお世話になっている音楽ブログのお勧めにより聴いてみた作品でしたが、 そこの管理人様のコメントによると、「めちゃくちゃクセがあるので、好き嫌いがハッキリします」とのことでした。 しかしこれを聴いた時の、個人的な第一印象は、「むしろ思ったよりクセがなくて聴きやすい」でした。 聴く前に私の中では何となく、元ちとせさんや笹川美和さんのような感じの曲をイメージしてたのですが、それに比べるとまだクセが無い方ですね。 まず曲を聴いて意外だったのは、ほのぼのとした感じの楽曲が多かったことです。 「NHKみんなのうた」にそのまま使えそうな感じですね。 特に「手を休めてガラス玉」「雨唄」は良かったです。 英詩の部分の歌い方がいい味を出している。 ただ、歌唱は特徴があるのに対し、楽曲自体は割と普通な感じの曲が多かったかも。 むしろ、楽曲に関してはもっと個性があっても良かった! しかしそれでも、ハマる人はめちゃくちゃハマるだろうなと思わせてくれる作品でした。
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