SEX MACHINEGUNS「SMG」 (2011/8/31) 1. サンシャイン 2. Tiger Tiger 3. IMAGE DEATH 4. 熟女ビーム 5. アラジン 6. こんにゃくパンチ 7. 東京よりさいたま 8. メリーゴーランド 9. イエローチューブ 10. 37564 お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) 2011年8月にリリースされた、SEX MACHINEGUNSのアルバム。 ここまでメンバーチェンジを繰り返しながらも、ついに2011年に結成20周年を 迎えたということで、今作はそれにふさわしい気合いの入ったアルバムとなりました。 全編通して演奏のスゴさを感じることができますし、特に1、2曲目のカッコ良さは素晴らしい。 「Tiger Tiger」を聴いた時点では、今作は大傑作になるのではないかと思ったぐらいです。 その一方で、3曲目以降の歌詞は相変わらず面白さ満点ですが。その中でも7曲目の 「東京よりさいたま」は、これは2011年のNo.1迷曲なんじゃないかと思うぐらいの曲です。 東京暮らしのデメリットを歌い、さいたまに引っ越ししようと歌うも、 なぜ神奈川でも千葉でもなくさいたまを選んだのか、 肝心の、さいたまのどの辺が良いのかについては何一つとして歌われていないという曲。 さらにメロディの構成についても、サビの部分が一番キーが低いという構成で、 しかし曲の終盤では、歌詞の中で引っ越し業者の名前が総登場して それに合わせてメロディの展開も一気に盛り上がりを見せる・・かと思いきや、 すぐさま元の低いキーへと戻ってしまい、最後はひたすら低音で 「♪東京よりさいたま」というフレーズを連呼して終わりという、 とにかく歌詞もメロディもぶっ飛び過ぎ、そして埼玉県民は困惑必至な曲でしょう! ただ今作の、特に3曲目以降を聴いて気になったことは、上記の「東京よりさいたま」 も含めてアルバム全編で、歌詞に同じフレーズの繰り返しが多いことと、 サビのメロディが弱い、叫んだだけで終わりかと感じる曲がちらほらあったこと。 歌詞に関しては前作のアルバムでもその傾向が出ていましたし、 20年も作詞を続けていればネタ切れにもなりやすいと思いますが、 メロディに関してははっきりと前作の方が上だったと思いました。 ラスト曲の「37564」も、同じプロレスをテーマにした曲なら サビの質が高かった前作の「レフリー大暴走」の方が良かったですし・・・ そんな中、後半の曲では8曲目の「メリーゴーランド」が一番良かったです。 サビのメロディに哀愁を感じる曲で、好きな人に近づけないというもどかしい気持ちを、 遊園地のメリーゴーランドに例えたと解釈したい曲ですが、 彼らの楽曲に限っては、そのまんま遊園地のことを歌った曲ともとれてしまいます(笑) これからも30年、40年と頑張って欲しいバンドですので、次作はもっと素晴らしい作品を期待したいです。
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2012年1月29日日曜日
[CDレビュー] SEX MACHINEGUNS「SMG」
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