THE冠「 最後のヘビーメタル~LAST OF HEAVY METAL~
」 (2010/10/27) 1. 私だけの十字架 2. あなたの知らない世界 3. 草食ロードウォーリアーズ 4. 中3インマイドリームス~行ってみたいなL.Aに~ 5. サンライズ 6. 永遠の咬ませ犬 7. 男達の挽歌 ~ミソジヨソジオヤジエレジー~ 8. 美しき暴動 9. 笑顔のままで 10. 最後のヘビーメタル お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) 2010年11月にリリースされた、THE冠の2ndフルアルバム。 最近は各種バラエティ番組にも出演し、そして他の出演者からイジられまくり、 その中で自身の音楽については自虐ネタで「うるさいのでごまかしてるだけ」とか言ってるのを見るたびに、 いやそんなことは無いって!俺が今までライブを観た歌手の中で屈指の実力派だと思ったから! と思わずツッコミを入れたくなってしまうんですが、その実力がどんなものかというのは、 まずこのアルバムの1曲目「私だけの十字架」にてその圧倒的な歌唱力を聴いた時点で分かるでしょう。 さらに楽曲の方も、モテたいがために嘘をつきまくる女性の姿を、 AメロがレゲエでBメロ以降がメタルというサウンドに乗せて痛快に歌うという、 人並み外れたセンスを存分に見せ付けてくれます。これは破壊力満点といっていいでしょう。 しかし今作では、1stミニアルバムの頃から比べるとラップ的な要素が減り、 歌モノ中心の作風へとシフトチェンジした印象です。 特に2、6曲目あたりは、正統派メタルナンバーといった感じの雰囲気な曲も入っていて、 これは初期の頃の作品の数々からすると少し変わったかなという感じを受けました。 だがその一方で、歌詞の方は今作も相変わらず面白い。 休日の朝に早起きして、ゴルフ接待に付き合わされるサラリーマンの姿を描いた「サンライズ」、 パソコンを使ってネット上で暴れる人の姿を歌った「美しき暴動」、 好きな女性のことを、ブスだとかエロイノシシとか罵倒しつつも、 やっぱり愛してるんだという心の葛藤を歌ったバラード曲「笑顔のままで」などといったように 本当にどの曲の歌詞も個性が際立っていて素晴らしい! 作詞に関してもすごい実力だと思います。 ただ過去の作品に続いて今作も気になったのは作曲の方。サビで一気に盛り上がるような曲が少ないということです。 特に3、8曲目などはサビメロの質自体に疑問を感じてしまいましたし、 曲の展開が面白くて、個人的には大好きな「中3インマイドリームス」も、 サビで盛り上がるといったタイプの曲ではないので、一般ウケするかといえばどうだろうかと・・・ そもそも作曲に関しては、全曲冠さんの自作にこだわる必要は無いのではと・・・ 前バンドのSo What?時代もギターやドラム担当の人が良い作曲をしていましたし。 バラエティ番組出演などの効果で、知名度に関しては一気に上がったので、 今後さらに上のステージに行くには、メロディの質を上げることが必要なのではと思います。 個性を存分に発揮しつつもキャッチーな曲だって作れると思いますし、今後のさらなる活躍に期待したいです。
(追記) 前述のように最近はバラエティ番組へと進出を果たした冠さんについてですが、 私はもともと、歌手がそういうバラエティ番組などに出たりとかするのは全然良いと思ってます。 むしろテレビには出ないだとか、紅白歌合戦には出ないとかいう歌手の方が 何カッコつけてんだって感じがして好きじゃないぐらいなんですが、しかし、 ヘキサゴンにだけは出て欲しくなかった・・・ あの番組の一員になると、歌手、アーティストとして評価されるものもされなくなるような気がするんです。 ヘキサゴンファミリーだとかいって、歌手も芸人も俳優も味噌もクソもゴチャ混ぜにされて そして司会者の自己満足臭しか感じられないわけわからんユニットを次から次へと組まされて、 大して歌が好きでもないような人と一緒に歌わされるとか、そんな風にだけはなって欲しくないです。 ヘキサゴン出演者の歌手でいえば、misonoもボーカリストとしては実力あるにもかかわらず、 肝心の歌手活動については迷走してるとしか思えない、こうなったのはやはりあの番組も一因でしょう。 せめてもっとちゃんとした方向性を持って歌を出してくれる番組なら・・・ 同じバラエティの企画モノでも、ポケットビスケッツとか野猿とかは好きだったです。 歌い手の方も、千秋やとんねるずなどは音楽をそれなりにしっかりとやっていましたし、 楽曲プロデューサーが作る曲の質も高かった。 でもヘキサゴンは・・・ 一流音楽プロデューサー気取りの人による自己満足でしかないでしょう。 あくまでCD作品は、THE冠としてリリースして欲しいです。 今後ヘキサゴンファミリー入りして変なユニットを組まされてそこからCDを出すなんてことになったら、このブログにてどんなにTHE冠は実力派アーティストなんだと言っても、 世間一般の人たち、そして音楽ファンの人たちからは信じてもらえなくなるかもしれないなぁ・・・ ということで、そのへんのところはどうか考え直してください! お願いします!
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2011年3月4日金曜日
[CDレビュー] THE冠「最後のヘビーメタル~LAST OF HEAVY METAL~」
2011年1月29日土曜日
[CDレビュー] Do As Infinity「EIGHT」
Do As Infinity「 EIGHT (DVD付)
」 (2011/1/19) 1. Baby! Baby! Baby! 2. Special 3. 1/100 4. Hand in Hand 5. ワンダフルライフ 6. 僕が描いてた僕 7. JIDAISHIN 8. Everything will be all right 9. Fly to the Freedom 10. Dear memories 11. 1176時間 12. 君がいない未来 お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) Do As Infinityの再結成後2枚目、通算8枚目となるオリジナルアルバム。 この作品のリリース前のインタビューにて、今作はライブを意識した曲が多いということと、 前作アルバムでは、Do As Infinityはこうでなければならないみたいな思いが強すぎた、 などと語っているところを聞いた時点で、個人的にはかなり不安になったというか、 この時点で、大傑作だった前作を超えることはないだろうなと思ってしまったのですが・・・ しかし作品を聴いてみれば、作風こそ前作と変わったものの、 それでも今作なりに真剣に心を込めて作られたことが十分に伝わってくる、名作アルバムになったと思います。 まず今作では、まず歌詞が前作とは違い、等身大の人々の姿を歌った歌詞が多くなり、 そして曲調も含めて前向きで力強い曲が増えたのが特徴です。過去の作品に例えれば、 3rdアルバム「DEEP FOREST」に近い感じの作風になったと思いました。 さらに前作ではアッパーな曲が少なかったのに対して、今作ではまず1、2曲目から飛ばしまくってます。 強気な歌詞とブラスバンドを含めたサウンドで豪快に押しまくる「Baby! Baby! Baby!」 に始まり、疾走感抜群のロックチューンで、イントロの手拍子やサビのコーラス、 合いの手も聴いてて爽快な「Special」などは、ライブで盛り上がること確実な曲です。 その一方で、ミディアムバラードについても良い曲が何曲も収録されており、 その中でも、人と人とのつながりを歌い、広い意味での愛情や暖かさをしみじみと感じさせてくれる「Hand in Hand」は、アルバム曲の中でも屈指の名曲といっていいでしょう。 今作でも、どの曲においても曲の良さを最大限にひき立ててくれる伴ちゃんのボーカルは 天性のものといっていいですし、さらには、編曲のレベルの高さも相変わらず素晴らしいです。 最初サビだけ聴いた時は微妙だと思った「JIDAISHIN」も、フルで聴くと、 イントロやAメロの時点からドドドッと迫り来るようなギターサウンドに一気にもっていかれましたし、それ以外の曲も、理想の大人になれない自分を描いた「僕が描いてた僕」では、 心の奥深くが揺れ動いている姿を表しているかのような繊細なイントロと、しかしそれでも強く生きていこうという思いを感じさせるラストの力強いサビまでのこの流れが良い。 「Fly to the Freedom」では、まるで鳥が舞うかのように全編わたってストリングスが駆け抜け、そしてサビではバンドサウンドと一体になり、この瞬間まさに翼を広げて大空に羽ばたき突進していくかのよう。 このようにアルバム曲は編曲含めてどれも完成度が高く、もちろんその中にシングル曲もうまくハマっていて、さらには「君がいない未来」でアルバムのラストを締めるという構成も良かったです。 早くも、2011年の日本の音楽シーンを代表する作品がリリースされたと思います。 これを超える作品は2011年においてこれから先そうそう滅多に出るものではないでしょう。 彼らの作る曲は、J-POPとして最高レベルにあるということが聴けば一発で分かる、 十分素晴らしい作品なのですが・・・ 今作には、前作アルバムでいう「生まれゆくものたちへ」のような壮大なバラード曲や、 前作でいう「perfect world」、さらには「科学の夜」「空想旅団」などの、 歴代邦楽界殿堂入り級芸術作品に並ぶぐらいの曲は無かった気がしました。 それこそ今のJ-POPの次元を超えてしまうぐらいの、深い世界観やスケール感を感じる曲が無かった気がしました。 あえて挙げるならラストの「君がいない未来」は歌詞も含めてやはり何度聴いてもさすがだなと思う深いものを感じさせてくれますが、それでも、前作アルバムがあまりにも良すぎただけに、これ以上のものを期待せずにはいられない・・・ 世間的には、今作のような等身大の人々の姿を歌った曲たちの方が共感度が高いのかもしれませんが、私が求めているのはそれだけでは収まらないぐらいの、無限大の広がりを持った作品の数々なんだ・・・
2010年11月22日月曜日
[CDレビュー] THE冠「冠祭」
THE冠「 冠祭
」 (2005/3/9) 1. Psycho 2. エビバディ炎 3. 燃えよ! 4. 力(RIKI) 5. Oh! プリティガール 6. D.M.T.R. 7. My Mind 8. 担がれた冠 お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) ここ最近になって、まさかの「行列のできる法律相談所」に出演するなどといった活躍も見せている、 冠徹弥さんのソロプロジェクト、THE冠の1stミニアルバム。 ソロとなった今作においても、以前組んでいたバンドである、So What?の頃に引き続いて、 メタルにハードコア、そしてミクスチャーなどの要素が強く入ったアルバムとなっています。 2曲目の「エビバディ炎」はその代表的な曲といっていいでしょう。 ヘヴィなサウンドをバックにしながらも、ボーカルが歌い方や声の色を自在に変えるところなんかが特に面白い。 さらには7曲目の「My Mind」では、フォークダンスでおなじみの外国民謡 「マイムマイム」のパロディが入った曲で、サウンド面がこれまた面白い。 それ以外の曲も、メタルコアなサウンドにのせて竹内力の生き様を歌った「力(RIKI)」や、 シンセのキラキラ感が印象的で、今作の中では最もキャッチーな「Oh! プリティガール」などといったように、どの曲も新たな実験的要素を含めつつ、それでいてメタルに仕上げているのが素晴らしいです。 そして今作では、歌詞の世界観が前バンド時代と比べて変わった気がします。 どこかふざけながらも、それでいて前向きな曲が増えたのが最大の変化といっていいでしょう。 6曲目の「D.M.T.R.」なんかはその典型。 曲タイトルの意味は「ドM・ザ・ロック」の略で、自分はMだと叫ぶ曲なわけですが、 この曲は、一見ふざけてるように見えて、よく聴けばすごく心に響く良い歌詞を描いている。 「苦しみを楽しめ 背負うほど 強くなる」 「傷跡はネタにしろ」 このように、彼なりの魂がこもった力強い前向きな歌詞の数々には、聴いていて勇気をもらえます! しかしその一方で、3、8曲目などはメロディが印象に残りにくいなどといった問題を感じたのも事実です。 元々、良質な歌メロを作ることに関しては苦手なのかなと思う部分もあり・・・ 5曲目みたいな良い作品もあることはありますが、その辺は今後不安に感じました。 これからも各バラエティ番組などに出演していけば、THE冠の知名度自体は確実に上がるでしょうが それが肝心の音楽の方に結果に結びつくかどうかは現状ではまだ分からない気がします。 やり方次第では、全盛期のSEX MACHINGUNSぐらいに売れる可能性はあると思うので、 今後はどれだけキャッチーでインパクトのある曲を作れるかがポイントになるのではと思いました。 実力面、特にボーカリストとしての力は日本屈指のものを持っていると思うので、頑張って欲しいです。 ちなみに今年10月にニューアルバムもリリースされましたがまだ聴けてません。こちらも近々聴きたいと思ってます。
2010年11月14日日曜日
[CDレビュー] 中川翔子「cosmic inflation」
中川翔子「 cosmic inflation
」 (2010/10/6) 1. フライングヒューマノイド 2. 午前六時 3. 涙星 4. 心のアンテナ 5. rainbow forecast 6. shortcake adventure 7. Jewelry heart 8. lemonade 9. 「ありがとうの笑顔」 10. RAY OF LIGHT 11. 涙の種、笑顔の花 12. TYRANT too young 13. 千の言葉と二人の秘密 お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) しょこたんこと中川翔子さんの3rdアルバム。 まず今作でもやはり、シングル曲でもある1、11曲目のような 王道ポップロックは爽快かつパワフルで、この2曲のためだけでも アルバムを聴いて良かったと思えるぐらいの、さすがの曲です。 個人的にも一番好きな系統の曲です。そしてそれ以外の曲も、 6曲目のような痛快なガールポップもあれば、4、9曲目のような優しく歌い上げる バラード曲もありといったように、相変わらず多種多彩な曲を歌いこなせるこの実力は、 やはり最近のタレント兼歌手の中では頭一つ飛び抜けているでしょう。 どうも最近は一時期より存在感が下がってきてる気がしますが、まだまだパワーは健在です。 ただ、アルバム全体では楽曲そのものの出来に波があったように思います。そこがやや残念でした。 今作で何よりも一番ビックリしたのは、12曲目の「TYRANT too young」。 まさかのメタルナンバー。これにはぶったまげてしまいました。 これだけ全編通して激しくて、さらには間奏ではピアノの音なども絡んでくる壮大なアレンジ。 なんだか、日本のアーティストで例えるならアルフィーみたいな、この曲展開のすごさ。 そしてこんな曲でもバックの音に負けないぐらい力強いボーカルを放つしょこたんの歌いっぷり。 これは「新境地開拓」とかいう言葉では済まされないぐらいにすごい曲でしょう! まぁコアなメタルファンがこの曲を聴いたらどう思うかは分からないですが、 もはやそんなのどうでもいい! こういう曲を作り上げただけで価値がある! しかし、しょこたんといい水樹奈々といい、最近はアルバムの中にメタル色の強い曲を1曲入れるのが流行ってきてるのか!?
2010年11月9日火曜日
[CDレビュー] THE イナズマ戦隊「未来の地図」
THE イナズマ戦隊「 未来の地図
」 (2010/9/22) 1. 未来の地図 2. 生命パワー 3. ジョニー!! 4. バライロック 5. 唄 6. 手を打ち鳴らせ!! 7. プライド 8. それでも友よ 9. Mr.ハングリーマン 10. 勇気の花 11. 月の道しるべ 12. ダイヤモンド 13. 旅立ち 14. 擦り傷 お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) THEイナズマ戦隊の、通算7枚目のアルバム。 この作品のアルバムタイトル曲である「未来の地図」は、1曲目にしてラブバラード。 こういう曲から入るというのは、今までにない感じでちょっと意外でした。 しかし今作も全編通して熱くてメロディアスなロックというのはブレてないですし、 楽曲も高いレベルで安定しているので、言う事無しな作品です。 その中でも一番個人的にハマった曲は、3曲目の「ジョニー!!」でした。 「ブンブンブブン 飛び回れ!」 「いざバンバンバン! そこどけそこ!」 この激しさと疾走感に任せて、思わず高速道路で車をぶっ飛ばしたくなるような、 名付けて爆走そこのけ系ロックチューンとでも言うべき曲は、 最近のロックバンドの曲には少なくなってきたような気がします。 なので今となっては本当に貴重。この1曲のためだけでもこの作品を熱烈にオススメしたくなります。 ただ、個人的に最高傑作だった前作と比べると、今作ではいわゆる変化球的な曲が ほとんど無かった気がします。その辺はもう少しひねりがあっても良かったと思いました。 でも、その分ストレートで熱いメッセージが込められているとも言えることができるでしょう。
2010年11月1日月曜日
[CDレビュー] 高橋瞳「Bamboo Collage」
Bamboo Collage
(2007/10/24) 1. グラデュエイション 2. キャンディ・ライン 3. PRIDE 4. ブレイクスルー 5. 夜のメロディー 6. 強くなれ 7. 恋愛狂の詩 8. セレクション 9. コミュニケイション 10. コ・モ・レ・ビ-Bamboo Ver.- 11. JET BOY JET GIRL 12. STAY TUNE 13. 感じるまま お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) 高橋瞳の2ndアルバム。 今作は、元JUDY AND MARYのTAKUYAさんプロデュースにより製作され、 さらに作家陣には175RのSHOGOさんや、ガガガSPのメンバー3人からもそれぞれ楽曲提供を受けたりと、名実ともに気合が入ったアルバムとなりました。それだけに、1曲1曲は良い曲が多いですが・・・ しかし、アルバム全体では必要以上に尖った印象を受けてしまいました。 4曲目のスカパンク調の曲「ブレイクスルー」などは面白いですし、 バラード曲の「強くなれ」も良いといったように、サウンド面での工夫はされています。 しかし、3、12曲目などが特に顕著ですが、あまりにパンクな方向に走りすぎてしまい、 全体的にちょっと無理させているような感じを受けてしまいました。 最初からそういうパンク歌手としてデビューしていればこんなことは思わなかったのでしょうが、 前作では、当時16歳の等身大の若さを、メロディアスでポップなロックサウンドにのせて、 時には元気いっぱいに、そして時には切なく歌っていたのに比べると、 やはり作風の違いは明らかで、どっちが本来の彼女らしい作品だったかというと、 前作の方だったのではと思います。今作でいえば「JET BOY JET GIRL」 のような曲がもっとあれば、そういう印象は受けなかったです。 実際この作品はファンからの間も賛否両論だったようで、結果的に売れることができずにその後の活動が停滞してしまった現状を思うと、やっぱりこれは、彼女を売り出すという意味ではどうだったかと・・・ その後TAKUYAさんプロデュースから離れ、そして直後に出されたシングル「あたしの街、明日の街」が会心の名曲だったということを思えば、なおさらそう思ってしまいます。 ただ、ライブでは盛り上がる曲が多いです。いろんな意味でライブ感のある作品。
2010年10月31日日曜日
[CDレビュー] 高橋瞳「sympathy」
sympathy
(2006/3/1) 1. Get the future 2. 青空のナミダ 3. 孤独な群集 4. コトノハ 5. evergreen 6. Beatin’ 7. メロディ 8. 約束 9. もうひとつの夜明け 10. SKULL 11. 僕たちの行方 12. 16 お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) 2006年にリリースされた、高橋瞳さんの1stアルバム。 当時16歳なだけあって若さが存分に溢れ出した作品です。 とにかく見た目からは想像もつかないぐらいパワフルで、小手先のことなんて考えずに 全力でぶつかってくるボーカルが聴いていて本当に気持ちいいです。しかも声質が良いときたらなおさら。 作詞については未熟な面もありますが、それもまた16歳ということでいいでしょう。 特に「青空のナミダ」や「僕たちの行方」といった前向きでパワフルなロックチューンは、 その若さの魅力が存分なまでに発揮されています。 そして、平成生まれ歌手初のオリコン1位獲得曲としても話題になったデビューシングル 「僕たちの行方」は、楽曲がとにかくドラマチック。 要所で入るキーボードやバイオリンの音色なども良いですし、 曲の展開美を存分に感じさせてくれる、これぞ1位にふさわしい大傑作といえるでしょう。 そんな曲の一方で、不安に揺れ動く心を歌った「孤独な群集」や、 別れを歌ったバラード曲「evergreen」「約束」などといった曲も良いです。 特に2ndシングル「evergreen」はなぜデビュー曲に続いて大ヒットしなかったのかが不思議なぐらいの名曲です。 さらに、アルバム曲で隠れた名曲といえるのは、9曲目の「もうひとつの夜明け」。 これは歌詞がこのアルバムの中で一番良いです。 アップテンポでポップな曲調ながらも、どこか切なさを感じる。心の葛藤を描いた歌詞と、 その不安を振り払おうとするかのように突き進んでいく、曲とボーカルの勢いが素晴らしい! 1stアルバムにして見事な作品でした。これは将来さらにすごい歌手になるんじゃないかと思いました。 今でこそ女性ロックシンガーは、バンドも含めてメジャー音楽シーンにたくさん出てきていますが この当時は、新人女性ロック歌手といえばこの高橋瞳さんと、他には上木彩矢さんぐらいしかいなかったという、いわば谷間の時代だったので、素晴らしい歌手がついに現れてくれたと思い、 すごく期待していたのですが・・・ 最近はどうも活動が停滞気味なのが残念です。 まだまだ若いんだし、どうかここから巻き返して欲しい!
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