sympathy (2006/3/1) 1. Get the future 2. 青空のナミダ 3. 孤独な群集 4. コトノハ 5. evergreen 6. Beatin’ 7. メロディ 8. 約束 9. もうひとつの夜明け 10. SKULL 11. 僕たちの行方 12. 16 お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) 2006年にリリースされた、高橋瞳さんの1stアルバム。 当時16歳なだけあって若さが存分に溢れ出した作品です。 とにかく見た目からは想像もつかないぐらいパワフルで、小手先のことなんて考えずに 全力でぶつかってくるボーカルが聴いていて本当に気持ちいいです。しかも声質が良いときたらなおさら。 作詞については未熟な面もありますが、それもまた16歳ということでいいでしょう。 特に「青空のナミダ」や「僕たちの行方」といった前向きでパワフルなロックチューンは、 その若さの魅力が存分なまでに発揮されています。 そして、平成生まれ歌手初のオリコン1位獲得曲としても話題になったデビューシングル 「僕たちの行方」は、楽曲がとにかくドラマチック。 要所で入るキーボードやバイオリンの音色なども良いですし、 曲の展開美を存分に感じさせてくれる、これぞ1位にふさわしい大傑作といえるでしょう。 そんな曲の一方で、不安に揺れ動く心を歌った「孤独な群集」や、 別れを歌ったバラード曲「evergreen」「約束」などといった曲も良いです。 特に2ndシングル「evergreen」はなぜデビュー曲に続いて大ヒットしなかったのかが不思議なぐらいの名曲です。 さらに、アルバム曲で隠れた名曲といえるのは、9曲目の「もうひとつの夜明け」。 これは歌詞がこのアルバムの中で一番良いです。 アップテンポでポップな曲調ながらも、どこか切なさを感じる。心の葛藤を描いた歌詞と、 その不安を振り払おうとするかのように突き進んでいく、曲とボーカルの勢いが素晴らしい! 1stアルバムにして見事な作品でした。これは将来さらにすごい歌手になるんじゃないかと思いました。 今でこそ女性ロックシンガーは、バンドも含めてメジャー音楽シーンにたくさん出てきていますが この当時は、新人女性ロック歌手といえばこの高橋瞳さんと、他には上木彩矢さんぐらいしかいなかったという、いわば谷間の時代だったので、素晴らしい歌手がついに現れてくれたと思い、 すごく期待していたのですが・・・ 最近はどうも活動が停滞気味なのが残念です。 まだまだ若いんだし、どうかここから巻き返して欲しい!
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2010年10月31日日曜日
[CDレビュー] 高橋瞳「sympathy」
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