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2022年5月26日木曜日

[ライブレポ]  SEX MACHINEGUNS 阪神タイガーショット tour

5月6日(金曜日)大阪・梅田Zeelaで開催された
「SEX MACHINEGUNS 阪神タイガーショット tour」に行ってきました。
ついこの前の記事にて、ライブはもう当分行く気になれないとか言っておきながら
舌の根も乾かぬうちにこれか!とツッコまれそうなところだが、
やっぱり以前のレポでも書いた通りの、あの某バンドのライブからの一連の酷い流れを
早く払拭したかった。MCで俺的に万死に値するような発言まで出たあのライブとは
対照的なまでに、マシンガンズのライブはMCも含めて全てが面白いのが保証済み。
そして今回は大阪と神戸を回るライブツアーということから名付けられた、
このツアータイトルからしてぜひ行きたいと思いましたからね。
大好きなあの曲もやってくれそうなタイトルなだけに、初めてその曲を
生で聴けることも期待して・・・これまでにも何度となく登場している
当ブログ常連バンドだが、純粋なワンマンに行くのは意外にも初めてなことに気が付いた。
今から10年以上前に初めてマシンガンズのライブに行った時には、
オープニングアクトでTHE冠が登場したので実質ツーマンでしたからね。

まずは入場時にて、来場者全員に記念品のプレゼントがありました。
マグカップ、カッコいいので部屋に飾ってます。なのでまだ一度も使ってない。
[セットリスト] ・みかんのうた  [MV] ・食べたいなめたい危険地帯 ・Tiger Tiger ・森のくまさん ・The Grave ・パンダちゃん ・Heavy Metal Thunder ・TIGER BIKINI ・犬の生活 ・(ドラムソロ) ・バイキンの逆襲 ・愛人28  [MV] ・プライド ・桜島 ・BURN~愛の炎を燃やせ~  [MV] (アンコール) ・ファミレス・ボンバー ・とうちゃん ・SEX MACHINEGUN 全17曲 定刻の18時半に開演、まず1曲目はお約束の「みかんのうた」からスタート。 メタルのライブで重低音と共にみんなで一緒にヘドバン、やっぱりこれこそが 様々なライブの中でも最高の興奮の瞬間。一体いつ以来かと思いきや前回行ったのは 2020年2月2日(レポはこちら)これが現時点では最後のまともなライブだった。 そしてマシンガンズは自分が好きなアーティスト達の中では珍しく、 女性ファンの方が多いバンド。なのでヘドバンで隣の女性客の髪も当たることもあるが これもまたライブならでは、文字通り音楽に肌で触れてこそライブだと感じる。 そして2曲目を終えた後にメンバーからの挨拶があり、ギターボーカルの ANCHANG(あんちゃん)から、今回のライブはガイドライン的にも 声を出してもいいという、当たり前のことを言ってくれたのはとても良かった。 さらにベーシストのSHINGO☆(シンゴスター)さんも観客達に向けて 声の出し方を忘れてしまったかもしれないけど、人それぞれの楽しみ方で いいということを笑いを交えながら話してくれた。さすがファン思いのバンドだ。 その後の3曲目にして、今回最も聴きたかった大好きなあの曲 「Tiger Tiger」が来たああああああーーっ!!ライブ序盤から見事なまでに 期待に応えてくれた。もうこの時点で優勝日本一を確信するほどだった。 イントロから猛獣が大地を走り抜けるかのような疾走感が最高だし、 さらにはAメロのシンゴスターによるスラップベースもカッコ良さ抜群。 その次にはスラッシュメタル系のヘドバン必至楽曲「森のくまさん」、 さらに最新曲の「The Grave」はシンゴスターメインボーカル曲であり スカ要素をミクスチャーした新しい形の音楽も披露してくれた。 そしてMCでは今回もまた信頼と実績の爆笑トークが全開。 まずは今回のツアーでもサポートギタリストとして参加のSUSSY(スッシー)さんが 自身の体形のことを早速ネタに。「焼肉も食べて~しゃぶしゃぶも食べて~」 結果こんなに太ったそうで、そのことに対するメンバーとの掛け合いが面白い。 かつては正式メンバーだったのが脱退し、現在はサポート扱いで参加ということは きっと過去にはメンバー間で色々あったと思うのだが、そんなことは 全く感じさせない。皆さん人柄の良さが伝わってくるから安心して笑える。 さらに「パンダちゃん」「Heavy Metal Thunder」を披露した後 2回目のMCでは、シンゴスターがスッシーに向かってクイズを出題。 「阪神といえば?」「阪神タイガース?」「正解!」 今回のライブで阪神タイガースというフレーズが出たのは意外にもこの瞬間だけで、 そこからスッシーはクイズ番組に出演する俳優というキャラを演じ始め、 さらにシンゴスターはその俳優の女性ファンという設定で、 2人の即興コントが始まってしまったのは笑ってしまった。 こういうのってほとんど台本無しのアドリブなのだろうか? それで観客みんな笑ってしまうほど面白いのだから芸人顔負けレベル。 そして下着がどうのという話になった直後に次の曲の「TIGER BIKINI」に 突入するというのもうまい。MCの最後には毎回こうしてオチをつけてくれる。 さらには「犬の生活」まで披露してくれたのは嬉しかった。 この曲は1stアルバムの収録曲であり、サビの「♪ワンワンワン!」などは マシンガンズらしくカラオケで歌うと爆笑される曲の1つであった。 確かに1回聴いた時は笑える曲かもしれないが、2回目以降はむしろ泣ける曲だ。 「♪僕は恋人になれないから あなたのそばでワンワンワン」 こんなにも激しくも切ない、叶わない恋心を涙ながらに歌いたくなるほどの名曲は そう滅多に無いレベルだと思ってる。まさかこの日に生で聴けるとは感激でワンワンワン。 「犬の生活」の終了後にはあんちゃんとSUSSYさんが一旦退場し、 サポートドラマーとしてツアーに参加していた、Phantom Excaliverの Thomas(トーマス)さんによるドラムソロのコーナーへと突入。 今回のツアーメンバーでは一番の若手らしい、躍動感抜群の演奏を見せてくれた。 そしてシンゴスターとのMCでは、自身が面長であるという話の流れから 今回のツアーメンバーの頭のサイズを、ランキング形式で発表することになり トーマスさんのドラムロールにのって「第1位!頭のサイズ62cm!SUSSY!」 とい紹介でスッシーが再登場したのには笑ってしまった。 そんな頭のサイズ62cmのお方は早速ドラムロールについて、 まるで幽霊が出てくるみたいだなとツッコミながら幽霊のモノマネをしたのには またしても笑った。さらに顔のサイズが大きいのは、観客達からは遠くから見ても 顔が分かりやすいので良いことだと思っていたが、近年はライブ配信にて アップで顔が映ることがあり、その時は逆に引かないと顔が全部映らないという話には またまた笑ってしまった。もはや何をしゃべっても面白いというレベル。 その一方で「愛人28」では間奏部分でのあんちゃんとスッシーによる ツインギターの演奏パフォーマンスのスゴさに圧倒された。 あんだけ笑いとってた人とは思えないほどに。近年のサブスク世代の若いリスナー達は イントロや間奏のギターソロを飛ばす人もいるという話をこの前聞いたが やっぱりイントロ・間奏・ギターソロ重視の当ブログ的にはそんな風潮は 広まって欲しくない。このようなメタリックなギターメロ大好きリスナーだから。 そしてこの日のセットリストはMCにて「あんちゃん殺しのセトリ」と 呼ばれるほどに、ボーカリストにとってはキーが非常に高い曲が多かった。 これはシンゴスターが考えたようで、メンバー内のLINEグループで発表した時に 誰も何も言わなかったから決定とのこと。そんな決め方でいいのか? だがその後にもガチ名曲の「プライド」、さらには「BURN~愛の炎を燃やせ~」 といった高難易度の曲を連発、曲の終盤ではハイトーンボイス全開の ヘビーメタルシャウトを決めてくれたというのだからこの日の歌唱はお見事。 10年以上前に初めてマシンガンズのライブを体験した時には、 歌唱力については最初に出て来たオープニングアクトの冠さんがスゴ過ぎただけに それと比べるとあんちゃんは・・・と当時は思ってしまったのだが、 今になってよくぞここまで歌声が戻ったなと思う。 そんなあんちゃんは最近五十肩になったそうで、そのことをツアーメンバー最年少の トーマスさんに対しても話を振って、これまた笑いに変えていたが むしろライブパフォーマンスに関しては今こそが全盛期ではと思えたほどだった。 本編終了後はアンコールが巻き起こる。マシンガンズのライブでは「アンコール!」 ではなく「SEX!MACHINEGUNS!」とコールするのが恒例だが、近くにいた男性客は 「MACHINEGUNS!」の部分しか言ってなかったようで。草食系男子だな。 俺はもちろん全部言う。ということで計100回ぐらい合法的にセ〇〇スと叫んでやった。 そしてまずはシンゴスターが再登場してMCへ。声出しなどの様々な規制について 「政府などから元に戻していいですよと発表されることは無い」 「なし崩し的に、徐々に戻していくしかない」「戻っていくと思ってる」 これはいいこと言ってくれた。全く同感だし一刻も早くそうなって欲しいと願う。 2019年までの元の日本に戻す気など無い、政府や自称専門家達の言うことばかり 聞いていたら、海外全般のようなまともな世の中は一生戻ってこないだろう。 だから俺達、私達の力でとり戻していくしかない。当ブログでも戻してという 声をあげ続けたい。その後には他のメンバーも再登場してMCに合流。 あんちゃんの話によると、これからは古いメタルが復活するのではないかと。 さらに今のバンドのボーカルのようなデスヴォイスなんてできないと言いながら デス声もどきで「♪ヴォヴォヴォ」と発して観客達から笑いをとっていたが、 当ブログでは何度も書いている通り、例え頭が古いと思われても自分は 近年のメタルコア系バンドよりも、マシンガンズや近年のガールズメタルバンドのような メロディアスなメタルの方が好きだ。むしろより多くのリスナーに受け入れられる 可能性があるのはデスメタルよりもメロディの良いメタルの方だと思ってる。 なので本当に復活して欲しい。さらに最近はイベントライブに呼ばれる機会も 多いらしいが、そこでも全然いけるという手応えを感じているそうで、 対バンでも負ける気がしないと宣言。それはスッシーのトークも面白いからだと。 そして前列の女性ファンに向けて「育てたのは私よ♪」と言って欲しいと お願いしたのには笑った。ならば育てたのは俺達、私達だということにしておこう。 ライブが終わったのは21時前。計2時間半もやってくれて大満足。 なおアンコールが始まったのは20時10分頃だったので、そのアンコール計3曲の間に どんだけしゃべってたんだ(笑)これが他のバンドならば早く曲やって下さいよと 思うところだが、マシンガンズに関してはそれが不満にならないほどに 話が面白いし、それも含めてライブならではの魅力だと思える。 何よりこんなにも体力的にハードな演奏と歌唱のパフォーマンスを、 MCで休憩を挟みながらも本編含めて計17曲もやってくれたのならば十分納得レベル。 メタルといったら一見怖いイメージを持たれるかもしれない音楽を、 キャッチーな歌メロと、ネタ的な意味だけではなく面白い歌詞、 さらにはMCの面白さまでも含めたライブパフォーマンスの圧倒的魅力で より多くの人達にその素晴らしさを、長年にわたって伝えてくれたバンドであり やっぱりレジェンドだと、あらためて実感できた。もう音楽ライブは当分の間は マシンガンズの出演するライブだけ通おうかなと思ってしまったほどに、 先月とは何もかも一転して泣けるほどに嬉しかったし救われた気持ちになった。 以上でございます。長文記事を最後まで読んで頂きありがとうございました。

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