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2022年7月6日水曜日

[ライブレポ]  NEMOPHILA、LOUDNESS「NEMOPHILA Zepp Tour 2022 ~虎穴に入らずんば虎子を得ず~」

6月11日(土曜日)Zepp Osaka Baysideで開催された
「NEMOPHILA Zepp Tour 2022 ~虎穴に入らずんば虎子を得ず~」に行ってきました。
これまでにもガールズミュージシャンとして実績のあったメンバーを中心に
2019年に結成された最強ガールズバンド、NEMOPHILAの初の主催ライブツアーにして
5大都市で開催されるZeppツアー。今から約半年前の時点で早々とチケットを
取ってしまうほど楽しみにしてました。さらに対バン有りということで
チケット購入後に発表された対バンアーティストには、MUCC、PassCode、
氣志團、ROTTENGRAFFTYなどの名前が。これは素晴らしい人選だと思いました。
てっきり過去にも共演経験のあるGacharic Spinあたりが来るのかなと思いきや
来なかったがそれでもいい。ガールズシーンやメタルシーンの中だけではなく、
その外の世界にまで幅広く自分たちの音楽を広めていこうという意志が感じられる。
この姿勢がCyntiaやAldiousにも欲しかったよなぁとも思ってしまった。
さらにNEMOPHILAといえば公式YouTubeチャンネルの面白さも随一であり、
ツアー前には対バン相手のバンドの代表曲のカバー動画も次々と公開。

こういうジャンルの枠を超えたカバーは好きだなぁ。ぜひ氣志團万博にも呼ばれて欲しい。
そしてこの日行くことになった大阪でのライブの対バン相手は
まさかのLOUDNESSという、全出演者の中でも最大のビッグネーム。
こちらも初めて観るということで楽しみにしてました。ではいってみましょう。



・LOUDNESS

[セットリスト]  (SNSの情報より引用)
・CRAZY DOCTOR
・LIKE HELL
・HEAVY CHAINS
・エメラルドの海
・天国の扉
・OEOEO
・日本の心
・SO LONELY
・N THE MIRROR
・S.D.I  [MV]

1980年代に結成された、日本を代表するハードロック・メタル系バンドであり
日本のバンドの海外進出の先駆けともなったレジェンド。
まずはドラマーの鈴木“あんぱん”政行さんが登場してドラム演奏を始めた
その瞬間から格が違うと感じられた。ズシズシと胸に響く音の迫力抜群、
見た目からしてまるでプロレスラーのようで、さらに黒のTシャツには
「反戦」という文字が。これぞロッカーらしいロッカー、貫禄が半端ない。
脳梗塞から復帰したばかりとは思えないほどだった。よくぞ戻ってきてくれた。

その後にメンバー全員がステージに登場。そして1曲目に代表曲の
「CRAZY DOCTOR」が来たーっ!! いきなりこの曲とは最高にロックだな。
1980年代リリースの楽曲ながらも、今の時代に聴いても全く色褪せてないほどの名曲であり
歌詞もシンプルながら超共感。むしろ2020年以降にこそピッタリハマる、
それを予言してたかのような曲だと思える。某医師会とか某自称救急医とか。
ボーカルの二井原実さんの歌唱は、以前にCD音源で聴いた時には
強烈なまでにハスキーだなという印象で、これは長年の酷使の影響なのか、
本当に喉の状態は大丈夫なのかと心配になるほどだったが、
いざこの日の生歌を聴いてみるとそんな不安は吹き飛ぶほどに
程良いハスキーボイスで、ロックボーカリストの王道ともいえる歌声が良かった。

さらに2曲目以降ではギタリストの高崎晃さんの演奏パフォーマンスも炸裂。
素人目に見てもこんな持ち方でこんなテクニカルに弾けるのかと驚かされるし
さすが日本を代表するレベルのギタリストだと実感。
この日の楽曲はミドルテンポ曲が中心で、疾走系ヘドバン楽曲は少なかったが
4~7曲目には昨年末にリリースされた最新アルバム「SUNBURST~我武者羅」
の収録曲を立て続けに披露、こちらの曲は心なしか新鮮に感じられて
なおかつヘドバンできる曲もあって盛り上がったので、これからまた聴いてみたい。

MCではボーカルの二井原実さんがいきなり対バン相手のNEMOPHILAの名前を
忘れてしまうという、ありえないミスもあったがそれもまたご愛嬌か?
大御所ならではということで。メンバー4人中3人が大阪府出身なだけあって
ホームグラウンド感のある関西弁トークにほっこりさせられた。
そしてこの2年ほどはまともにライブができなくて、申し訳ないことをしたと
観客に向けて話してくれたのには、本当にファン思いのバンドだなと感じた。
これには観客の皆さんも、曲とMCの間などで度々歓声を上げて応えていた。
「声出したいよね~気持ち分かるよ~」とか言って拍手要求とかいう
観客の気持ち逆撫でするような某アニソンバンドのライブとは違うのだ。
前回のSEX MACHINEGUNSといい今回のLOUDNESSといい、もう当分の間は
音楽のライブはメタル系のバンドのライブのみ行こうかなと思えてくるほど。
個人的にはメタルの入り口になったバンドといえばマシンガンズと聖飢魔Ⅱであり
LOUDNESSは世代じゃなかったこともあってこれまであまり聴く機会が無かったが、
なんでもっと早く聴き込まなかったんだ!?と自問自答したくなるほど良かったですよ。



・NEMOPHILA

[セットリスト]
・雷霆 -RAITEI-  [MV]
・REVIVE  [MV]
・Rollin' Rollin'
・SORAI  [MV]
・鬼灯
・徒花 -ADABANA-(新曲)  [MV]
・HYPNOSIS  [MV]
・DISSENSION  [MV]
・A Ray Of Light  [MV]
・OIRAN  [MV]
(アンコール)
・CRAZY DOCTOR  [MV]
・Life

本日の主催バンドがついに登場。まずメンバー全員が登場した瞬間、
YouTubeで見るよりも実物の方がみんな美人さんでビックリした。
イカツイLOUDNESSの後だから尚更そう感じたのかもしれない。美女と野獣の対バン。
そして1曲目にして一番期待していた「雷霆 -RAITEI-」が来た来た来たーーーっ!!
この曲のMVを初めて見た時は、ここ数年の中でもトップクラスの衝撃が走ったと
言っても過言では無いほど。なのでライブだとより一層盛り上がりまくった。
その綺麗なルックスからは想像できないほどの、ハードな演奏パフォーマンスを
存分に見せつつも、それでいてメロディはキャッチーで聴きやすいというのだから
まさに「地獄のゆるふわバンド」というキャッチコピー通りのバンドだ。
上記のMVでいう3分半地点以降でメンバー全員一斉にヘドバンする場面では、
ここぞとばかりに一緒にヘドバン、あまりの興奮に足元がふらついて
倒れかけたほどだった。こんなことは初めてだ。ライブで失神する観客って
これに近い状態なんだろうな。ボーカルのmayuさんの歌唱も文句無し、
当ブログでは以前から相川七瀬さんを彷彿させるような歌声だとも書いていたが、
今やmayuさんこそがガールズロック界のトップボーカリストではないだろうか。

そして中盤以降ではベーシストのハラグチサンがセンターに立っての
カッコいい演奏パフォーマンスも見せてくれた。女性ベーシストとしては
Gacharic SpinのKOGAさんに肩を並べようかというほどに。
さらにアラビアンテイストな楽曲「HYPNOSIS」も良かった。楽器隊の皆さんが
次々とポージングを決めるところは妖艶で、神々しさすら感じられたほど。
本編ラストの「OIRAN」では楽器隊の皆さんがセンターで1列に並び
ロック系アイドルグループのような振り付けも交えながら曲を表現する場面も。
まだアルバム1枚しかリリースしていないとは思えないほどに
引き出しの多いバンドだということをライブであらためて実感できた。

アンコールでは公式YouTubeにてカバー動画を上げていた「CRAZY DOCTOR」を、
LOUDNESSの二井原実さんと高崎晃さんの2人をステージに招き入れて
本家とのコラボで披露。これは今回やってくれないかなと期待してただけに
見事に応えてくれた。そして最後はミドルチューンの「Life」でしっとりと締めてくれた。
今年は海外でのフェス出演も決まり、更なる躍進が期待できるに違いない。
そもそもこの2年間まともに活動できていれば海外経由でブレイクしてたかもなのに。
初のライブツアーがいきなりZeppツアーで、チケットはコンビニの店頭ポスターでも
宣伝されていたという時点で、実力が認められ既に一定の人気も得ていたわけで。
当初の予定から2年遅れになったとしても、これからサクセスロードを歩むところを
ぜひ見ていきたい。当ブログでは毎年末に年間最優秀ライブを発表しているが、
対バンライブという中においてはここ数年の中でも一番スゴかったと言えるほどだった。
以上でございます。長文記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。



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