2月2日(日曜日)MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎にて開催された SEX MACHINEGUNSとTHE冠による対バンツアー「SEX冠ツアー 2020」に行ってきました。 前回から約4年半ぶりの開催となった、行けば絶対面白いのが保証されている対バン。 そして本日の会場である太陽と虎といえば、惜しくも昨年お亡くなりになった 音楽プロデューサーの松原裕さんがオーナーを務めていたライブハウスであり、 さらに前回ここに来たのもSEX冠ツアーだったなと思い出して(当時のレポはこちら) 懐かしい気持ちになりました。この両バンドも出演経験がある、 松原さんが中心となって立ち上がったチャリティーフェス「COMING KOBE」は 私が初めて行った音楽フェスということで思い入れがあるもので、 ライブハウスの壁に貼られた資料の数々を見てあらためてその功績を実感しましたね。 ・SEX MACHINEGUNS [セットリスト] ・みかんのうた ・ファミレス・ボンバー ・森のくまさん ・コインランドリーサンドマン ・JAPAN ・暴走ロック ・バイキンの逆襲 ・BURN~愛の炎を燃やせ ・桜島 ・German Power 先攻を務めるのはデビュー22年目を迎えたジャパニーズメタルバンドの代表格。 ギターボーカルのANCHANGはオープニングトークによると前日の大阪のライブの打ち上げで 飲み過ぎてしまい、今日はあまりやる気が無いなどと言って笑いをとっていたが、 まず1曲目でいつものお約束通りに「みかんのうた」でライブが始まると 全然二日酔いなんてのは感じさせないぐらいの見事なパフォーマンスを見せてくれた。 歌唱に関してはむしろ逆にこの日は調子が良い方じゃないかと思ったほど。 意外な選曲だった最新アルバムのミドルバラード曲「コインランドリーサンドマン」では サビで高音を張り上げての「♪帰り際おばはんと目が合うーー!」には感激。 哀愁そして生活感が漂う名曲であり洗剤の匂いも漂ってきそう。 サポートドラマーにはZIGGYなどで活躍中のCHARGEEEEEE…(チャージ)さんを迎えた プロフェッショナル集団による屈強な演奏パフォーマンスも最高だったし 聴いてる方も何だか強くなれる気がする。勇気をもらえる。それに加えて MCの面白さも健在。まずサポートギターのSUSSYさんが、観客のメタラー達に向けて 抑圧されている者達よ、今日は思う存分さらけ出していいと宣言。その直後に 「ち〇ち〇もさらけ出して」と言った瞬間ステージの照明が消されてしまったのには いきなり笑った。そんなSUSSYさんも普段は持ち前のメタル魂が抑圧されているそうで、 初めて会う人からどんな音楽をやっているのかを聞かれたら、ロックと答えていると 言ってたのには、分かるよその気持ち・・と思った。自分も当ブログでしか言えないし。 さらにベーシストのSHINGO☆さんのしゃべりの暴走っぷりも相変わらず。 ANCHANGがうどん屋さんに行った時の話でうどんは飲み込むものだ、 のどごしが大事だと語ると、すかさず「魚も飲み込むんですよね」「アシカか!」 このやりとりには一番笑った。さらにはSHINGO☆さんは自身のことを火炎放射器だと宣言し、 それに対してSUSSYさんは焼却炉だとかいった訳の分からないことも言い始めてしまい、 さらに焼却炉で何を燃やしているのですかとSUSSYさんに無茶振りすると「世の中の愛」 この瞬間にまたしてもステージの照明が消えてしまったのには会場から笑いが。 スベると照明が消されるMCって演者は大変だな(笑)その一方でサポートドラマーの チャージさんが良いことを言うと一転してスポットライトが照らされる場面もあって これには盛り上がった。まさに太陽の虎ならではの面白い演出であり、 常に観客を笑わせ楽しませようとする松原さんのエンタメ精神が受け継がれてると感じた。 それはマシンガンズとTHE冠にも通ずるものがあるだけに出会ったのは必然だ。 その直後に披露された「BURN~愛の炎を燃やせ」はMCからの流れで 聴いてる方もより一層燃えたし「桜島」「German Power」といった終盤のド定番曲でも 最後まで思いっきりヘドバンして最高に楽しめた。やっぱり行けば期待を裏切らない。 ・THE冠 後攻を務めるのはヘビーメタルに市民権をでおなじみの冠徹弥さんのソロプロジェクト。 個人的に初めて観たのは確かまだ2000年代の頃、同じく初めて行ったSEX MACHINEGUNSの ライブのオープニングアクトとしてTHE冠が出ていたのがきっかけであり、 そのあまりの歌唱のスゴさに圧倒されたのは今でも鮮烈に覚えている。 日本最高レベルにあると言ってもいいほどの歌唱力は今でももちろん健在で、 まず最初に披露された「最後のヘビーメタル」からテンション最高潮。 さらには小学生の頃にう〇こ漏らしたなどと歌って笑わせておいて 実は2011年3月に起きたあの事故を歌ったという、世に訴えかける問題作「糞野郎」、 Aメロがレゲエ調で歌謡曲っぽい哀愁を漂わせつつもサビで疾走する曲展開が斬新、 「♪ボンジョヴィはヘビーメタルじゃない」でおなじみの「傷だらけのヘビーメタル」 THE冠流お祭りソング「担がれた冠」といった曲は特にヘドバンしまくれて盛り上がれた。 これぞ喜怒哀楽の全てが詰まった、THE冠ならではのメタルだ。 そして以前と比べるとライブパフォーマンスの中でお笑い要素は減ってるようにも感じた。 笑ったのといえば倖田來未さんや島田紳助さんのモノマネを披露していた場面と、 あと上半身は鋼鉄の鎧を模った衣装を着ていたの対して下半身はなぜかフンドシ姿で そのフンドシを時おり手でめくってヒラヒラさせていたことぐらいか? なおフンドシの下には黒のビキニが。安心して下さい穿いてますよ。 でもだからといってライブの面白さが減ったなんてことは決して無い。 この日も冠さん自ら言ってた「メタルは楽しい」がより純粋に伝わってきたし存分に楽しめた。 MCでは3月20日に開催される「KNOTFEST JAPAN」への出演が決まったことも発表され、 日本のヘビーメタル代表として、SLIPKNOTやANTHRAXの前でやってやるぞと宣言。 これは頑張って欲しいしなんなら世界進出をと思った。なおこのフェスは私も行ってきます。 まさか追加出演者発表でTHE冠やBAND-MAIDが来るとは思ってなかったので嬉しい。 さらにMCでの話によると他のメタル関係者からは、お前みたいな奴がメタルを語るな、 笑わせてるんじゃなくて笑われてるんだと言われたこともあったそうだが、 「笑ってくれてるのならいいことじゃないか」この言葉には色々と考えさせられた。 おそらく今まで音楽活動をしてきた中で、メタルってだけで避けられることが多くて 苦労してきたんだろうなと、だからこそどんな形でも楽しんで受け入れてくれてるなら 嬉しいという境地にまで辿り着いたのかな・・などといった勝手な想像をしてしまった。 冠さんなりの音楽に懸ける並々ならぬ決意を感じられた一言でしたね。 本編終了後にはすかさず観客達から「SEX!冠!」とアンコールが起こりました。いつものことながら男性客も女性客もみんなでセッ〇スと連呼する様は笑える。そして迎えたアンコールではまずは冠さんがステージに登場し、その後に 本日の出演者全員が登場。THE冠のバンドメンバーはMCではあまりしゃべらないが 楽屋ではイカの塩辛について熱く語ってるなどといった裏話や、 SUSSYさんの誕生日祝いで盛り上がった後、最後は出演者全員によるセッションで SEX冠ツアー恒例の曲「METAL FIRE」を歌ってライブ終了。この曲のCDも欲しい。 メタルは楽しい!あらためてこのことを当ブログでも伝えていけたらなと思った。 以上、長文ライブ感想を最後まで読んで頂きありがとうございました。
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2020年2月23日日曜日
[ライブレポ] SEX MACHINEGUNS、THE冠「SEX冠ツアー 2020」
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