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2021年7月21日水曜日

[ライブレポ]  AINSEL、SEASIDE CIRCUIT、CHUCK it DAISY、SHELTER PLAN、ova「AINSEL 2nd Album [LIBERATION] Release Tour」

7月16日(金曜日)奈良ネバーランドで開催された
「AINSEL 2nd Album [LIBERATION] Release Tour」に行ってきました。
出演者は、AINSEL、SEASIDE CIRCUIT、ova、CHUCK it DAISY、SHELTER PLANの計5組。
この日の一番のお目当てはもちろん、広島からはるばる来てくれたAINSEL。
管理人の地元に好きなバンドが来てくれるという滅多に無い機会を
逃すわけにはいかないということで、AINSEL以外の計4組は
どれも全く知らなかったバンドであろうと行くことを決めました。
ちなみに翌日の松山でのAINSEL主催ライブでは45分のロングセットを組むとの予告があり
対バン相手もFRUITPOCHETTEとFROZEN CAKE BARと来たらむしろこっちの方が
行きたかったと一瞬思ってしまったが、いざ奈良ネバーランドに到着すると
ここに来るのは2019年のAldiousのワンマンライブ以来ということもあって
(レポはこちら)やっと帰って来たような気分になった。ということでいってみましょう。
・SHELTER PLAN ボーカル兼マニピュレーターとギタリストによる男性2人組ユニット。 バンドサウンドとエレクトロを融合させたような曲が中心で 有名どころで例えるとサカナクションに近いタイプかなということで 個人的にはとっつきにくい系統かと思いきや全然そんなことはなかった。 序盤からダンサブルな曲の数々には思わず踊らされるほどにノセられたし ボーカルのソウルフルな声質を生かした歌唱も魅力的で、楽曲に力を吹き込んでいる。 さらには人情味のあるミドルバラード曲や、間奏部分のピロピロギター演奏に うおおおおとなるほどにロック色の強い曲も飛び出したりと、 曲調にもバリエーションがあって良かったということで思わぬ収穫。 この時間に観客が10人ぐらいしかいなかったのがもったいなく感じたほどだったし これからもっと人気が上がってもいいユニットなはず。 京都出身ながら奈良ネバーランドの出演常連という経歴ならばポスト岡崎体育か? ・SEASIDE CIRCUIT 大阪4ピースポップロックバンド。女性2人男性2人による編成かと思いきや ギターとベースの男2人はサポートメンバー扱い?というのはさておき、 本日のライブは「SEASIDE CIRCUIT 1st Single"ワールドサイド" Release Tour」 でもあるということで、AINSELと並ぶダブルヘッドライナーに注目してました。 前半3曲は盛り上げ系のアッパーチューン連発、そして後半2曲では しっとり聴かせるバラード曲も披露。おそらくまだ音源化されてない曲も 含まれてそうだが、特に前半の楽曲は事前試聴の時点で予想した以上に良かった。 あとはボーカルに声量と歌唱力がつけば更に飛躍できそうな予感。 MCではギタリストのジュニアさんが奈良出身だという自己紹介が。 バンド名はこれなのに出身地はシーサイドではなかったのか。 しかもジュニアと名乗りながらもメンバーの中で一番身長が高くて 野球でもやってそうな体格してるとはどうなってるんだ。ロハス・ジュニアみたいなものか? そんなジュニアさんが初めて行ったライブは、この奈良ネバーランドで開催された グッドモーニングアメリカのライブだそうで、最初はどんな服装で ライブに行ったらいいのか分からず、おしゃれなジャケットを着て行ったら 危うく脱水症状になりかけたという話は面白かった。こんな話を聞くと親近感が持てる。 ・CHUCK it DAISY MCでの自己紹介によると大阪の北の方からやってきたガールズバンド。 リハーサルの時点からスタンドマイクをフロア側に置いて歌い始めたり、 さらにスカートを履いているメンバーの1人は声を聞けばどうみても男性だったりと 普通じゃない雰囲気満載。そして本編が始まるとまずはボーカルのAO-CHUCKさんが 小さなプラスチックのコップに入ったテキーラを観客の皆さんに配った後、 ツインギター編成を生かした轟音オルタナ系楽曲を、シャウト交じりで歌う。 目元は黒塗り、両腕と両足にはタトゥーがビッシリ入ってるように見えるが これは果たして本物なのか?イっちゃてる感満載でロックだなぁ。 その後にはネバーランドスタッフのレオナさんコールをしたり 観客に側転をさせたり、さらにはテキーラをラッパ飲みしてフラフラと 酔いつぶれるかのように歌ったりで、まるで日頃の鬱憤を晴らしているかのよう。 これには見てる方も盛り上がった。夜8時過ぎになんてぶっ飛んだライブやってるんだ。 こんなこと大阪では現状許されないからね。奈良は知事が良心的かつ有能で良かった。 その後もフロアで観覧していたSEASIDE CIRCUITのメンバーと写メを撮りながら歌ったり フロアとステージの間の柵に身を乗り出して観客達にスカートの中を見せ付けるように 歌ったりとやりたい放題。ライブ後半の方でフロアには子供連れの観客も入ってきたが お子様にいきなりこれは刺激が強過ぎるだろ。一方でこのオルタナ系統の楽曲は 似た感じの曲が2~3曲続くとメロディが単調にも感じられたので、 曲調にはもうちょいバリエーションが欲しいかなぁ。そう思いきやライブ後半には まさかのチューリップ「心の旅」のカバーを披露するというサプライズも 飛び出したではないか。確かに世代を超えた名曲ではあると思いきや・・・ 初見にして強烈なインパクトを残してくれた。ガールズバンドでありながらも ガールズシーンのライブにはこれまで出て無いっぽいが、今回のライブを観た限りでは まずはGOLD RUSHなどのフェスやイベントには呼ばれてもいいはずなのに。 てか調べてみたらボーカルは来年50歳でギターは実の娘ってマジなのか!?参照) 音楽は世代を超えて楽しむことができるからこそ素晴らしいというのは 寺田リックスピンの皆さんも言ってましたし本当にそうだと思う(当時のレポはこちら) この年になってもこんなライブをやるのはスゴいとしか言えないし尊敬しますね。 ・AINSEL [セットリスト] ・Decade  [MV] ・ONE LIMIT  [MV] ・プロローグ ・トワイライト  [MV] ・Stargazar ・ALIVE  [MV] 本日のメインアクト、広島発女性ボーカルバンドの期待の星。 まず1曲目にはこちらの行きつけの音楽ブログにて2020年No.1ソングに選ばれた 「Decade」、さらに2曲目には最新アルバムから当ブログの2021年ベストソング候補の 「ONE LIMIT」というセトリにはうおおおおおおおおおおーーーっ!! あらためて生で聴いて楽曲が素晴らし過ぎる。スリリングなメロディの良さは一級品。 ボーカルのRikuさんはCD音源を聴いた限りでは若手トップクラスの歌唱力だが この日の生歌は、個人的に比較してしまうアニソンメタルシンガーのFukiさんの 声量お化けっぷりと比べると、まだその域までは達してないとも思った。 それでもバラード曲の「トワイライト」の歌唱にはあぁ女神様よと言いたくなったし MCでもちょっぴり女王様感ありつつ親しみやすさも兼ね備えられているし、 さらには新曲の「プロローグ」も音源化が待ち遠しくなるほどに良かった。 そしてラストには、初期の曲にしてトップクラスの傑作「ALIVE」が来た来た来たーーっ!! クサメロ全開サビメロ最高、間奏部分でのギターとベースの演奏パフォーマンスにも シビれさせられたし、期待通りこの日ナンバーワンに盛り上がれたライブだった。 はるばる奈良ネバーランドまで来てくれて本当にありがとう! ・ova 本日のトリを務めた、男性4人女性2人による計6人組のバンドでありながら 検索してもほとんど情報が出て来ない。だが観客の数はこの日の中で一番多く、 30人近く来ていてその中には家族連れも何組かいたというから メンバーの皆さんが友達をたくさん連れて来たのだろうか? まず1曲目の半インスト曲(?)はローテンポで冗長にも感じてしまったし 続くMCの方も内輪感が。ちゃんと一般客にも向けて前を向いてはっきりと 話して欲しいと思いきや、お子様の観客から「失敗、失敗~」という 声が飛んだのには不覚にも笑ってしまった。子供は正直だ。 2、3曲目に披露されたバラード系の曲はメロディもまずまず良かったが 女性ボーカルはコーラス要員?せっかくなら男女ツインボーカル編成をもっと 生かした曲も聴いてみたかった。時間が無くて最後まではいられませんでしたが・・・ AINSELがよくぞ来てくれた一方でこの対バンのブッキングはどうなんだろうと思いきや 地元関西勢のバンド4組もみんな持ち味を存分に発揮していて面白かった。 正直期待以上だった。たとえ世間的には無名だろうが観客の数が少なかろうが、 やっぱり地方のライブハウスで行われるインディーズライブはアットホームで アーティストとファンとの距離も近くて、あらためて良いなぁと思った。 どうかこの場所がいつまでもあってほしいと願うばかり。 またネバーランドにも行きたいですね。次に来るのは10月のGacharic Spinのワンマンか?

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