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2020年12月26日土曜日

[CDアルバムレビュー]  Roselia「Wahl」


Roselia「 Wahl【Blu-ray付生産限定盤】」
(2020/7/15)

1. R  [MV]
2. BRAVE JEWEL  [MV]
3. Determination Symphony  [MV]
4. FIRE BIRD  [MV]
5. Safe and Sound  [MV]
6. Avant-garde HISTORY
7. Break your desire
8. Re:birth day  [MV]
9. Neo-Aspect  [MV]
10. 約束  [MV]
11. “UNIONS" Road  [MV]
12. Song I am.
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)



Roseliaの2ndアルバム。アニメ「BanG Dream!」から飛び出したガールズバンドにして
メロディアスハードロックを奏でるバンドの作品。
「♪羽撃こう…頂点の夢へと」 
今作では4曲目に収録されている先行シングル曲「FIRE BIRD」ではまさかここまで
劇的かつ疾走感に溢れたメタル系楽曲をやってくれるとはと驚かされた。
このバンドは頂点を目指せと歌うようなストイックでカッコいい曲が多いことに
シビれさせられる。バンドリアニメでは見た目はクールで心は熱いボーカルの湊友希那、
それを演じるのが、元女子プロレスラーとしてリングの頂上に立ち続けた相羽あいな。、
だからこそ一層説得力のある歌を歌えるのでは。この出会いは必然だとすら思えてくる。
そしてボーカルの相羽あいなさんの歌唱力は今作にて更にスゴいところまで
登り詰めたことが分かる。1曲目の序盤からいきなり「♪うぃーああああああああ!!」
これはまさに頂点、チョモランマ級のハイトーン&ロングトーンに圧倒。
声優歌手ではトップシンガーの水樹奈々さんに肩を並べる地点まで着いたのでは。

曲調の多彩さに関してもバンドリ勢の中で1番だと思える。
まず1曲目「R」ではジャジーかつデジタル要素を加えたロックナンバーを
メンバーそれぞれがリレー形式で歌いあげる。よくぞここまで色鮮やかな
展開が詰まった楽曲をキャッチーに聴かせることができるものだと感心させられる。
さらに5、10曲目などのバラード曲の数々がロマンチックなのもRoseliaならではの魅力。
アルバムオリジナルの新曲は3曲しか収録されていないもののどれも名曲揃い。
6曲目の「Avant-garde HISTORY」はイントロのギターからしてハードロック感全開、
ピアノのメロディも絶妙に絡むミドルバラード曲で聴けば聴くほどに
Elements Gardenの皆さんによる編曲の素晴らしさがにじみ出てくる。
とある行きつけのブログではバンドリらしさはポピパこそが一番だとレビューされてたが、
エレガらしさが出ているのはやっぱりポピパよりもロゼリアとRASの方だと思うんですよね。

だがその一方で、今作の3、8、9曲目は1stアルバムにも収録されている曲であり
過去曲の再録が3曲も入っているというのはやっぱり頂けない。
ちづるさんのブログ(参照)によると今回の収録曲順には一応意味があるらしいが、
個人的にはニューアルバムに過去のアルバム曲を多数再録して
それを3000円前後で売るという再録商法を何度も何度も繰り返したことで
すっかり応援熱が冷めてしまった某インディーズバンドを彷彿させてしまう(参照)
ただでさえライブのチケット代が高過ぎるのにそんな商法にまで手を出さないで下さいよ。
これなら先行シングルのC/W曲である「Sanctuary」や「PASSIONATE ANTHEM」
といった傑作楽曲を収録してくれた方がまだ納得だったのに。

あらためて再録商法さえ無ければお気に入り度満点クラスの名作アルバムでした。
ガールズハードロック・メタルを聴きやすい形で多くの人に届けるという、
かつてのメジャー時代のCyntiaなどに望んでいたことを現在進行形で他の誰よりも
実行しているバンドだと思うので、アニソン系アーティストの枠を超えて
そういった音楽の入門編としてもピッタリの作品。将来的にはRoseliaに影響を受けた
若手ガールズバンドというのも次々と出て来てくれたら嬉しいんですけどね。
Gacharic SpinやCyntiaなどのガールズバンド勢が影響を受けた先輩バンドの
SHOW-YAは正直な所オブラートに包んで言うともう随分とお年を召しておられるだけに、
新たな若手の目標になってくれるバンドは・・・今はRoseliaが一番近いのでは?






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