LiSA「 LEO-NiNE (初回生産限定盤A) (Blu-ray Disc付) 」 (2020/10/14) 1. play the world! feat.PABLO [MV] 2. 紅蓮華 [MV] 3. 晴レ舞台 4. マコトシヤカ [MV] 5. cancellation 6. 愛錠 [MV] 7. 赤い罠(who loves it?) [MV] 8. わがままケット・シー 9. unlasting [MV] 10. ADAMAS [MV] 11. 1センチ 12. ハウル [MV] 13. BEAUTIFUL WORLD お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) LiSAの通算5枚目のオリジナルアルバム。 2019年には紅白歌合戦初出場を果たし、アニソンロックシンガーという紹介で このジャンルの音楽を全国のお茶の間に知らしめた、 まさに当ブログ的にはトップクラスの功労者による新作アルバム。 名実ともに国民的歌手の仲間入りを果たしたことで、作風にもやや変化が・・・ 1曲目「play the world! feat.PABLO」はミドルテンポで聴かせるオープニング曲。 コーラスワークやクラップにスタジアム感があって一緒に手拍子足拍子を したくなるような曲で、ライブで聴いて盛り上がりたいと思える。 2曲目「紅蓮華」はご存知の通りの大ヒット曲。鬼滅の刃主題歌として アニメ共々まさかここまでロングヒットするとは思ってもみなかった。 これぞアニソンロックシンガーが歌うにふさわしいヒロイックな楽曲で 歌唱の迫力も抜群、自作の歌詞も一語一句がカッコいい。 ちなみに個人的に鬼滅の刃は昨年放送のアニメをグロいと感じて2話で切ってしまい それっきりということでつくづく好きなアニソンと好きなアニメが一致しない定期。 3曲目「晴レ舞台」はイントロからして前曲からの流れを受け継いだミドルチューンで いい曲ではあるが曲名からするともっとパンパカパーンと盛り上がる曲を期待してたのに。 4曲目「マコトシヤカ」はCBCテレビの中日ドラゴンズの野球中継テーマ曲として 作られた楽曲だが、サビメロが田淵さんどうしちゃったんだってぐらい 単調に感じられてしまい個人的にはハマらず・・・中日関連の曲ならば ROOKiEZ is PUNK’Dの平田選手登場曲の方が好きだったなぁ(レビューはこちら) 5曲目「cancellation」はミドルテンポかつ重厚感のあるラウド系楽曲という ありそうでなかった路線の名曲が来たぞ!「♪ゴングの音が響いたら」 といった激アツな歌詞からしてまるで数多くの当ブログ的傑作を生み出した ワールドプロレスリング主題歌みたいだなと思いきや実際はカードゲームの主題歌らしい。 6曲目「愛錠」は切ないラブバラード。 曲名からして平井堅さんの「鍵穴」みたいなエロ路線に走ったのかと思いきや そうでもないのがホッとしたような惜しいような複雑な気持ちだ。 7曲目「赤い罠(who loves it?)」は両A面シングルで聴いた時はもう1曲の大傑作の陰に 隠れてしまった印象だったがアルバムであらためて聴くと良いじゃないか。 ジャジー&パンキッシュでガンガン盛り上がる曲は今作の中でも貴重だ。 8曲目「わがままケット・シー」はBIGMAMAの金井政人さんが作詞作曲担当ということで アッパーなバイオリンロックを期待と思いきやまたまたバラード系の曲なのかい! それでも後半からの展開には目を見張るものがあった。 9曲目「unlasting」は先行シングル曲となった別れを歌ったバラード曲。 二胡の音色とLiSAさんの歌声とが良いハーモニーを奏でているのには 深遠さを感じられる。つくづく二胡があると無いとでは大違いだった。 10曲目「ADAMAS」はついに来た来たーーっ!待ってました!の大傑作。 イントロや間奏のストリングスアレンジからして劇的でなおかつサビも素晴らしい、 まさに鉄よりも屈強なダイヤモンドのような曲でカッコ良過ぎ。 ラストの「♪It's TiME "ADAMAS"」という囁きすら何度聴いても鳥肌モノ。 2018年12月リリースのシングル曲ながら聴けば聴くほど凄みを感じられる曲ということで あと1ヶ月リリースが遅ければ2019年の私的No.1ソングにマジで選んでた。 11曲目「1センチ」は作詞作曲ともにLiSAさん自身が手がけたアッパーチューンで いい感じだぞと思いきや収録時間約1分半の1コーラスだけでもう終わり!? せめて2番までは作って欲しかったのに。 12曲目「ハウル」はアイリッシュっぽいアレンジの効いたミドルチューン。 大海原や大草原をバックに歌いたくなるような、豪快かつスケール感のある曲で 文句無しの名曲! 果たして何の主題歌なのかと思いきや 「SUPER SOCCER」のテーマ曲らしい。草原ではなくピッチを駆け抜ける曲だったのか。 13曲目「BEAUTIFUL WORLD」はLiSAさんのこれまでの人生を歌ったエンディング曲。 理想と現実のギャップや、もっと愛されたいという思いを感じたりなどの 様々な苦悩を重ねて、ようやくここまで辿り着いたというのが伝わってくる。 同じ紅白出場歌手でも、例えば楽曲の雰囲気からして順風満帆な人生って感じで 売れると同時に幸せな結婚もして母校が甲子園にも出場してこれぞリア充まっしぐらで うらやましくなるようなアーティストよりも、楽曲の数々からして汗と涙の結晶、 苦節十何年を経て、ついに初出場を叶えたLiSAさんのような歌手の方が、 個人的には応援しがいがあるし楽曲にも感情移入できるというわけですよ。 最初に聴いた時はミドルテンポ曲~バラード曲が増え過ぎだと感じてしまったが、 聴き込むほどに楽曲や歌唱の多種多様な魅力には溢れていることが分かり これはこれで良いと思えた。J-POPシンガーとして世間に受け入れられた感のある作品で それでいて歌声は近年の有名若手シンガートップクラスの迫力健在なことが嬉しい。 まぁそれでもやっぱりロックヒロインとしてのLiSAさんを求めるならば、 3rdフルアルバムの「Launcher」(レビューはこちら)こそが ガールズロックの頂点を極めた大傑作だったなとあらためて思いますけどね。 今後もこの調子でいってしまうと一般的な歌手にありがちな、 年齢を重ねると共に作風が大人な雰囲気の曲ばかりになってしまうという 個人的ガッカリパターンにハマりかねないとも思ってしまうが、 アニソン系アーティストの良い所はそうはならない所。 紅白出場歌手の先輩の水樹奈々さんは四十路を迎えても最新曲で 「FIRE SCREAM」のような圧倒的にドラマチックでメタラーウケも確実と思われる 傑作楽曲を出してくれるのだから、LiSAさんもアッパーで盛り上がる曲を これからも新曲で歌い続けてくれると信じてますよ。
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2020年11月28日土曜日
[CDアルバムレビュー] LiSA「LEO-NiNE」
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