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2020年7月17日金曜日

[CDアルバムレビュー]  相羽あいな「SiGN」


相羽あいな「 SiGN【Blu-ray付生産限定盤】」
(2020/4/15)

1. Beauty or Beast  [MV]
2. Dream Flying! 
3. センスオブワンダー 
4. Liar Pain
5. Signal 
6. Love -4U- 
お気に入り度:★★★★★★ (6/10)



相羽あいなの1stミニアルバム。アニメ「BanG Dream!」から飛び出したガールズバンド
「Roselia」のボーカリストとしても活躍中の声優歌手のソロ作品。
今作のプロデュースはRoseliaと同じくElements Gardenの皆さんが手掛けたものの
楽曲はデジタルサウンド中心というのがバンドとソロとの大きな違い。
まず1曲目「Beauty or Beast」は女子プロレス団体「スターダム」の
2020年団体テーマとして作られた曲。それを元女子プロレスラーの歌手が
歌うというのだからより一層名曲になる。作曲を担当したエレガの上松さん曰く
「彼女の強い歌声には太いエレガEDMサウンドでバッチバチに対抗
新時代のエネルギー感じて欲しいです!」こんなん俺歓喜の曲に決まってるじゃないか。
そのキャッチコピー通りの力強くエモーショナルな歌声と、ギラギラとした楽曲は
これぞ格闘系アニソンの醍醐味が詰まった傑作。あなたの心にエルボーアタック。
こういう熱き楽曲が高評価される世界だからプロレス入場曲系の曲は好きになる曲が多い。

続く2曲目「Dream Flying!」は洋楽ポップス風のミドルチューンで個人的には意外な路線。
3曲目「センスオブワンダー」はピアノの音色を生かしたミドルテンポの
リア充女性向けラブソング。2010年代前半に流行った着うた系楽曲のよう。
4曲目「Liar Pain」は和楽器イントロから始まったと思いきやAメロ以降は
やっぱり洋楽ポップス風の曲に聴こえる。和と洋の融合という狙いは分かる。
5曲目「Signal」でようやくJ-POP寄りの曲が登場。爽快感のある夏ソングで
サビを中心に持ち前の伸びやかな歌声が存分に生きているのが良い。
6曲目「Love -4U-」も王道デジタルJ-POPで前曲に続いてまるでエイベックス所属の
M愛すべき人がいてなどと歌うような歌手達の曲みたいだ。
いい曲ではあるのだが言うほど太いエレガEDMサウンドか?と思ってしまうんですよね。
アルバム曲のバリエーション的にも例えばもうちょいロック色強めの曲などを入れても
良かったはずだが・・・それだとRAISE A SUILENとかぶるから入れなかったのか?

アニソン系歌手でデジタルサウンドといえばI've SoundやfripSideの曲みたいな
疾走感のある楽曲が好きな者としては、今作は期待したものとは違う路線の曲が
多かったというのが個人的感想になってしまう。2019年10月リリースの0thシングル曲
「Lead the way」はエレガ曲らしいノリノリのアッパーチューンで
好きな曲だったのに今作に未収録とは。これは将来の1stフルアルバムに収録予定なのか?
だがそれでも1曲目の存在だけで聴く価値があるし、加えてプロレスラー時代から
体幹を鍛えて手に入れたであろう芯のある力強い歌声の魅力はどの曲でも発揮されている。
声優歌手というよりはアニソン歌手の歌声だなと思う。アーティスト的。
やっぱり自分がレコード会社の社長ならばボーカリストには筋トレを義務付けたいなと
あらためて思わせてくれる作品だった。そして7月15日にはいよいよRoseliaの
2ndアルバムもリリースされるということでこちらも期待してますよ。







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