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2020年7月11日土曜日

[CDアルバムレビュー]  ベッド・イン「ROCK」


ベッド・イン「 ROCK」
(2020/3/4)

1. We Are “BED・IN”  [MV]
2. Everybody 無敵!
3. 悔しいくらい愛してたあなたにSAYONARA
4. SHOW ME POWER
5. LIFE DANCE ~人生を踊れ!~
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)



ベッド・インのミニアルバム。90年代風楽曲でおなじみのセクシーユニットが
アルバムタイトル通りに、これまで以上にロックを追求した作品をリリースしてくれた。
もともと結成時点からライブでSHOW-YAの「限界LOVERS」のカバーを披露し
昨年リリースのカバーアルバムにもこの曲を収録しただけあって、
まず今作の1曲目のリード曲「We Are “BED・IN”」にしてSHOW-YAやKIX-Sといった
80~90年代のガールズロックに影響受けまくりの傑作を届けてくれた。
メインボーカルを務めるかおり様の歌唱力も素晴らし過ぎる。
これこそが音楽好きになった原点といえるほどドンピシャ過ぎる豪快な曲にアンアン悶絶。
「♪着飾ったドレスにナイフ隠して」「♪曖昧な言葉はルージュで汚し」
といった歌詞も90年代ガールズロックの世界そのものだなと思った。
KIX-Sの代表曲の1つである「抱いて…抱きしめて」には
「♪どんなドレスを着ても洒落たルージュひいても 裸の私を愛してよ」
という歌詞があったなぁ。これもまるでベッド・インの曲みたいだということで
昨年リリースのカバーアルバムにはのKIX-Sの曲も入れてもとい挿れて欲しかったのに。

2曲目「Everybody 無敵!」はディスコティックなデジロック系楽曲。
「ジュリ扇」を「せんす」と読ませるセンスはさすが。「ポケベル」という歌詞を
2020年に聴くとは・・調べてみたらポケベルは2019年9月にサービス完全終了したらしいが。
3曲目「悔しいくらい愛してたあなたにSAYONARA」は曲名からして90年代のビーイング系。
まるで別れましょう私から消えましょうあなたからみたいだなと思ってしまった。
楽曲の中身の方もイントロからキーボードアレンジを効かせているところは
かつてのビーイングっぽいポップなサウンドだなと感じられた。
てかこの曲KIX-Sの「Lovin'You」に似てないか?イントロもAメロもサビ直前に入るコーラスも
そっくりのパクリジナルじゃないか。それでもかおり様の歌唱を聴けばOKと思えるけど。
4曲目「SHOW ME POWER」は90年代っぽさを残しつつも爽快感のある曲で
昼間の太陽の下で聴きたくなるような、ベッド・インにしては珍しく健全な曲だなと思った。
5曲目「LIFE DANCE~人生を踊れ!~」はイントロの時点でギターソロ大好きリスナーの
俺歓喜な曲だった。ダンサブルなロックナンバーで歌って踊って大団円。

管理人が頭に描く90年代音楽とはまさにこのような派手でギラギラとした音楽だった。
それをアップデートさせて2020年代にも通用する音楽を届けてくれたということで
よくぞヤッてくれたと言いたい。できればフルアルバムで聴きたかったぐらいだ。
いわゆる90年代J-POP好きの界隈では素朴系なバンドや歌手ばかりが高評価される
傾向があるようだが、その一方で90年代のガールズロックシーンを飾った
華やかでパンチ力のある歌手やバンド達はなぜ再評価されないのだろうかと思ってた。
今作を機にあらためてSHOW-YAやKIX-Sなども再評価されて欲しいと思えてくるし、
もちろんベッド・イン自身も躍進して欲しい。
実力は確かなユニットだけに何かのきっかけでブレイクして時代のトレンドに
のし上がらないだろうか。トレンドといえば1stアルバムではアンジャッシュとコラボして
今話題の冠番組「白黒アンジャッシュ」の主題歌を歌ったりもしたのだが
それもほとんど話題になってないよなぁ。2016年リリースだったから逆に早過ぎたか。
ベッド・インならば不倫もネタになるという風潮は・・さすがに無いか?






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