ブログトップ


2020年4月15日水曜日

[CDアルバムレビュー]  JAM Project「The Age of Dragon Knights」


JAM Project 「The Age of Dragon Knights」
(2020/1/1)

1. to the next era
2. The Age of Dragon Knights  [公式PV]
3. ROCK五銃士
4. HERE WE GO!
5. GENESIS
6. 龍驤 -Ryujou
7. Shout
8. Freaking out! ~復活のオイパンク~
9. Homeward bound
10. ジャイアントスイング
11. KINGDOM of “J”
12. 羽衣伝説 ~龍と天女の愛物語~
13. Returner ~復活のレジェンド~
14. Are U Ready? -闘わknight!-
15. flags
お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10)



JAM Projectのデビュー20周年記念オリジナルアルバム。まず今作は見ての通り、
CDジャケット写真がメタルバンドそのもの。これだけで高い芸術性を持った作品と分かる。
さらに楽曲はメンバー5人の自作曲に加えて、他のアニソン系アーティストやバンドから
提供を受けた曲も数多く収録されており、夢のコラボ曲が次々と誕生。
ということで今作は史上最大級の豪華盤。ただでさえ抜群に華のあるアーティストなのに。

まず1曲目「to the next era」は約2分半のインスト的なオープニング曲。
異国情緒漂うサウンドとコーラスワークの美しさが壮大かつ幻想的。
2曲目以降の展開がより楽しみになる。

2曲目「The Age of Dragon Knights」は今作のアルバムリード曲。
圧倒的じゃないか我が軍はぁあああ!と言いたくなる劇的なシンフォニックメタルであり
歌詞の方も聖剣を手にした龍の騎士達よといった内容がメタルの世界観そのもの。
かつて悶絶メタルのページでも最大級の絶賛を受けていた傑作「GONG」を彷彿させる、
それをも超えてやると言わんばかりの曲だった。20周年にしてよくぞこの境地に辿り着いた。

3曲目「ROCK五銃士」はGRANRODEOのお2人からの提供曲。前曲よりも明快な
ハードロック路線でJAMの自己紹介ならぬ他己紹介的な曲となってるのが面白い。

4曲目「HERE WE GO!」はangelaのお2人による提供曲。
angelaといえば個人的には水樹奈々さんと並んでアニソンの世界にハマった
きっかけとなったグループだっただけにその期待に見事応えてくれた。
ポップでありながらもアーティスティックという持ち前の魅力が存分に出た曲であり
イントロのピアノのメロディからして美しい。シンフォニックアレンジが効いていて
クサメロ満載の楽曲。これに5人のボーカルが合わさるとこんな力強い化学反応を
起こすものなのかと・・・夢のコラボ曲とはこのような曲のことをいう。

5曲目「GENESIS」では再びメロディアスなハードロック・メタル系楽曲を聴かせる。
ミドルテンポながらも重厚かつ多彩な編曲が素晴らしい。サビで曲の雰囲気が
一転した瞬間に眩いばかりの光が差し込むかのよう。これぞヒーロー光臨だ。
絶望が希望に変わる瞬間を見た。今作の収録曲の中でも屈指の傑作ではないだろうか。

6曲目「龍驤 -Ryujou」はクレジットを見なくてもALI PROJECTのお2人の提供曲だと
一発で分かるゴシック系楽曲。こちらも龍がテーマであり一緒に天にも昇るかのような心地。

7曲目「Shout」は曲名からすると意外なミドルバラード系の曲。
ストリングスアレンジがヨーロッパ民族音楽っぽくてアコギの音色も綺麗で
深遠さを感じられる。さらにラブアンドピーズを歌った歌詞のメッセージも良い。
「♪偽善がいつか真実(ほんもの)になる」本当にそうなればいいと思う。
そもそもすぐに他人を偽善者呼ばわりするような人は思いやりに欠けた人だと感じる。
以前からそう思ってただけに考えさせられつつも深い意味のある曲だなと。

8曲目「Freaking out! ~復活のオイパンク~」は王道ハードロック系アニソンであり
ワンパンマンの曲は名曲しかないというのが分かる曲。ワンパンチやワンキックといった
必殺技のフレーズも全開でパワー!パワー!と歌いあげる脳筋っぷりに一緒に拳を上げたい。

9曲目「Homeward bound」は非常勤メンバーのヒカルド・クルーズさん作曲による
英語詞中心の洋楽風バラード。アコースティックで温かみのある、
JAMにしてはぬるい曲かと思いきやサビ部分ではそれなりに盛り上がるので安心安定。

10曲目「ジャイアントスイング」はFLOWからの提供曲。近年の売れ線バンド全般よりも
よっぽどロックバンドらしい豪快さがある曲を持ってきたのはさすが。
でっかく振り回せってのはJAMが歌う楽曲としてもサマになってる。聴けば打席に立って
バットを振り回したくなる。ライブだとタオル回し曲になるのかなと思った。

11曲目「KINGDOM of “J”」は今作のプログレ楽曲枠。
収録時間約6分半の中に予測不能なまでのドラマチックな展開が存分詰まっている。
聴き込むほどにこれぞアニソン界のキングだなと思えてくる曲。

12曲目「羽衣伝説 ~龍と天女の愛物語~」はさすが作曲編曲がR・O・Nさんなだけある、
デジタルアレンジの質の高さを感じるロックナンバー。作詞を務めた奥井雅美さんが
メインボーカルをとり、それに男性陣が絡むというデュエットソングになっていて
JAMの曲では数少ないラブソングでもある。それでいて広大な空や海を彷彿させる
世界観が幻想的であり芸術的。新境地に辿り着いたかのような曲で大きな収穫。

13曲目「Returner ~復活のレジェンド~」はバトルスピリッツの主題歌なだけあって
「♪勝つためにここに来た」というフレーズが印象的なパンキッシュナンバー。

14曲目「Are U Ready? -闘わknight!-」では作詞作曲遠藤正明さんらしい
スカっと豪快な歌を聴かせてくれる。こちらも熱きバトルスピリッツが迸る曲で
相変わらず間奏のメタリックなギターのメロディからして燃える。
曲中にもっともっとコールが入ってるのも盛り上がりどころ。
以前ライブに行った時はほっともっとって言ってる観客がいたけどそれは弁当屋さんだ。

15曲目「flags」はブラスバンドやストリングスなどのオーケストラ総動員による
壮大なバラード曲でラストナンバーとしてはこれまでに無かったかのようなサプライズ。
終盤のシャウト連発も聴けば聴くほどに圧巻で、これぞ魂の雄叫び。

20周年記念作でもボーカルグループとして最高最強の歌唱を聴かせてくれたのに加えて
ドラマチックな芸術性とエンタメ性を兼ね備えた楽曲はアニソン系アーティストの鑑。
前ベスト盤(レビューはこちら)といい今作のオリジナル盤といい、2010年代に入ってからの
一時期は感じてたマンネリ感はいつの間にかすっかり吹き飛んでしまった。
今作を聴いてあらためて感じたことは、アーティストは楽曲を全て自作しなければ
いけないなんてことは決して無いんだと。提供者の色を残しつつも自分のモノにして
常に新たな血を加えながら進化していると感じられる。音楽の軸にメロディアスな
ハードロックやメタルがあるというのは初期の頃からずっとブレてない。
JAMをきっかけにこういう音楽を好きになってくれる人が1人でも増えればいいのにと
思ってしまう。JAMの音楽のスゴさはメタラーにしか分からない・・なんてことは
決して無いはず。様々なジャンルの音楽要素を取り入れながらポップに聴かせるという
間口の広い音楽なはずだから。やっぱり当ブログの管理人的には本当はどんな音楽が
一番好きなのですかと聞かれればJAM ProjectとGacharic Spin、この2つの記事をもって
当ブログ最終回でもいいよっていえるぐらいの傑作。まだ続けますけどね。

全曲試聴動画はこちら(公式YouTubeの設定では貼り付けできないようで・・・)





0 件のコメント: