10月28日(土曜日)岡山・Livehouse IMAGEにて開催された、ANTHEMのライブツアー 「ENTER THE NEW WORLD -Live Circus vol.3-」に行って来ました。 1985年にメジャーデビュー、そして1992年に一度は解散するも 2001年に再結成し完全復活を果たした、日本を代表する正統派ヘヴィメタルバンド。 ボーカルを2014年まで務めていた坂本英三さんは、JAM Projectの初代メンバーでもあることから JAMにドハマリした直後の時点でANTHEMも聴いていてその頃から良いなと思ってましたが 今年6月にリリースされた最新アルバム「ENGRAVED」を聴いて、 こんな素晴らしいバンドのライブステージをなぜ今まで一度も観たことがないのかと、 SEX MACHINEGUNSやTHE冠のライブは何度も行ってるのにANTHEMは行ったことないってのは どう考えてもおかしいと、そう思い立ったので行くことにしました。 なお今回のツアーで西日本でのライブは岡山と、翌日29日の京都の2公演のみ。 29日は奈良ネバーランドにてAldiousのライブに行くことが決まっていたため ライブでは初めて岡山まで足を運ぶことに。神戸より西は初めてなんですよね。 会場は岡山市の表町にあるLivehouse IMAGE。収容人数約250人のライブハウスで アーティストとの距離の近さは抜群ながら、ステージが低いので後ろの方からは 見えづらいのが難点かなぁ。ある意味奈良ネバーランドとそっくりだ。 [セットリスト](公式Twitterより引用) ・ONSLAUGHT ・ETERNAL WARRIOR ・THE ARTERY SONG ・FAR AWAY ・RESCUE YOU ・ECHOES IN THE DARK ・GOTTA GO ・GHOST IN THE FLAME ・MIDNIGHT GROWL ・GYPSY WAYS ・SHOUT IT OUT! ・VENOM STRIKE ・BOUND TO BREAK (アンコール1) ・THE JUGGLER ・WILD ANTHEM (アンコール2) ・RUNNING BLOOD 全16曲 ANTHEMはライブ終了直後に公式ツイッターにて毎回その日のセットリストを公開するのですが ここまでの計7公演は全てが違うセットリスト。よって今回も何がくるのか予測不能。 毎回のように大きく変えてくるのはスゴいなと、これならば全通する人もやりがいがある。 そしてこの日は1曲目にいきなり、これまでのツアーのセトリには無かった 「ONSLAUGHT」が来てくれて感激しました。この曲はANTHEMで一番最初に聴いた ベストアルバムの収録曲の中でトップクラスに好きな曲でしたからね。 (↑公式PV、せめてサビの終わりのワンコーラスまでは公開してくれよ・・・) ボーカルの森川之雄さんの歌唱力や声量はそりゃもう文句無し。 曲と曲の合間のしゃべりまでも迫力がある。大将と呼びたくなるような。 それに加えてギタリストの清水昭男さんの間奏のギターソロが全曲スゴい。 全曲でステージ最前列に乗り上げてテクニカルな演奏とメロディを聴かせるというから、 アニソン系の曲でも間奏のメタルなギターソロが大好きという自分にとっては そりゃもうたまらん。そんな超実力派ギタリストでありながらも、一方では Wikiを見れば分かる通りJ-POP系の歌手への楽曲提供などでも活躍しているというから意外。 中でもジャニーズへの提供曲の多さが目立つが、個人的にはAAAの「DRAGON FIRE」が 一番好きです。曲名からしてメタルと思いきや楽曲自体はポップスだったりしますが。 MCはライブ前半の方でベース&リーダーの柴田直人さんが短めにしゃべった程度でしたが この中では次回公演となる京都MUSEでライブをやるのは27年ぶりという話にビックリ。 27年! 自分がまだ幼児の頃以来ってことか、できれば子供の頃から聴きたかったですよ。 その一方でギターとドラムの2人は最後まで全くしゃべることなく終わってしまいました。 だがライブでのドラムソロやギターソロこそがどんな言葉にも代えがたいほど 熱く心を突き動かされるメッセージだったから、別にしゃべらなくてもネタとか無くてもいい。 最新アルバムのリード曲「THE ARTERY SONG」も期待通り聴くことができて良かった。 「♪今這い上がるのさ 痛みを抱いて 灼熱の炎をまとい」 こんな歌詞の曲ばかりといってはなんだが、これこそが王道で素晴らしいんですよ。 たとえどん底からでも這い上がってやるんだ!って熱く歌ってのけるような曲の数々に 今までどれだけ勇気づけられて励まされてきたか・・・ 一方で最新アルバムのタイトル曲の「ENGRAVED」が今回聴けなかったのは 唯一の心残り。一部の会場ではセトリにあっただけに聴きたかったものの、 だがそれでもアンコールの最後で、例のベスト盤で聴いた「RUNNING BLOOD」という タイトルからして熱血っぷり全開の曲(全曲そうだが)をやってくれたのは予想外で嬉しかったですよ。 ここまでひたすら正統派でカッコいいバンドのライブを体験したのはいつ以来だろうか。 30年以上も活動して数多くの曲をリリースした中から選曲されているだけに 一部聞き覚えのない曲もあったものの、それでも聴けばスッと馴染めて すぐさま一緒に盛り上がれるほどに、本当にこのバンドはメロディが良い。 ANTHEMみたいな男性ボーカルの正統派ハードロック・メタル系でメロディの良いバンドって なんで若手にはほとんど見当たらないのだろうか。若手でメロディアスなメタルを やっているバンドはAldiousやMary's Bloodなどを筆頭に軒並み女性ボーカルばかり、 その一方で男性ボーカルのバンドはメロディレスなメタルコア系ばかりというのは・・・ ならば歌メロが良い曲が好きな自分はガールズメタルを聴こうってなるよな。 それだけにANTHEMのようなバンドにはもっと幅広く評価されて欲しいし、 ANTHEMを目標にするような若手バンドというのもどんどん出てきて欲しい。 当ブログはネタ要員やネタ曲にツッコむことばかりやってるようなブログなだけに ANTHEMに関しては今までアルバム感想の方すら書いたことがなかった。 どの曲も正統派ジャパニーズメタルで素晴らしいとしか言いようがなくて、 自分みたいな文章力も音楽知識も無い者にはそれしか書きようがないから。 ひたすら熱くて豪快でメロディアスで歌いっぷり演奏っぷりがよくて気迫がこれでもかと伝わる 魂のこもった歌を届けてくれるバンドなんて最高でしかない。大好きな要素全部詰まってる。 今回初めてライブを体験できたことは一生の財産といってもいいほどだと感じました。 なんせ30年以上に渡って活躍し続けているレジェンドですからね。
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2017年11月2日木曜日
[ライブレポ] ANTHEM「ENTER THE NEW WORLD -Live Circus vol.3-」
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