ブログトップ


2017年11月4日土曜日

[ライブレポ]  Aldious Tour 2017

10月29日(日曜日)、奈良NEVERLANDにて開催された「Aldious Tour 2017」
に行ってきました。2年連続2回目の奈良公演をやってくれるガールズバンドなんてのは
おそらくAldiousだけでしょうね。ということで地元民としては行くしかない。



まずは最新アルバムのリード曲「Utopia」、これが1曲目なのはは予想通り。
「♪太陽みたいに大きく 星空よりも輝く 本当はねそんな人にボクはなりたい」と
これまで以上に前向きな思いがこめられたガールズメタルナンバーでのっけから最高。
イントロが流れた瞬間に圧縮が起きて一気に前の方に行くこともできました。
この系統のバンドのライブで圧縮が起きたのを見たことは今までほとんど無いのに
奈良ネバーランドのAldiousでは2年連続2回目。以前にホンマでっかTVでの
奈良出身芸能人特集の回に出ていたお笑い芸人は、奈良はライブ慣れしてない人が
多いのでライブをやっても盛り上がらないなどと言ってたのを見たが、
少なくともAldiousのライブでは全くそんなことないですよ!
てかそのお笑い芸人は単にネタの面白さが足りなかっただけでは・・・
続く「梅華」ではボーカルのリノさんがファルセットで高音を響かせながら
夜蝶のようにユラユラと舞いながら歌う姿に美しさを感じられた。
こういうロック系の曲だと楽器隊の演奏の音量が大きいと歌声が埋もれてしまうが
個人的には耳栓がいるほど大きいよりはこれぐらいの音量でちょうどいいと思う。
他ではありえない、このバンドにしか出せない魅力であることは間違いないですからね。

中盤にはアコースティックコーナーとして、リノさんとトキさんの2人によるユニット
「レモン」が登場。このコーナーは気づいたら30分近くしゃべってしまうほど
トークが弾むコーナーでもあるとのこと。まずトキさんの話によると、
何やらリノさんはライブツアーをやる度に、奈良にはいつ行くの?と聞くほど
奈良のことを気に入っているらしいです。これは地元民として嬉しいですよ、
人口あたりの音楽ライブ開催回数が47都道府県で一番少ない県に来てくれるだけで!
そして今回もライブ前日にリノさんはメンバー達と一緒に奈良公園に行ってきたそうで、
そこで鹿せんべいをあげた瞬間、鹿さん達に一斉に寄ってこられるのが
バンドマンの本能として嬉しい、たとえ鹿せんべいが目当てだと分かっていても
嬉しいといった喜びの言葉が。そんなリノさんが奈良にちなんだ曲を
1曲見つけたということで、まずはこの曲をトキさんに捧げる曲として歌うと宣言、
そしてアコギ弾き語り形式にて歌われた曲は「♪一生一緒にいてくれや」
まさかの三木道三。奈良県生駒市出身の歌手なのは知ってたがこのライブで
一発屋要員(?)として有名な歌手の曲を1コーラス聴けるとは予想外で面白かった。
そんな一生一緒にいてくれやというメッセージに対してトキさんは
「何だかウソくさい」と言ってしまい、これには会場からは笑いが。
そんなこと言ったらおしまいだ(笑)その理由としてはリノさんの作る歌は
ひねくれた歌詞が多いからだと。これに対してリノさんはそんなつもりは無いとのことだが
確かにそういうイメージはありますね。それだけに「Utopia」みたいな曲を
最新アルバムの1曲目にもってきたのは意外に感じましたよ。
そして最後に、11月リリースのミニアルバムで初めてレモンのアコースティック曲が
CD化されることが発表され、その中から新曲「Happy Birthday」を披露。
アコギにのせてしっとりと美声を聴かせてくれました。バンドとはまた違う魅力。

レモンのコーナーの後は再びバンドセットに戻り、まずは楽器隊の皆さんが
ギターソロ、ベースソロ、ドラムソロなどを次々と披露。
サワさんのベースソロはいつ見ても本当に楽しそうに演奏してるよなと。
Gacharic SpinのギタリストのTOMO-ZOさんとニコニコ度ではいい勝負だ。

そしてライブではすっかりお馴染みのキラーチューン「Dominator」は
あまりにも熱すぎて、ドラマーのマリナさんもあまりにも激しく演奏したばかりに、
バスドラが破けるというまさかのハプニングが。こんなことはバンド史上初らしい。
これには曲終了後に奈良ネバーランドのスタッフが登場し、急いでバスドラの
修理をすることに。この間どうやって時間を埋めようかということになり、
まずは観客のリクエストにより「Luft」をバスドラ無しで1コーラス披露。
続いてはリクエストで「Ground Angel」という声があがったので
イントロまで演奏するもその先はドラム不在の影響か息が合わずに終わってしまい、
「Ground Angelのイントロでした~」やっぱりドラマーって大事だよな。
続いてはリノさんが観客の皆さんに質問をすることに。まずは「奈良県から来てる人~」
これに手を挙げた人が少ない!私から見える範囲だと5人ぐらいしかいなかったし
高校野球の天理高校よりも奈良県民率低いんじゃないかと、これではこの会場で
ライブをやる意味が無いと思われかねないので、奈良の皆さんもっとAldiousに
興味持ってくださいよ。でもリノさんが鹿さんに会いたいそうだからこれからも来てくれるか。
どこから来たかという質問に対してはやはり大阪がダントツで多く、
遠くから来た人では埼玉と3人立て続けに声があがり、さらには神奈川からという声も。
ライブと観光を兼ねて(?)遠くから来てくれる人がいるのは良いことだ。
奈良は夜の娯楽が少ないと言われてるのでいっそのことライブをどんどん誘致したらいいのでは?
そんなやりとりをしている間に、奈良ネバーランドのスタッフの協力のおかげで
バスドラの修理が完了。よくぞ直してくれましたよ、これこそが匠の技だ。


続いては観客の皆さんと一緒にライブを作ろうということでクラップ講座が行われ
最新アルバム曲の中では最もポップで楽しい曲「Without You」を披露。
観客たちも一緒に両手を挙げてパチパチと手拍子をして盛り上がる。
そしてこちらもライブの恒例行事であるサワさんによる告知コーナーでは、
ライブツアーの日程の告知で佐賀や長崎の後に「おおぶん」と言ってしまい
これには何だ?という空気が会場内に流れるも、直後にそれは
大分のことだというのが分かり一同爆笑。さすが見るからに天然キャラだからなぁ。

そしてライブ終盤では最新アルバム収録曲から「IN THIS WORLD」という
今回のライブで特に楽しみにしていた曲が。これが期待通りのヘドバン曲、
ライブパフォーマンスの激しさと華やかさが圧巻だった。
これには一緒にヘドバンして興奮しまくり、この日の優勝曲ってことでいいですよ。
その流れのまま本編ラスト曲で「White Crow」、そしてアンコールのラストは
「Ultimate Melodious」と鉄板曲連発で大盛り上がりのままライブ終了いたしました。

持ち前の激しさと美しさに加えて、ライブだと楽しさもより一層感じられる。
楽曲も演出もバラエティに富んでいているからこそであり、それと同時に
メンバー5人それぞれに個性と魅力を感じられるからこそでしょうね。例えるならば、
リノさんはダークな夜蝶、トキさんはコテコテの関西人キャラ、よっしーは大人のアゲ嬢、
サワさんは不思議ちゃんキャラ、マリナさんはテリー・ボジオさんの義娘といった感じで。
何より楽曲がどの曲もメロディアスで、ハードロックやメタルをベースにしながらも
ポップスやバラードやアコースティック曲と多彩な要素が組み込まれているからこそ
より楽しいと思える。最高のガールズバンドでありライブバンドですよ。
ライブに行くために毎回CDアルバムを買ってるといっても過言ではないほど。
バンド系のライブが好きでまだAldiousを見たことが無い人には、ぜひ一度生で体験して欲しいと思いますね。







0 件のコメント: