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2013年9月7日土曜日

[CDレビュー]  THE BOOM「世界でいちばん美しい島」


THE BOOM「 世界でいちばん美しい島」
(2013/6/19)

1. 世界は変わる  
2. 芭蕉布  
3. 島唄  
4. 世界でいちばん美しい島  
5. シンカヌチャー (THE BOOMヴァージョン)  
6. 愛より  
7. 太陽ぬ子  
8. やいま  
9. かりゆしの海  
10. 情ションガイネ  
11. バイバイ沖縄  
12. 島唄 (シンフォニック・オーケストラ 琉球ヴァージョン) (Bonus Track)  
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)




THE BOOMの通算14枚目のオリジナルアルバム。

沖縄音楽を軸にしたコンセプトアルバム。タイトル曲「世界でいちばん美しい島」は
誰もが持つふるさとの良さを歌った、優しいポップナンバーで、
この曲は1回聴いた感じでは地味に聴こえるかもしれませんが、
2回目以降はジワリジワリと良さが伝わってくるような曲でした。
アルバム全体でもそういう曲が多い。じっくりと浸りながら聴きたい作品です。
作品後半には沖縄のミュージシャンが作った楽曲のカバーも数多く収録されており、
これらの曲はどれも、沖縄の穏やかで美しい景色が目に浮かんでくるような曲でした。
そして今回20周年記念バージョンとして新たに録音された、
彼らの代表曲である「島唄」も、2番終了後には新たな曲展開が
加えられるなどして、よりパワーアップいたしました。

今作の新曲の中でダントツで一番良いと感じたのは、5曲目の「シンカヌチャー」です。
三線の音色が溶け込んだバンドサウンドに、「♪あの海を越えていけ」とばかりに
後半にいけばいくほどに盛り上がり、目の前が開けていくかのような曲展開には、
この島で生きる人々の命の鼓動を感じさせてくれる。
聴くだけで生命力がみなぎってくる。近年のTHE BOOMの代表曲にしてもいいぐらいの、
素晴らしい名曲が誕生いたしました。なぜこれをシングルA面曲にしなかったのか!

惜しむらくは、作品後半にもインパクトのある新曲があればなお良かったですが・・・
10曲目「情ションガイネ」は前作のアルバムにも収録されていた曲で、
これをそのまま再び収録したというのは、さすがにどうなのか・・・
コンセプトアルバムの中の1曲とするならば、せめてニューアレンジで
収録してくれればと。曲自体は、盆踊り風の楽曲で良い曲なのですが。

それでも沖縄音楽の良さについては十分に伝わってくる作品でしょう。
カバー曲も収録することで、全国的には無名な沖縄の名曲をより多くの人の耳に
届ける役割も果たしており、こういうカバーならば有意義だと思います。
これを聴くと、来年もまた沖縄旅行に行きたくなってくるなぁ・・・




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