遠藤正明「 EXTREME V MACHINE(初回限定盤)(DVD付)」 (2013/8/7) 1. SPEC 2. Fate of ZX 3. NO MORE GOODBYES 4. 旅詩 ~My Sweet Home Town~ 5. Homeless Love 6. Clear Mind 7. MY TRUE COLORS 8. サンシャインズフォーユー 9. 夕凪 -Pray for you- 10. CIRCUMFLEX 11. YAKUSOKU NO MELODY 12. LIVE in Baghdad お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) JAM projectでも活躍中の、遠藤正明の5thアルバム。 収録曲全12曲中10曲を自身の作詞作曲により作られた今作は、 これぞ実力派シンガーソングライターとしての作品となりました。 まず1曲目「SPEC」や2曲目「Fate of ZX」などといった 爽快感抜群のハードロックナンバーは、まさに真骨頂。 6曲目「Clear Mind」は今作の中でも一番疾走感のあるメロスピ風アニソン。 相変わらず今作も、熱いぜ!と言える内容です。歌唱力もやはり言うことなし、 自分もカラオケでこれぐらい歌えるようになりたいと思うばかりです。 そして今作もJAM projectではなかなか歌えないような、ラブソングやバラード曲や 自身のパーソナルな一面を出した楽曲などが多く収録されています。 その中でも一番印象に残ったのは4曲目「旅詩 ~My Sweet Home Town~」。 この曲は、人生という名の旅を続けてきた中で、もう一度故郷に帰ろうと歌う曲。 「パルプ工場の煙突」「ローカル線の青い電車」などといった歌詞は まさに彼の故郷である宮城県石巻市の風景が目に浮かんでくるかのよう。 1stアルバムで「独立記念日~脱東北宣言~」という上京ソングを歌ってから約10年経ち、 そして今「あの街へ 今すぐ帰ろう」と歌う姿には、思わず心を動かされてしまう。 誰もがかつて生まれ育った、ふるさとの懐かしさを思い出させてくれる曲でした。 さらに、5曲目「Homeless Love」はベタベタのラブバラードながらも Cメロが良い上に、その歌唱だけで名曲だと思わせてくれるものがある。 7曲目の「MY TRUE COLORS」は「居場所なんてない」「これは言い訳?」 などといった歌詞が印象的な、人間としての弱い一面を見せるバラード曲。 いつもは強気に攻める曲ばかり歌っているイメージがありますが、 でも人間だから時にそういう気持ちになることは誰だってあるよなと・・・ 思わず共感してしまう曲でした。 ラスト曲「LIVE in Baghdad」は再録音で生まれ変わった、 全英語詞の洋楽風ハードロックナンバー。これは素晴らしい! 全世界のロックファンの前で歌っても通用するぐらいの曲ではないかと思います。 元々歌唱力は日本トップクラスといっても過言ではないだけに・・・ しかし今作はやはり、前作「(e)-STYLE」に比べるとミドルテンポ曲やバラード曲の 割合が大きく増えたのが、一番の特徴かなと。 個人的には、アッパーチューンで攻めまくる前作の方が好きでした。 バラード系でも前作でいう「星海を往く希望の歌」ぐらいのスケールを持った曲が 今作にもあれば、キラーチューンになりえたと思いますが・・・ それでも多彩な曲世界は聴いていて面白いので、パワフルでロックなボーカルが 好きな人には特にオススメしたい作品だといえるでしょう。
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2013年9月13日金曜日
[CDレビュー] 遠藤正明「EXTREME V MACHINE」
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1 件のコメント:
読んでいてとても気持ちが良かったです。
僕もバラードやミドルテンポの曲が多かったのは不満でした。
同じミドルテンポであっても、「愛っていったいナンデスカ?」のようなソウルナンバーなら大歓迎だったのですが、今回のものはあまり私の好みなものではありませんでした。しかし、最近改めて聴いてみると繰り返し聴くことで私の耳が彼のアルバムで調教されたのでしょうか、とてもすんなり心に入ってきてくれました。
このレビューを書かれた頃と比べて、今のあなたの感想をぜひ聞きたくなりました。
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