m.o.v.e「 Deep Calm(初回限定盤)(CCCD)(DVD付)」 (2004/1/28) 1. REALITY 2. DEEP CALM 3. Spiritual Tattooist 4. RIOT GENERATOR 5. My Sweetest Nightmare 6. MONSTER AMPLIFIER 7. The Massive Quest 8. Disabuse (インスト) 9. Freezing Rain 10. Blast My Desire 11. TWIST - Alice in Wonderland 12. PURE MINDS 13. RUNAWAY 14. Personal Letter お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10) m.o.v.eの通算6枚目のオリジナルアルバム。 4枚目のアルバムまでは、トランスやエレクトロといった音楽をやっていたグループが 前作よりハードロック路線へシフトしたということで既に前レビューにて取り上げましたが、 それが今作では、あれだけすごかった前作以上にパワーを増したというのだから・・・ ポップスにゴシックメタルやシンフォニックメタルなどといった、さまざまなジャンルを融合させた音楽。 ギター、ドラム、電子音、ストリングスなどといった、ありとあらゆる楽器の音の集まりに、 motsuさんの激しいラップと、yuriさんの切なげなボーカル、これらが一つになって、 すさまじい勢いで突進してくるかのような音楽。もはやジャンル分類不能といっていい音楽。 歌メロはJ-POP的で、聴きやすさも兼ね備えていながらも、 それでいて、他のどのアーティストを探しても無いような、唯一無二の音楽。 とにかく壮大で、ドラマチックで、圧倒的で、芸術的。 もうここで、大して文章力の無い私が、どんなに絶賛しても足りないって思えてくるぐらい、 今までのリスナー人生の中でも最高レベルの大傑作といっていい、そんな作品です。 1曲目からいきなり、ヘヴィなギターの音と笛の音とストリングスが、ポップな歌メロに絡むという展開、そして歌詞は「いますぐ飛び出そう」「旅立とう」といった内容で、まさにこの瞬間、 新たな旅立ち、歴史が始まるんだという高揚感を、存分に感じさせてくれる「REALITY」。 そして2曲目は、オルガンによる荘厳なイントロから始まり、 その後は、ポップでありながら、その奥で切なさと激しさが交錯しているかのような、 そんな独特の芸術性を感じずにはいられない「DEEP CALM」、 そして3曲目「Spiritual Tattooist」では、 イントロからいきなりヘヴィなギターサウンドとそのバックで飛び交う電子音、そしてストリングス、 これらがぶつかり合い、そこへさらに2人のボーカルが加わり、これらが一つになって突進してくる。 サビでは、地を這うようなメロディから、ラストでさらにもう一展開盛り上がるなど、 このように最初から最後まですさまじい展開美と、そして迫力と疾走感を感じる、 もうとにかく最強としか言いようがないような作品・・・ さらに4曲目「RIOT GENERATOR」では、 静かながらもキラキラとした感じのキーボードとスクラッチ音が響くイントロから始まり、 Aメロ・Bメロではスローテンポなポップス、 そこからサビで一気に爆発、重厚なギターサウンドとツインボーカルが火花を散らし合い、 そして「誕生の瞬間 天空に轟く」という歌詞、 まさに今この瞬間、ヒーローが誕生したかのような・・・ とにかくカッコ良いとしか言いようがない。 そしてサビ直後の、激しいラップとギターとスクラッチ音とコーラスがぶつかり合うところなんかは もう本当に鳥肌モノといっていい・・・そんな作品です。 このように、前半4曲だけでもすさまじい、すさまじ過ぎる曲の数々。その後の曲も、 サビ部分をmotsuさんが歌い、このサビでラップと激しいギターの音とコーラスが絡む瞬間なんかは、曲タイトル通り、モンスターが降臨したかのような「MONSTER AMPLIFIER」、 J-POPとシンフォニックメタルが見事に融合したかのようなサウンド、 間奏の、荘厳なストリングスをバックにmotsuさんのラップが鳴り響くところなんかは とにかくドラマチックとしか言いようがない「Freezing Rain」、 そして、このアルバムのクライマックスといってもいい、 キャッチーなメロディと、疾走感、構成美が抜群な、唯一のシングル曲「Blast My Desire」、 重厚ながらもシリアスさを感じるサウンドに、戦争の愚かさを描いた歌詞、 「恋人の写真を優しく指で拭い 同じ指で銃を構える」 という歌詞は特に、今の世界に訴えかけるものがある「PURE MINDS」、 などなど、最後まで素晴らしいとしか言いようのない曲ばかりです。 m.o.v.eといえば、軽快なトランスやユーロビート的な音楽を連想する人が多いかもしれませんが、 このアルバムは、むしろ熱心な音楽ファンや、ヘヴィなロックが好きな人こそ聴くべきといえる作品。 そういう人ならば、買って聴くだけの価値はあります。 むしろ買って何度も聴き込んでこそ分かるというか、聴けば聴くほど、新たな発見がある。 それぐらいサウンドが隅々まで作り込まれているし、何度聴いても全く飽きないです。 私自身、2年前より今の方がハマってるとまでいえるぐらいですから。 このアルバムについて、ダークだと評している人もいるようですが、 私的には暗いとは全く思わなかったです。それどころか、とてつもなくカッコ良い、 ヒーローが、神様が降臨してきたかのような、そんな曲ばかりだと思いました。 これだけのすさまじい音楽を作ったなら、それこそ世界的に評価されてもいいと思うんですけどね。
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2010年2月2日火曜日
[CDレビュー] m.o.v.e「Deep Calm」
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1 件のコメント:
曲も歌詞も、とにかく寒いです。
個人的には失敗作だと思うよ
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