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2010年1月25日月曜日

[CDレビュー]  林明日香「咲」


林明日香「 咲(初回生産限定盤)(CCCD)」
(2003/5/21)

1. 咲 -序章- 
2. 「母」 
3. 隠し物 
4. 笹舟 
5. 掌紅蕾 
6. ake-kaze 
7. 五月の空 
8. 千切れ雲 
9. つゆくさ 
10. 道標 
11. 小さきもの 
12. 自分信じて
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




林明日香さんの1stアルバム。当時、まだ13歳という年齢で歌手デビュー。
そのデビュー曲「ake-kaze」を聴き、この歌声、
そしてこの曲には衝撃を受けたのは今でもはっきりと覚えています。
13歳とは思えないぐらいの、すさまじいパワーを感じる歌声、
さらに曲の方も、和の要素を存分に感じる歌詞やサウンド、
そして曲全体から感じる壮大なスケール感に・・・


そしてこの1stアルバムも、全体を通じて歌詞サウンドともに
和の要素を強く感じる作品となっています。
歌詞の方には「怖い鬼たちが住むという」「冷や飯をよそい 独り食む夜」といった、
これを13歳の女の子が歌うのかと思うような歌詞も数々入っていて、
個人的にはこのギャップがとても好きだったのですが、
しかし、一般ウケはしづらいかもしれません・・・
等身大の歌詞といえるのは、ラスト2曲ぐらいかもしれません。
そんな中でも、子供の頃を思い出させてくれるような
懐かしさを感じる歌詞に、圧倒的なまでの歌唱とサウンドが融合した
「小さきもの」は、屈指の名曲といっていいでしょう。
ちなみにこの曲は、ポケモン映画の主題歌にも起用されたらしいですが、
確かにそれにも納得できるような内容です。


ただ、2、6、11曲目のシングル曲があまりに圧倒的過ぎたせいで、
アルバム曲に、それに匹敵するぐらいの曲がなかった気がしたのが残念でした。
それでも、このアルバム全体から感じる世界観は本当にすごいものがありました。


つくづくこういう歌手がなかなか評価されない日本の音楽シーンは残念だなと思います。
彼女は現在台湾に留学中らしいです。まだまだ若いんだし、ぜひまた復活して欲しいです。


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