東京エスムジカ「World Scratch」 (2004/9/22) 1. 月影のワヤン 2. 月凪 3. 泥の花 4. Standing On the Ground 5. オレンジの実る頃 6. Vida 7. World Strut 8. レンガ通り 9. 邂逅 10. 百万年の愛の歌 11. 月夜のユカラ 12. 始まりに向けて お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) ボーカルの瑛愛さんと平得美帆さん、プロデューサーの早川大地さんによる3人組ユニット、 東京エスムジカのメジャー1stアルバム。 この作品を一言で言うならば、美しいツインボーカルのハーモニーによって歌われる、 さまざまな民族音楽の要素を取り入れたポップス作品。 1.2曲目ではしっとりとした、アジアンテイストな楽曲。 3曲目の「泥の花」では、アコーディオンの音が印象的な、ヨーロッパ風のポップス、 5曲目の「オレンジの実る頃」はスパニッシュギターなどの楽器が使われたラテン風ナンバー、 6曲目の「Vida」では、スティールパンという、 トリニダード・トバゴ生まれのドラム缶楽器を曲にとり入れた、カリブ風の音楽。 10曲目の「百万年の愛の歌」はインド方面の音楽が融合したような、大陸的なナンバー などといったように、まさに、音楽の世界一周旅行といってもいいような、 そんな多彩かつスケールの大きい曲の数々が詰め込まれた作品となっています。 なんというか、本当に旅に出たくなるような曲ばかりですし、 それと同時に、世界はどこまでも広いんだと思わせてくれるような、そんな作品です。 その中でも特に素晴らしいと思った曲は、まずは11曲目の「月夜のユカラ」。 しっとりとした幻想的な雰囲気で、それでいてアジアとヨーロッパが融合したような無国籍、多国籍なサウンド。 こういう曲は、まさに彼らにしか作れないような曲といっていいでしょう。 そして、それをも超えるかのような作品が、2曲目の「月凪」。 どことなくアジアンテイストが漂う、切なくて、幻想的なサウンドと、 ボーカルの2人の声のあまりの美しさ。これらが見事に一体となったバラード。 全てにおいて果てしなく美しい、絶品の名曲です。 最後は、4曲目の「Standing On the Ground」。 全英語詞の作品で、洋楽っぽい、アコースティックな雰囲気のサウンドでありながら、 同時にとてつもなく壮大なスケール感を感じるような、そんなバラード曲。 「Thought life is a journey and journey is life You journey a very long time You journey through your prime」 (思っていたよ 人生は旅で旅は人生だと 旅は長く続くし 青春はずっと旅だ) この言葉は、私の中の人生哲学といってもいいような言葉でございます。 この、旅を続けるという気持ちは、これからも忘れたくないです。
ブログトップ
2010年2月4日木曜日
[CDレビュー] 東京エスムジカ「World Scratch」
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿