「 ザ・コブラツイスターズ
」 (2000/2/23) 1. 東西南北 日本の空 2. サクラサク 3. 運命船サラバ号出発 4. 君の目に 5. 夢の旅人 6. 光と瞬間のブルース 7. ギラギラ太陽たち 8. 月を追い駆ける夜 9. 路地裏の宇宙少年 10. 去りゆく君へ 11. 嵐に住む人 12. おひるね お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) 鹿児島県と沖縄県の県境にある島、与論島出身のボーカルの川畑アキラさん率いる、 ザ・コブラツイスターズの1stアルバム。1stにしてすごい作品を作ってくれました。 このバンドの最大の特徴は、島唄の要素や、和の要素を取り入れたバンドサウンド。 1曲目からいきなり大傑作、三線の音が絶妙にからむロックナンバー「東西南北 日本の空」、 この曲は私的旅に出たくなる曲No.1といってもいいぐらいの、超名曲です。 さらには、青森ねぶた祭を思い出させるような、祭囃子とロックを絶妙に融合させた、 迫力満点のナンバー「嵐に住む人」。この曲も本当にすごいです。まさに彼らにしか出来ないような曲。 他にも、琴の音色が印象的な桜ソング「サクラサク」や、 島唄テイストの「君の目に」といった、和の要素を感じるナンバーから、 ストレートで熱いロックナンバー「ギラギラ太陽たち」「路地裏の宇宙少年」、 そしてバラード曲の「光と瞬間のブルース」「去りゆく君へ」といった曲まで、 幅広いジャンルの曲を歌い、そしてそのどれにおいても質が高いです。 何よりこのアルバムからは全編通して、歌の魂というものを感じる。暑苦しいぐらいに、熱さを感じます。 またこのバンドは、いわゆるラブソングがほとんど無いというのも特徴です。 今の10代女性にウケる恋愛ソングを歌うような歌手とは何から何まで全く正反対のタイプといっていいでしょう。 つくづく、こういう歌手が売れずに消えていってしまうような今の日本の音楽シーンは本当に残念です。 2008年に惜しまれつつも解散、もうこのようなバンドはメジャーシーンには二度と出てきてくれないのだろうか・・・
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2009年11月25日水曜日
[CDレビュー] 「ザ・コブラツイスターズ」
2009年11月22日日曜日
[CDレビュー] Do As Infinity「BREAK OF DAWN」
Do As Infinity「 BREAK OF DAWN
」 (2000/3/23) 1. BREAK OF DAWN 2. Standing on the hill 3. Oasis 4. Another 5. 心の地図 6. Heart 7. Raven 8. Welcome! 9. Painful 10. Tangerine Dream 11. Yesterday&Today お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) Do As Infinityの、記念すべき1stアルバム。 私が確かまだ高校1年生ぐらいの頃、3rdシングルの「Oasis」を聴いて、これは良いと思い、 その後、4thシングルの「Yesterday&Today」を聴いて、本当に感動したのを今でも覚えています。 これが、その後現在まで約10年にわたってまでファンになったきっかけです。 当時はこの「Yesterday&Today」が日本一素晴らしい曲だと思ってました。とにかく、美しいの一言に尽きる。 そして、そんな美しくて質の高い曲の数々がたくさん入っているのが、この1stアルバムです。 このアルバムは、その後にリリースされたDoAsのアルバムとは1つ決定的に違うところがあります。 それは、ハードな曲やノリノリな曲が無いということ。一見、暗くおとなしい感じのアルバムです。 しかし、そんな暗さの中にも、明るさを求めているかのような、 そしてあきらめずに夢を追いかけようとする姿を歌ったような、そんな曲が多いというのが、 当時10代だった私の心には、なおさらすごく響くものがありました。 その中でも特に、デビューシングルにもなった「Tangerine Dream」は超名曲。 もちろん、夢とはいっても最近の10代向けにただ夢を安売りしているかのような曲とは全然違う。 このアルバムは聴きこめば聴き込むほどに、楽曲、サウンド面においてすごく工夫されているのを感じることができます。だからこそ、言葉や曲に説得力を感じる。 ヒップホップ的なテイストが入った「心の地図」、民族音楽的なテイストが入った 「BREAK OF DAWN」「Heart」などは特に編曲が凝っていて、 これらは私が20代になってから聴いてまた新たな発見ができた曲とも言えます。 つくづく今聴いても本当に良いアルバムだったなと思える、そんな、世代を超えた名盤です。
2009年11月6日金曜日
[CDレビュー] VANILLA「玉椿」
VANILLA「玉椿」 (1996/7/1) 1. NO NO NO 2. ストロボ 3. 爆楽天 4. 彼女はサイコキラー 5. メラ☆メラ 6. 月の輪熊(インスト) 7. デカメロン 8. ルンバ’96 9. つばさ 10. Say Yeah!(インスト) 11. 星が降る 12. マニアック 13. スカした女 14. 月のマグマ(インスト) お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) 1996年にリリースされた、VANILLAの2ndアルバム。 ちなみに彼らは計3枚アルバムを出していますが、これらブックオフで3枚全部計750円で買いそろえました。 その中でも最高傑作だと思ったのが、この2ndアルバムです。 このVANILLAというバンドは、紅一点ボーカルを有する4人組ロックバンドで、 さらにこのバンドは、ドラムに、現ユニコーンの川西幸一さんが参加していたり、 (最近、ユニコーンの「半世紀少年」という曲で彼の名前を聞いた時は、えっ、まさかユニコーンのメンバーだったとは!とビックリしました) 作詞には森雪之丞さんや近田春夫さんといった大御所作詞家が参加していたりしてました。 このことから、おそらく当時はかなり力を入れて売り出しされていたんじゃないかなと思います。 そしてこのアルバム。とにかく、前半からものすごいハイテンションで突っ走っているアルバムです。 1曲目なんか特に、バンドサウンドにからむ電子音がまた異様なテンションをかきたてている。 しかし同時にこのアルバムは、メロディやアレンジが、全編通してどこか東洋的な雰囲気を感じるのが特徴です。 9曲目の「つばさ」なんてモロに中華テイストの曲。当時のPVも中国語が出てきたりしてた記憶があります。 そんなサウンドの数々に、ボーカルの笹本さんの、痛快で、それでいて独特のセクシーさも持ち合わせたような歌唱が、これまた最高にマッチしています。このバンドは、昼より夜が似合う。 香港や上海あたりの夜のライブハウスで歌ってる姿が似合う、そんな感じ。 その中でも特に、シングルカットされた5曲目の「メラ☆メラ」は、 まさにそんな彼らを代表するような名曲といっていいでしょう。 他にも、タイトル通りルンバ調の「ルンバ’96」や、バラード曲の 「星が降る」などといった曲も良く、実質11曲入りのアルバムながら、 幅広い音楽性を吸収した、捨て曲無しの名盤といっていいでしょう。 つくづく、もっとブレイクしてもおかしくなかったと思うんですけどね。大御所が参加していたのならなおさら。 あまりにも音楽性が濃すぎて、万人ウケしなかったのだろうか・・・ 本当に惜しい存在だったと思います。 これを見て興味を持った人は、ブックオフに行けばたいていどこの店でも250円ぐらいでアルバムが売っているので ぜひ聴いてみることをおすすめします!
2009年10月25日日曜日
[CDレビュー] 妖精帝國「Gothic Lolita Doctrine」
妖精帝國「 Gothic Lolita Doctrine
」 (2009/8/26) 1. Gothic Lolita Doctrine 2. Valtica 3. 機械少女幻想 4. 赤い扉 5. Schwarzer Sarg 6. Hades:The bloody rage 7. Wisdom 8. Destrudo 9. 彩の無い世界 10. 至純の残酷 11. Simulacra 12. 霊喰い 13. Alte Burg 14. Wei β Flugel お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10) 妖精帝國の2ndベストアルバム。 ボーカル、ゆいさんとキーボード・ギターの橘尭葉さんによる 2人組ユニット(当時)の作品でございます。 このアーティストの曲を聴いてみようと思ったきっかけは、 以前にとある音楽レビューサイトにて、主にアニソンやゲーム界で 活躍するアーティストでありながら、メタル的な要素を取り入れた 音楽をやっているという話を聞いて、興味を持ったからです。 そしてこのアルバムを聴いてみると、まさにその期待通りといっていい 内容の曲を聴かせてくれました。 元々は「打ち込み系ユニット」というプロフィールを持つ彼らの音楽性は テクノなどの電子音楽をベースとしながらも、それに加えて バイオリンやオーケストラの音を取り入れたメタル、いわゆる 「シンフォニックメタル」を融合させたという、独特なサウンドが広がっています。 5・6曲目などは特にシンフォニックメタル的です。 音の作り自体は打ち込みが多いので、ズシっとしたヘヴィな音が 響くという感じではないですが、それでも壮大な世界観を持った これらの曲の数々には、個人的には最高にハマりました。 今の日本のメジャーアーティストでこんな音楽をやっている人は本当に少ないです。 それに対して、2・8曲などはテクノ・トランス色の強い曲で、 思わず体を動かしたくなるようなサウンドが広がっています。 ちなみにこの妖精帝國というアーティストは、いわゆるアニソンの 世界においてはALI PROJECTと比較されることが多いと聞きましたが、 サウンドの多様性、作風の振り幅の広さにおいては、 こちらの方が上かもしれないと思いました。 そして歌詞も独特の世界観を持っています。 2曲目でいきなり「絶対運命迷子人間 冷酷心情最高」といったような歌詞が出てくるのには驚きました。 さらに3曲目の「機械少女幻想」は、そのタイトル通りとでもいうべき 機械・ロボットになってしまった人たちの世界を描いた曲でこちらにも驚き。 その後も全編通して、濃すぎるぐらいに濃い世界観が広がっています。 そしてこれらの歌詞やサウンドをバックに、ボーカルのゆいさんの、 まるでボーカロイドのように高くて甘い声がからんでくるという この組み合わせは、まさに唯一無二といっていいでしょう。 彼らの曲はおそらく合わない人には全く合わないと思いますが、 しかしそれでも音楽的には本当にすごいと思いました。 ただベストアルバムとなると、若干似たような印象のある曲が 何曲か重なってしまう傾向があったので、 次はぜひオリジナルのフルアルバムをリリースしてくれることを期待したいです。 (調べてみたらここまでベストアルバム2枚とミニアルバム1枚のリリースで、オリアルが0という歌手も珍しい・・・) ライブにも機会があれば行ってみたいです!
2009年10月16日金曜日
[CDレビュー] Do As Infinity「ETERNAL FLAME」
Do As Infinity「 ETERNAL FLAME(DVD付)
」 (2009/9/30) 1. ETERNAL FLAME 2. 最後のGAME 3. Perfect World 4. 名もなき革命 5. ナイター 6. Feelin'The Light 7. メラメラ 8. Piece Of Your Heart 9. 北風 10. his hometown 11. 焔 12. 生まれゆくものたちへ お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10) Do As Infinityの復活ニューアルバム。 去年の復活ライブの帰りの時に書いたアンケートに「これからも「科学の夜」「真実の詩」 のような芸術性の高い曲を作り続けて下さい」と書いたのが約1年前、 そしてこのアルバムにて、まさにその通りの作品を作ってくれました。 歌詞の深さと幅広さ、楽曲のスケール感・・・ やっぱり格が違う。 最近の、恋愛だの夢だのとかしか歌わない歌手とは、一回りも二回りも、スケール感が違う。 J-POPシーンにおいて、「音楽の力」というものをこれほどまでに感じるアーティストはそうそういない。 本当に嬉しかったです。ファンの声がしっかりと届いていて、そしてその期待に応えてくれたことが。 今作は、今までほとんどの曲の作曲をしてきた長尾大さんが製作に参加しなかったことから、 メンバーの作曲は無し、そして作詞も12曲中2曲だけ、 さらには、楽曲を一般公募。(これ私もパソコンでの音楽制作能力さえあればぜひ送りたかったんですけどね・・・) このブログを見てる人の中には、自作でないとアーティストとして認めないみたいなこと言う人もいるかもしれませんが、しかし、今に限らず、再結成前の曲もスタッフ作詞の曲があった、 なにより、誰の作詞や作曲であっても、伴ちゃんのボーカルと亮さんのギター、 そして、アレンジャーの亀田さんをはじめとしてこの音楽を支える多くの人々が作り上げた結晶である作品の数々は、最強アーティストと呼ぶにふさわしい、素晴らしいもの。 それは、今作においてもそうでした。 まず1曲目「ETERNAL FLAME」を聴いた時から、名盤を確信いたしました。 全英語詞の作品。これが歌詞も曲展開も素晴らしい。洋楽の名曲とそん色ないぐらいの、ブログレッシブな作品。 「あなたは一番にもプロフェッショナルにもなれる 医者、音楽家、校長、プロデューサー」のとこなんて感動しました。 そして、2曲目の「最後のGAME」 これで、もう一気に気持ちが盛り上がりましたね。サビが最高に気持ちいい。 アルバムタイトル通り、炎のようにパワーがみなぎってくるロックナンバー。「力は唯一力に負ける」という歌詞は特にいい。 そして3曲目「Perfect World」 便利になり過ぎた人類の未来の世界を描いた曲。 こういう、レベルの高い芸術的な曲を待ってた!って感じですよ。 「パンデミック」という歌詞は今の時事ネタも反映させていて、印象的でした。 4曲目「名もなき革命」 革命といっても、いわゆる「私を変えてみせる」的な曲ではなく、 まさに本物の革命を歌った曲。政治的な色を感じる歌詞は苦手にする人もいると思いますが、 しかし、これはこれで芸術性の高い作品だと思いました。迫力満点のパワーバラード。 てか、日本でこんな曲を書くアーティストってほとんどいないので、それだけでもすごいと思います。 5曲目「ナイター」 まさかの野球場をテーマにした、バラード曲。 作曲は一般公募ですが、これが和のテイストを感じるメロディで良い。 同じバラードでもこちらはしみじみと切ない感じで、亡くなった父親との野球観戦の思い出を歌った曲。 個人的には、全く境遇が違うのでいわば共感はできないはずなのに、 それでも、しみじみといいなぁと思ってしまうのはやはり歌の力というものか・・・ 6曲目「Feelin'The Light」 全英語詞で、しっとりと落ち着いた感じの洋楽テイストのロック作品。 ここで、アルバムの流れとしてはホッと一息つけるような、そんな曲ですね。 ここまでが濃すぎるぐらいに濃い内容でしたから・・・ 7曲目「メラメラ」 既にシングルの方にて発表済みですが、 この曲は復活後、一番最初にライブで演奏された新曲なので、このアルバムに入れたというその思いも分かりますね。 8曲目「Piece Of Your Heart」 ギターの亮さん作詞の、このアルバムでは唯一といっていい いわゆる、ストレートなラブソング。 ただ、この亮さんの作詞能力についてはむしろファンが一番分かってると思いますが、 今作でも、「Love You Love You Love You」「すぐそばだよ!!!」などといった、 もはや最近のゆとり世代用着うた歌手と同レベルの歌詞が炸裂しており、 これを30過ぎの男性が書いたというのは、その姿を想像しただけである意味面白いです! (いやこれでもファンとして愛情を込めてレビューしてるんてすよ!) まぁ1曲ぐらいはこんな曲があってもいいんじゃないでしょうか。 9曲目「北風」 竜の伝説、昔話を歌った曲。 前曲との歌詞の差がすごいです! これはもう、本当に歌詞が深い。 メロディはちょっと地味かなって感じですが、聴けば聴くほど感じるものがありますね。 てか、日本でこんな曲を書くアーティストってほとんどいないので、それだけでもすごいと思います(本日2回目ですが) 10曲目「his hometown」 ここで超名曲が! 田舎に引っ越すことになり、そこで味わったいろんな経験や思いを歌った曲。 この曲を聴くと今すぐにでも田舎をドライブしたくなる、そして、住みたくなるような・・・ 私の住んでるところも「田舎に泊まろう」に出たことがあるぐらいの町だけど(過去の日記参照) それはともかくとして、しみじみとした懐かしさを感じる曲でした。 バンドサウンドにからむチェロの音がまたいい味出してますね。 11曲目「焔」 これはまさに、DoAs復活を歌った曲。 「永遠の焔を守り続けよう」という、アーティストとしての思いがすごく伝わってくる曲でした。 亮さんの作詞についても、シンプルですがそれでも気持ちは伝わってくるので、 良かったと思います! そしてラスト「生まれゆくものたちへ」 復活第1弾シングルのこの曲を、ラストに持ってきたのは良かったと思います。 というか、このアルバムのラストで聴くと、より一層感動が増す・・・ 様々な世界観を持った、多種多様な曲が集まり、しかしそれでいて、 このアルバムタイトルである「ETERNAL FLAME」(永遠の炎)というコンセプトで、 アルバムとしての統一された世界観も同時に感じるというからすごい・・・ そして、そのラストを飾るにふさわしい曲は、やっぱりこの曲だなと思いました。 本当に復活してくれて良かった。2ndや5thアルバムに匹敵するぐらいの名盤だったと思います。 少なくとも、解散直前の6thアルバムよりは、はるかに良い。 だからなおさら思います。今作で、まさに完全復活してくれたんだなと・・・ 以上でございます。こんな長文レビューを最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
2009年9月27日日曜日
[CDレビュー] HIGH and MIGHTY COLOR 「swamp man」
HIGH and MIGHTY COLOR「 swamp man
」 (2009/9/2) 1. swamp man(インスト) 2. XYZ 3. good bye 4. eyes 5. fly me to other moon 6. pain 7. 7.2 8. hate 9. living 10. you お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) 新ボーカルのHALCAさんを迎え、復活再始動した、HIGH and MIGHTY COLORの5thアルバム。 今作では、このアルバムのキャッチコピー通り、今までで一番ヘヴィさが前面に出たアルバムになっています。 といっても、個人的にはヘヴィなロックやメタルをやってるバンドの中には、 ただ叫んでるだけ、楽器鳴らしてるだけにしか聴こえないと思ってしまうような バンドもあるんですが、それに対して、このバンドのどこが素晴らしいかって言ったら、 どの曲においてもメロディの質が高いことと、それに加えて多種多様でなおかつ独創的な作品を作り続けているところ。 そもそも、バンドとしては未完成過ぎた1stアルバムの頃から、歌メロはとても良かった。 今作においてもそれは変わらず、まさに捨て曲無しのアルバムになってます。 特に、実質1曲目の「XYZ」は、今年を代表する私的名曲。文句無しに素晴らしい! しかし今作は、今までとは一つ大きく違う点として、 全体的にダークさに包まれたアルバムになっていると思いました。 今まででいう「DIVE into YOURSELF」などのような明るい曲は、ほとんど無いといっていいです。 疾走感ある曲調であっても、歌詞を見るとどこか陰の部分があるような、そんな感じ。 6曲目の「pain」はまさにこのアルバムの象徴的な曲。体を売る少女をテーマにした曲。 「愛だとか夢だとか 馬鹿にしてる」という歌詞は特に印象的でした。 こういう作品を作るアーティストって、最近のヒットチャートに上がってるような歌手にはほとんどいないですからね。 愛だとか夢だとかをいった歌詞をただ寄せ集めて大安売りしているかのような歌手や曲が売れてしまう現状だから・・・ なので、残念ながら売れる作品だとは思えないですが、でも個人的にはますます応援したいと思いました。 こういう作風のアルバムもそれはそれですごく魅力的だなと思いました。 ただ、アルバム全体にビシっと統一感がある分、今までのアルバムに比べると、 特に、大傑作だった2nd、3rdアルバムと比べると、多様性という点では少し落ちるかもしれません。 しかしそれでも、打ち込みの音から始まるディスコ調のサウンドに、 ヘヴィなギターサウンドを融合させ、これにフワフワとした独特の浮遊感のあるボーカルがからむ 「fly me to other moon」、は本当にすごいと思いました。 てか毎回アルバム曲にも、聴けば聴くほどすごいセンスだなと思う曲があるのですが(2ndの「背徳の情熱」など) 今作はこれです。今までこんな曲聴いたことないです! さらに、アコースティックギターの音から始まり、サビに向かうにつれどんどん激しくなっていく 「7.2」も独特な感じがして、良かったと思います。 ただ、新ボーカルのHALCAさんの歌唱については、まだムラがあるかなと思いました。 もう少し感情表現がうまくなればいいですね。 たとえ少しぐらい下手だと思われても、もっと感情を、魂を込めて歌えばいいと思います。 でもライブでの本人コメントを聞く限りでは、歌うことに対する真剣さは伝わってきたので、 これからのボーカリストとしての成長に期待したいです。 しかし、そんなのを補ってあり余るぐらいの、素晴らしいセンスを持った曲の集まるアルバムだと思います。 ただ、そのセンスが独特なので、評価が分かれてしまうのかもしれません。 特に、変な先入観でしかこのバンドを見れない一部メタル信者にはウケが悪いと思われるのは残念ですね。 アーティストとして、1stアルバムの頃からは比べ物にならないぐらい成長してるというのに・・・ この作品は、今までのみなさんの先入観とか抜きにして聴く価値があると思います。 特に、ロック系の曲が好きな人には本当におすすめしたいです。
2009年8月22日土曜日
[CDレビュー] より子「記憶」
より子「 記憶
」 (2009/6/17) 1. Memory of Soul 2. Dear My Friend 3. 約束の場所で 4. ほんとはね。(記憶 Version) 5. メロスのように 6. Home Party 7. Shadow 8. CHOCOLATE 9. 働く!より子ブギ 10. ミカヅキ 11. あなた (記憶 Version) お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) 6月にリリースされた、より子さんのメジャー4thアルバム。 今回はアルバム前に先行シングルのリリース無し、タイアップも全く無しのため (てかレコード会社はもはや売る気無いのか・・・) 収録曲を1曲も試聴する機会がなかったので、聴く前までは期待と不安が半々だったのですが、 聴いてみましたら、これが素晴らしい作品でした。 まず1曲目の、エコーがかかった歌声が印象的で、どこか神秘的な世界が広がった曲 「Memory of Soul」で一気に引き込まれました。 そして「Dear My Friend」「約束の場所で」この3曲目までの流れは本当に素晴らしいです。 やっぱり、曲もさることながら、声がいいです。聴けば聴くほどジンワリといいなぁと思います。 そして、何より今作は、本来のピアノ弾き語り系という枠には収まらないぐらいの、 多彩でなおかつ魅力的な曲の数々が収録されているのが、すごく良かったです。 サウンドについては、ラテン風味の「メロスのように」、ブラスバンドが活躍する「Shadow」、 曲中にガラスの割れる音が入る、ダークテイストな曲「ミカヅキ」など、 さらに歌詞についても、童話のような世界観が印象的な曲「CHOCOLATE」、 より子さん自身の日常をコミカルに描いた「働く!より子ブギ」など、 とにかく今作は多彩で、しかしそれでいて、アルバムタイトルの「記憶」というテーマで 統一されたコンセプトアルバムのような作品になっているのがすごいです。 「ココロの鍵」がズバ抜けて素晴らしくてそれ以外の曲は全体的には微妙な印象だった 前作よりも、今作の方がアルバム全体としてははるかに好きです。 つくづく、なんでもっと世間的に評価されないのか不思議です。 それどころか歌姫好きの間でも、私の巡回ブログなどにおいてあまり名前を見かけないのはなぜなのか・・・
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