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2022年11月30日水曜日

[ライブレポ]  虎の子ラミー、ヒミツノミヤコ、おとぼけビ~バ~「カオスに吠えろツアー」

11月12日(土曜日)大阪・寺田町Fireloopで開催された、
虎の子ラミー 5th mini Album「Q.日常とはA.カオスです」全国リリース記念
『カオスに吠えろツアー』に行ってきました。
出演者は虎の子ラミー、おとぼけビ~バ~、ヒミツノミヤコの計3組。
今回のお目当てはニューアルバムの楽曲が素晴らしかった虎の子ラミーに加えて、
昨年11月に初めて体験したライブがアットホームでとても良かったヒミツノミヤコ。
こちらのライブレポ記事ではちょっと恥ずかしかったとか書いてしまったけど
今振り返れば最高の思い出。観客の声を大事にするバンドはそりゃ支持したい。
一般人は口元を塞がれて声を出すことすら許されないとかいう、
まるで奴隷のような扱いをされるライブやイベントに行くつもりはもう無いが
ヒミツノミヤコを含めたこの3組ならば大丈夫だろうと思い、
ライブ自体約半年ぶりの参加です。2022年最後となるライブレポにいってみましょう。



・ヒミツノミヤコ

秘密の都という星からやってきた笑女歌劇団、またの名はメンヘラポップバンド。
この日はまず今年6月にリリースされたミニアルバムから立て続けに2曲を披露。
1曲目「瞬間ディストーション」はこれまで自分達の世界を作り上げてきたバンドが
外の世界に向けて新たな扉を開いた曲だと感じられた。ボーカルのぼけちゃんの
高い歌唱力も存分に生かされていた。「もう寸劇なんていらないよね」という言葉も。
続く2曲目「歌声が呼んでる」は疾走感溢れる曲でさらなる盛り上がりをみせる。
さすがミニアルバムのタイトルが「闘え!燃やせ!ヒミツノミヤコ!
レッツゴーファイヤー!」というだけある。もう全然メンヘラじゃないだろ。
ぼけちゃんは永遠の3歳児らしいので今やライブシーン最年少のパワーボーカリストだ。
そして観客達に向けても「マスクしてたら声出していいよ」と
語りかけながら歌い、さらに一体感のあるライブを作ろうとしてましたが、
でもマスクしてたらというのは余計ですよ。それは言わないで欲しかった。
今や世界でほぼ日本だけの、異様なまでにマスクに執着する世論はいつまで続くのか。
とある有名脳科学者もマスク真理教だと言ってた通りだしいつまで無駄なこと続けるのか。

MCでは相変わらず、メンバー全員が天の声(?)とやりとりするなど
結局は寸劇が始まってしまってるじゃないかとツッコミたくなったが、
その理由は本日の主催バンドの虎の子ラミーの皆さんが、
寸劇が好きだと言ってたのでそのリクエストに応えないといけないと思ったそう。
そういえば虎の子ラミーも初めて観た時はマザーがかぶりものをつけて歌うなど
寸劇っぽいことやってたなと思い出した(レポはこちら)最近はしなくなったなぁ。
さらにコールアンドレスポンズでは「かに玉」というフレーズも飛び出し
これは何なんだと思いきや、かに玉とはファンのあだ名だそう。
「こんなこと言うとヒミツノミヤコは身内ノリのバンドなのかと
思われるかもしれないけど、身内ノリのバンドです」には笑ってしまった。
ぼけちゃんはライブによく来てくれるファンの名前はみんな覚えているそうで、
それだけファン思いのバンドなんだなという意味で言ったことは伝わった。
てかあだ名OKなんだったら自分も前回のライブでは本名公開せずに
「のり玉」とか名乗ってもよかったんだな。最後にはメジャーデビューという目標を
熱く語っていたのも印象的だったので、本当にそれが実現すればいいなと思った。
元から華のあるバンドだし、楽曲は歌謡曲テイストでメロディも強くなって
より盛り上がる曲も増えたというならば、これからもっと人気も上がっていいはず。



・おとぼけビ~バ~

2009年に京都で結成された4人組ガールズバンド。
全く知らないバンドで結局ライブに行く前に予習もできないまま観てみることに。
まず1曲目は後から調べてみたら「PARDON?」という曲のようで、
洋楽ロックテイストを感じさせつつも変拍子を巧みに組み込んだ演奏に惹かれた。
そして2曲目からはよりパンク・ハードコア色の強い曲の連発で一気に盛り上がる。
それでいて歌詞が「ヤキトリ」の連呼や「♪大殺界、中殺界、小殺界」など
何歌ってんだとツッコミたくなるようなフレーズのオンパレード、
さらに曲名も「あなたとの恋、歌にしてJASRAC」「穴兄弟で鍋パーティー」
などと紹介されるものだから、もうその時点で面白くて笑ってしまう。
1曲1~2分ほどの短い曲ばかりの中で次々とネタが飛び出す一方で、
ハードかつ変拍子連発の演奏には圧倒された。高い演奏力がないとできない音楽だ。
ボーカルのあっこりんりんも、モデルさんのようなスラっとした見た目からは
想像できないほどのシャウトを決めたりと、圧巻のライブパフォーマンスをしてくれた。

MCではベーシストのひろちゃんが、この日の観客の客層について
「予想はしていたけどジジイばっかりだ」と挑発、これには会場が盛り上がる。
さらにはついこの前に海外ツアーにてイギリスで行ってきたそうで、
その時は物販が売れまくったけど日本に帰ってきたら全然売れないとのことで
ジジイ達に向けて買うことを要求。その流れで披露された曲が
「ジジイ is Waiting For My Reaction」。こんなのもう笑うしかないだろ。

なぜ今までこのバンドを知る機会が無かったのだろうか。
もっと早くに出会っていても良かったはずなのに。YouTubeのコメント欄も
英語の書き込みが多数で、海外にて人気を得ているのもそりゃ納得。
個人的にはキャッチーな歌メロが少ないバンドはハマりきれないことが多いのだが
おとぼけビ~バ~は問答無用で面白い、スゴいと思えるバンドでしたね。



・虎の子ラミー

[セットリスト]
・ハリケーンパンチ  [MV]
・阿呆w  [MV]
・めっちゃ元気  [MV]
・ハッピー・嫁・ライフ  [MV]
・ゲゲゲのパクチー  [MV]
・#アルコールしか勝たんねん
・THE END
・君住む街へ  [MV]
・限界突破  [MV]
(アンコール)
・ヒモになりたいZE  [MV]

本日の主催を務める立体型サファリロックバンドがトリで登場。
この日は9月にリリースされた最新ミニアルバム「Q.日常とはA.カオスです」
の収録曲と、これまでのライブ定番曲を組み合わせたセットリストを披露。
最新アルバム曲では「阿呆w」が荒々しいロックナンバーで、
「ハッピー・嫁・ライフ」は文字通りハッピーかつポップなウェディングソング、
そして「#アルコールしか勝たんねん」はジャジーかつアダルトな雰囲気の曲で
これまでに無かったような新しい虎の子ラミーも見せてくれた。
MCでのマザーの話によると寺田町Fireloopにやってきたのは3年ぶりだそうで
3年前の自分たちのポスターがまだ飾ってあったことを嬉しく思ったそう。
そんな話の後に、ライブ終盤にして待ってましたの「君住む街へ」が来たーーっ!!
こんな曲を引っ提げて虎の子ラミーがはるばる来てくれるならば、しばらく離れていた
この街のライブハウスにも行きたいと思えた。それぐらいの傑作楽曲だ。
これがラストナンバーということで綺麗にライブを締めても良かったのだが
その次に「限界突破」をもってきて「♪声出し 拳を上げて踊れよ」で
ドカンとみんなで盛り上がって本編を終えるあたりが、これまた虎の子ラミーらしい。

アンコールでは、おとぼけビ~バ~と初めて対バンできたことが嬉しいと語り、
そのおとぼけビ~バ~のMCにかぶせて、物販などでたくさんお金を使ってもらえる
バンドになりたいと宣言した後に「ヒモになりたいZE」を披露したのは面白かった。
前のバンドの話の流れに合わせて即興でアンコール曲を決めているのが
分かったしこれもまた対バンならでは。3者3様の魅力を味わうことができて、
終わってみれば久しぶりにライブに行って良かったなと思えた。次のライブ参加は
もう2年半以上チケットを持ったままの来年4月のノットフェスまで無いだろうけど。
以上でございます。長文記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。



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