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2021年4月24日土曜日

[CDアルバムレビュー]  TRiDENT「ADVANCE GENERATION」


TRiDENT「 ADVANCE GENERATION 」
(2021/3/17)

1. Opening -the return of us-  (Instrumental)
2. JUST FIGHT  [MV]
3. IMAGINATION  [MV]
4. RIDE ON  [MV]
5. SURVIVOR
6. Dystopia
7. Ambivalent  [MV]
8. Brand New World  [MV]
9. Continue  [MV]
10. Supernova
11. Re:ply
12. Last Hope  [MV]
お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10)



TRiDENTの2ndフルアルバム。バンド名をガールズロックバンド革命から改名そして
メンバーチェンジを経て再始動してからは第1弾となるアルバム作品。

まず「Opening -the return of us-」で文字通りのオープニングインスト曲を聴かせてから
2曲目「JUST FIGHT」ではMV通りに革命第2章の旗を掲げた曲を聴かす。
近年の若手男性バンド全般よりよっぽどロックバンドらしいパワーに満ち溢れた演奏と歌唱。
そして歌詞も元から良いバンドだったが今作ではより一層刺さるフレーズ連発。
「♪耳元飛び交う的外れの銃弾に 気を取られて足元掬われる」
これは本当にそうだよな。今の世の中は聞きたくもないような言葉だらけだ。
それでもサビでは「♪怖いものはない」と歌いきり、さらには
「♪その銃口に深く刺さる渾身の一撃を 受けて立とう」とまで歌う。
なんてカッコいいんだ。スーパーマンもといスーパーウーマンか。ヒロイックの究極形だ。

3曲目「IMAGINATION」は新曲でアルバムリード曲に選ばれただけある文句無しの傑作。
新ドラマーのNAGISAさんによる高速ドラム演奏も加わってより一層の迫力。
さらには人生という名の旅を歌った詞も素晴らしい。
「♪僕らは旅の途中で生きてる理由を見つけ 存在意義として魂宿す」
なんて魂に響くフレーズだ。俺だってこの地で存在感を見せつけてやるんだ!と思える。
4曲目「RIDE ON」では一転してハッピーでノリの良い曲を聴かせてくれる。
「♪いつでもここで待ってるから 遊びにおいでよ」ならば遊びに行きますよ!
この曲はライブの素晴らしさを歌った曲でもあると感じられるというのは
こちらの対バンライブレポ記事でも書いた通りだ。
5曲目「SURVIVOR」もイントロから激アツな演奏にうおおおとなるのに加えて
ボーカルのASAKAさんの歌唱の音域の広さも光る。
「♪屈強に燃えた心で」ってまるで俺のブログ記事の文章みたいな歌詞が
当たり前のように出てくるガールズバンドってスゴいよ。
6曲目「Dystopia」はサビの疾走感が今作でも屈指レベルの新曲。
7曲目「Ambivalent」はベーシストのSERINAさんのスラップベースが光る曲で
このバンドの新たな武器になると感じられた。8曲目「Brand New World」は
唯一のバラード曲でありながらもスケールの大きなロックナンバー。

そして9曲目「Continue」はTRiDENTとしての再始動第一弾楽曲。
Aメロの「♪舐められた現状」「♪臆病と悔しさで目が滲む」
こんな歌詞は泥水すすって生きてきた自分には泣けるほど心に響く。
それでも這い上がろうとする姿を歌った曲であり、だからこそ勇気をもらえる。
サビの「♪負けてからが勝負の NEXT STAGE」という歌詞は
負けてばかりの人生だった自分にはもう・・・どこまでも信頼できるバンドだ。
10曲目「Supernova」は前バンド名同様に革命を歌ったかのような歌詞がカッコいい。
11曲目「Re:ply」はポップで親しみやすいメロディと、聴き手に寄り添う歌詞が印象的で
個人的には隠れた傑作だと思ってる。もっと存在感を発揮させてもいい曲。
12曲目「Last Hope」はラストにして珍しくピアノ・キーボードアレンジを加えた曲で
君と僕を歌った歌詞は珍しくラブソングとも言えるし、TRiDENTからリスナーに向けての
メッセージだとも感じられる。これからも共に頑張ろうという暖かいメッセージだ。

こうしてブログを書いているだけで胸熱になるほどの傑作。感動、絶賛しか無い。
ひたすらアッパーチューン中心に攻めまくる作品でバラード曲は計1曲のみ、
ガールズバンドでありながら相変わらずラブソングは今作もほとんど無し、
なぜここまで熱くなれるんだ。いったい何が原動力なんだと思えてくる。
その可愛いルックスからは全く想像がつかない。これぞ最強の王道ロックということで
自分みたいに抑圧された環境で育ち、それをも跳ね返すかのような魂のこもった音楽を
求める人にはぜひおすすめしたい。たとえ音楽通好みの作風からは程遠かろうが
暑苦しい脳筋野郎と思われようが当ブログではゴリ押しさせてくれないか。
そもそも3ピースバンドとは思えないほどに重厚でなおかつ新しいことにも挑戦していて
音楽的に進化を遂げたのも、聴けば分かるはずの作品ですけどね。
YouTubeのコメ欄が英語ばかりなのを見るとやっぱり海外の方がこういう音楽を
ちゃんと高評価してくれるのかなぁ。それだけに将来は世界的ブレイクを期待したい。
これまでは無所属という活動方針も転換して、いつの間にか事務所にも入ったようだが
その所属事務所が純烈と同じ事務所だというのは、何と言ったらいいのか
本当にちゃんと売り出してくれるの感。一応紅白出場歌手もいるだけにどうか頼みますよ。







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