SAKI「 The One」 (2020/5/27) 1. The One 2. Desolate heart 3. Raise your flag [MV] 4. FIGHT [MV] 5. Nameless night [MV] 6. Shooting Star [MV] 7. 限界LOVERS [MV] 8. Glitter [MV] 9. Days [MV] 10. monologue. 11. One お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) SAKIの1stソロアルバム。CYNTIAのボーカリストとして2012年にデビュー。 ガールズロック・ガールズメタルを聴きやすい形で多くの人に届けたいという コンセプトで作られた傑作楽曲の数々は、時代を変えてくれるんじゃないかと 思えるほどの可能性を感じられたもので管理人の中ではレジェンド級のバンドだったが、 2017年に惜しくもバンド活動休止。その後はしばらく名前を見る機会が無かったが 2019年に入って、当時ボーカル不在だったAldiousのサポートメンバーとして ライブで再び生歌を届けてくれるようになり(当時のレポはこちら) ついに2020年、まずはソロ歌手として復活。 全11曲中9曲の作詞も自ら手掛け、歌うことへの思いが伝わる作品を届けてくれた。 まず1曲目「The One」は収録時間約1分のピアノバラード。 シンプルなサウンドにのせて半端ないほどの歌唱の魅力を発揮してるのには いきなり笑ってしまうほど。「♪全ての始まりはあなたと」これぞ新たな始まりの歌。 そして2曲目「Desolate heart」ではCYNTIA以上にメタルサウンドな曲を歌っていて またしても笑ってしまった。実質オープニング曲にしてここまでやってくれるとは。 それでいてロマンチックなラブソングとして聴きやすい形で届けてくれるところは バンドのコンセプトを受け継いでると言える。SAKIさんらしいなと思える名曲。 3曲目「Raise your flag」はピアノ・キーボードの音色を生かした華麗なサウンドが CYNTIAサウンドにも通じるものがあって、なおかつ楽曲そして歌唱から溢れんばかりの 夢と希望を感じられる。「♪反撃の狼煙を上げて」といった歌詞もSAKIさんが歌うと スポーティーで健康的にすら聴こえる。やってやろうじゃないか!と勇気をもらえる、 今作の曲の中でも一番のお気に入り曲で文句無しの傑作! 4曲目「FIGHT」は2曲目以上にゴリゴリのメタルでCYNTIAよりもAldiousが歌いそうな曲。 何だこの女版北斗の拳みたいな曲は。ファイティングスピリッツ満点で最強じゃないか。 なお今作の作曲者のクレジットを見てみると11曲中7曲が「VAA W」と表記されており、 実質公表されてないようなもの。この曲ってもしかするとAldiousのメンバーが 作曲したんじゃないのと思った。音域的にも前ボーカルのリノさんが歌いそうな感じだし。 5曲目「Nameless night」ではよりポップ感を増したラブソングを聴かせてくれる。 キーボードを生かしたアレンジは夜の街のネオンのようなキラキラ感。 6曲目「Shooting Star」は星空をテーマにした、聴かせるミドルバラード曲。 作曲者のクレジットはこちらもVAA Wだがこの曲ってもしかするとCYNTIAのメンバーが 作曲したんじゃないのと思った。ギターの泣きメロを聴いてそう感じられた。 7曲目「限界LOVERS」はご存知日本のガールズロック史に残る大傑作曲のカバー。 SAKIさんが大好きだというSHOW-YAの曲でTHEカラオケバトルに出演した時にも 披露されたほどの歌い慣れた曲だからどうやっても良いカバー曲になるわけだが、 編曲は原曲に忠実過ぎかなとも思った。昨年にはベッド・インも名カバーを ヤってくれた曲だけに・・・もうちょいキーボードアレンジを加えても良かったのでは? 8曲目「Glitter」はCYNTIAの4thアルバム「WOMAN」の頃のスタジアムロックを 彷彿させる曲。サビのコーラスワークに一体感があって一緒に歌いたくなる。 9曲目「Days」はボカロPの40mPが作詞作曲した楽曲。 キーボードの入れ方がこれまでの曲とは違ってボカロ曲っぽいデジロック感。 良い曲なんだけど8曲目と雰囲気が似てるような気もするかな? 10曲目「monologue.」はピアノ弾き語り系のラブソング。大人の女性の魅力を感じる。 11曲目「One」は1曲目の完全版。今作を聴いてくれた人達に向けてのメッセージを ハードロック系のサウンドにのせて歌うところに魂を感じられて良かった。 これぞボーカリストSAKIさんの総決算と言える作品。 ポップな曲からハードなメタル系楽曲まで幅広い作風で多彩な魅力を発揮してくれた。 楽曲は前半と比べると後半にももう一押しあればと思うところもあったが やっぱりSAKIさんの歌は、聴けば思わず笑顔になれるし元気をもらえる。 これは他のどの女性ロックボーカリストとも違うオリジナルの存在感があると思う。 THEカラオケバトルに出た時はしゃべりでもハイテンション天然キャラを見せていたが そんな人柄が音楽にも現れているに違いないと思った。だから良い意味で笑ってしまう。 次はCYNTIAの活動再開を願いたい。どんな形であれ復活を信じてますよ。
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2020年8月8日土曜日
[CDアルバムレビュー] SAKI「The One」
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