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2017年1月30日月曜日

[CDレビュー]  分島花音「luminescence Q.E.D.」


分島花音「 luminescence Q.E.D.<初回生産限定盤>」
(2016/11/30)

1. Unbalance by Me
2. RIGHT LIGHT RISE
3. the BEAST can’t BE STOpped
4. odette
5. 平凡な僕
6. ノットフォーセール・フォッシル
7. 君はソレイユ
8. Drink Drunk Music
9. Love your enemies
10. luminescence Q.E.D.
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




分島花音の4thアルバム。チェロを奏でるシンガーソングライターとして
2008年にデビュー。初期の頃はゴスロリ歌姫とも呼ばれていたが
近年ではアニソン系アーティストとして躍進を遂げた歌手の作品。
まず1曲目の「Unbalance by Me」を聴いた時点で覚醒したと感じられた。
ブラスバンドサウンドに加えて間奏部分でピアノソロ、ギターソロが
次々と飛び出す曲展開が素晴らしい。多彩な楽器の演奏により作られた
ジャズ、クラシックにロック、ポップスを融合させた曲の数々は
まるで宝石箱をひっくり返したかのような色とりどりの世界。
歌声からして最初は椎名林檎系かなと思ったがよく聴けばそれとはまた違う、
これぞ女性ヴィジュアル系と言っていい音楽だ。やはり初期の頃に
MALICE MIZERのメンバーがプロデュースしていただけのことはある。
3曲目「the BEAST can’t BE STOpped」のBメロ部分で
エフェクトをかけたボーカルが英語詞ラップを決めるところなどは
激ロックに登場するV系アーティストの曲みたいで、ライブでヘドバンしたくなる。
9曲目「Love your enemies」ではElements Gardenのお株を奪うかのような
劇的シンフォニックロックを聴かせてくれる。
間奏部分ではチェロも活躍。この計2曲は特にお気に入り。
その一方でシングル曲である2曲目「RIGHT LIGHT RISE」、
7曲目「君はソレイユ」などはポップ路線で親しみやすさを感じられる。
4・5曲目のいかにもジャズ通好み(?)な感じのバラード曲は
どうにも馴染めなかったものの、全体的には格調の高さを感じさせつつ
アニソン系アーティストらしい迫力やポップ感なども持ち合わせていて、
これには一気にハマってしまった。初期の頃はほぼノーマークだった
歌手がよくぞここまで躍進してくれた・・・と思う半面、
同じゴスロリ歌姫でも北出菜奈様とはなぜここまで活動に差がついたのかと思ってしまう。
こちらは曲中でアンアンとあえぎ声を発したりとかしなかったからか?
個人的にはやってくれても大歓迎なのだが(参照)
これからもフェス出演など多方面な活躍を期待したいです。
しかしこういうタイプのアニソン系アーティストというのは
スゴい音楽をやっているにもかかわらず、いわゆるネットの音楽ファン達からは
あまり評価されてないように見えてしまうのは非常に残念ですね。
おそらくV系好きやクサメタル好きからは評価されると思いますよ。
黒崎真音さんなどもまさにその典型だから。当ブログではこれからも推し続けますよ。









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