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2013年7月30日火曜日

7月28日(日曜日)の日記

・ブログのコメント欄について、単語入力確認がないと投稿できないという設定に
 いつの間にか勝手に変更されていたため、無くても投稿できるよう修正いたしました。




・今日は高校野球の話をしたいと思います。というか、話さずにはいられない。
 なぜなら、今年は史上最大級の衝撃的な出来事が起きましたから。


 7月24日、奈良大会準々決勝にて、今年春のセンバツに出場した大和広陵が、
 優勝候補筆頭の智弁学園を4-3で破るという快挙を達成。
 前日には天理が4-12で奈良大附に敗れていたため、
 この瞬間、奈良で44年もの間続いてきた夏の甲子園代表校の
 天理・智弁学園(まれに郡山)の寡占が終わり、
 ついに45年ぶりに夏の初出場校が誕生することが決まった。
 某高校野球雑誌にも「日本一の無風地帯」と書かれたことがあるぐらいだった、
 奈良の高校野球界にとって、2013年は歴史的な1年となりました。

 正直なところ、奈良の夏の代表校は死ぬまで一生天理と智弁しか
 見られないんじゃないかとすら思ってました。
 他の高校はどんなに天理・智弁相手に健闘しても最後は運が天理・智弁に
 味方したかのように、イレギュラーや内野安打がきっかけで逆転負けするという
 シーンを近年でも何度か見てきたのは、過去にブログでも書いた通り。
 それを打ち破ったのが、中学時代からプロ注目の投手でありながらも
 県内の無名高校に入りそして「強豪私学を倒したい」と(ABCの番組で)宣言した
 立田投手擁する大和広陵だったというのはドラマチックだった。
 結果的に準決勝で敗れるという形にはなりましたが、こんな漫画・アニメみたいな話が
 春のセンバツに続いてまたしても現実になったというのが、本当にスゴかったです。



 そして7月28日(日曜日)、歴史的瞬間の証人になろうということで、
 決勝の桜井VS奈良大附戦が行われる、佐藤薬品スタジアム(橿原球場)まで
 行ってきました!


 まさかまさか、桜井が優勝するとは・・・

 おそらく大多数の人は奈良大附の初優勝を予想していたのではないでしょうか?
 奈良大附はここ10年ぐらいに渡って春夏ともにあと一歩の所で
 天理智弁の壁に阻まれる形で、甲子園初出場を逃し続けている高校。
 夏の甲子園県代表校が5校しか出ていないという全国最少の出場チーム数の中で
 もし6校目が見られるとしたら、奈良大附が一番可能性が高いと思ってましたが、
 まさかまさか、その6校目が桜井になるとは誰が予想したか・・・

 そもそも他の高校は今まであれだけ天理・智弁の壁に阻まれていたのに
 このどちらとも対戦していないチームが結果的に優勝してしまうなんて、
 運が良すぎだろとも思ってしまいましたが、しかしこれもまた、
 「何が起こるか分からない」高校野球の怖さでもあり面白さでもある。
 今年は個人的に初めてそう思えました。


 優勝の瞬間、桜井高校の応援団の皆さんがいるライトスタンドにて、
 「祝甲子園初出場」の垂れ幕が掲げられたのを見た時は、思わず感動してしまいました。

 夏の奈良県大会でこんなものが見られる日が来るとは思ってなかったですから・・・



 その一方で選手たちは、歓喜を爆発させてマウンド上に集まる・・なんていう
 シーンは無く、すぐに全員が整列に向かい、礼をしたのも印象的。
 これは常に対戦相手を敬うという監督の方針らしいですが、私は良いと感じました。
 まるで武士道のようだなと思いました。その瞬間、
 ユニフォームの「SAKURAI」の文字が「SAMURAI」に見えた・・というのは言い過ぎか?



 桜井高校、優勝おめでとうございます!! 甲子園でも頑張って下さい!



 試合内容の方は、まず桜井は守備が良かったのが印象的でした。
 特にショートは好守連発。9回の守備ではレフト前に落ちそうな打球をファインプレー。
 今年のセンバツ初戦の大和広陵は1点リードの9回の守備であんな感じの打球が
 ポテンヒットになって、そこから逆転負けしたんだよな・・と思い出しました。
 それだけにあのワンプレーは大きい。
 そしてこの試合でも好投したエース左腕は、入学当初はサッカー部の
 ゴールキーパーだったということを知り、これには驚きました。
 2年前の夏に野球部が県で準優勝したのを見て、もう一度野球がやりたいと思い
 野球部に入り、そして3年の夏に甲子園出場・・・これまたドラマチックな話だなと!

 一方で、奈良大附はなぜこんなにも甲子園に縁が無いのか分からない・・・
 打者はいい当たりを打ってもその打球が野手の正面を突いたり、
 ギリギリでファールになったりというのが多かったです。
 中盤以降だけでライトライナーが3回位ありましたから。
 3番手で登場した1年生投手は、今日の試合に登場した投手の中でも一番
 素晴らしいのではないかと思う位の球を投げていたので来年こそは期待したいです。
 そもそも奈良大附は去年の春のセンバツに出すべきだった。
 秋の県大会で優勝し、近畿大会でも勝ったんだから。
 結果的にここでも天理・智弁の2校に阻まれる形になるとは。
 別にセンバツは1県から3校出てもいいと思うんですけどね。



 そしてこの試合の帰りに、橿原の図書館に寄りました。そこでなんと、
 「ベースボールクリニック」という雑誌の2013年2月号の42~45ページに
 桜井高校の特集記事があるのを見つけてしまいました。これを読んで感じたことは、
 日頃の行いが良いから勝利の女神が味方したんだなと。

 一応私も草野球をやっている者として、この監督の話は色々と勉強になりました。
 もし甲子園の試合が土日に当たってくれたら、応援に行きたいなぁ・・・




 以上、久しぶりの高校野球観戦日記でした。
 長文に付き合って頂き、ありがとうございました。


2 件のコメント:

EMANON さんのコメント...

高校野球は僕も暇があればテレビで見たり速報サイトを確認したりしてます。
今年は母校が東東京大会で37年ぶりにベスト8入りしてテレビ中継が入るなど興奮しました。
僕の地元・神奈川は全国でもトップクラスの激戦区でして今年は190校が1つしかない出場枠を巡って熱戦が繰り広げられました。
今年の神奈川大会の注目点は去年の甲子園で1試合22奪三振という衝撃的な記録を残した松井投手を擁する桐光学園の連覇が成るかが最大の焦点でした。
しかし、神奈川はそう簡単に連覇が出来るほど甘くはありません。
特に今年は「打倒・松井」を合言葉に横浜高校、東海大相模、桐蔭学園と言った全国優勝経験のある強豪校が包囲網を敷いてました。
その結果、桐光学園は準々決勝で横浜高校に2-3で競り負けて連覇はなりませんでした。
神奈川で最後に予選を連覇したのは00,01年の横浜高校となってます。
更に公立校の優勝となると90年の横浜商(横浜市立)を最後に23年間も出ていません。
決勝は今日行われ、横浜高校が15年ぶりの出場を目指した平塚学園に3-0で降して2年ぶり15回目の甲子園出場を決めました。
今年の横浜高校は先発9人中8人が2年生という若いチームで春夏連覇をした98年以来15年ぶりの夏制覇を目指す事になります。
しかし、190校で1つの枠を争うのは酷な気が致します。
かといって2枠にしようにもどう区分けをするのかが悩ましいんですよね。
南北や東西に分けようにも片方に強豪校がひしめき合ってるので区分けが難しいのが現状なんです。
そんな激戦区を勝ち上がる高校は地力もあるので毎年どこまで行くかは楽しみでもあります。

えむけー さんのコメント...

神奈川は高校野球人気が高いというイメージがあります。ハマスタにあれだけお客さんが入るんですからね。
連覇がほとんど無くてどこが優勝するか分からない激戦区だということが人気の理由でしょうね。奈良とは対照的だと思います。
松井投手ももう一度甲子園で見てみたかったです。
公立校の優勝となると奈良も2000年の郡山以来13年間出てませんでした。
せめて神奈川と大阪は2枠にすればいいのにというのは以前から思ってます。
出場校が一番少ない鳥取辺りと比べるとあまりにも地域格差がありすぎますよね・・・