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2022年2月20日日曜日

[ライブレポ]  でらロックフェスティバル2022(GEEKSTREEKS、ロマンス&バカンス、板歯目)

(前記事はこちら
・GEEKSTREEKS (QUATTRO)

[セットリスト]
・レイルロード  [MV]
・ヴィクティム  [MV]
・エクスペリメント  [MV]
・(新曲)
・ファイナルディスタンス

2005年にボーカルのカワノヤスユキさんを中心に結成されたバンド。
クアトロでお目当てのバンドの前後に出演するということで事前に試聴したところ
良さそうだったのでそのまま行ってみたら、まさにその期待通りだった。
ライブ前半からボーカルのカワノさんが歌いながらステージ上でブッ倒れたり、
さらにステージ上で躍動しながら時には気功(?)のような動きも見せたりと
熱唱熱演っぷりがスゴい。これには初めてでもおおおおーっ!と惹きこまれてしまう。
楽曲の方はハードで疾走感に溢れたロックナンバー中心でありながらも
所々で歌謡曲っぽいメロディが光っている。これは好きになるタイプのバンドだ。

そしてMCでの第一声は「クアトロはまだ早い!」さらには「ムカついた」
確かに観客数を数えて見ると、この大バコに30人ぐらいしかいないという状況。
これだけしか観客を集められなかった自分達にムカついたんだなというのが伝わった。
その直後に「年内に渋谷のクアトロで主催ライブをやる!」と宣言。
勢いのままに言ってしまった感満載で、これまたロックだなぁ。
だがその一方で、昔と比べて今では自分の音楽を皆さんに届けたいという気持ちが
強くなったとも語っていたのも印象的だった。そして昔の曲を今の気持ちで
歌うということで披露されたのが「エクスペリメント」。
歌詞を聴くと相当過激なことも歌ってる気がしたが、それも含めて曲名通りに
実験的かつ挑戦的といえるのでは。この曲も歌謡曲っぽいクサメロがいいよなぁ。
公式サイトを見てみるとこれまではメンバーチェンジが多かったようなので
年数の割に活動が不安定だったのか?クアトロに立てるほどの実力はあるバンドなのに。



・ロマンス&バカンス (QUATTRO)

「お耳のリゾート」というキャッチコピーを掲げて活動する6人組パーティーバンド。
メンバー全員サングラスをかけ、見た目からして海辺にいそうな雰囲気。
ライブ前半から新曲の「好き好きゾッコン」[MV]を披露。あらためて生で聴くと
まずはボーカルのチョメPさんの歌唱が素晴らしいと感じられた。
ガツンとパンチの効いた歌声はバンドの男性ボーカリストとして理想的なほど。
楽器隊の演奏や女性ボーカルのコーラスなどを含めたパフォーマンスも躍動感があるし、
何より楽曲から人間愛を感じられる。曲の最後の方でズッコンバッコンとか歌ってたけど
そんな下ネタギャグも含めて笑って楽しんでもらおうというサービス精神が伝わる。

そして中盤のMCでは、チョメPさんがこの会場の偏差値を下げると宣言。
クアトロというライブ会場は偏差値が70はあるので、それを今から20まで下げると
発言した直後に、ついに代表曲の「おちんちんYEAH」が来たーーっ!!
サビの伸びやかな「♪おちんちんイェーーーイ!」という歌声は
まるで下半身につけたパンツやバスタオルを捨てて全裸になった時のような爽快感。
さらにBメロ部分で腰を振りながら「♪おちん!おちん!」と歌うところなんかは
これぞ偏差値幼稚園児レベル、思わず振り付けを一緒にやってしまうほどに
盛り上がってしまった。「苦しい時悲しい時は遊びにおいでよ」という優しい言葉も印象的だった。
さらに2020年に名古屋でワンマンをやるはずだったが開催できずに終わってしまい
2022年こそはといった真剣な話をした後に、ラストナンバーとして歌った曲は
こんなマジメでガチな名曲も歌えるのかとビックリさせられるほどに良かった。
本当にこの2020年からは苦しいこと悲しいことだらけだったが、この日のロマバカの音楽には
生きる希望と元気をもらえた。生命の源、それがおちんちんだと感じられた。
最後の曲は残念ながら曲名が分からなかったので、GEEKSTREEKSや虎の子ラミーみたいに
SNSで公式にセトリを公開してくれたらいいのになぁ。ぜひまたライブに行きたいですね。



・板歯目 (R.A.D)

東京練馬発の17歳高校生爬虫類系ロックバンド。先日バズリズムでも
紹介されたそうで「ばんしもく」というバンド名からして何だこれはと注目株。
これぞ10代の初期衝動をぶつけたかのような、ガレージロック系の楽曲を中心に熱唱、
ギターボーカルの千乂詞音さんの、胸に突き刺さるような歌声は女子高生離れした迫力。
個人的には「解読不能」のジンのひぃたんを彷彿させるような声だとも感じたので
好みが分かれるかもしれないが女性ロックボーカリストらしい良い歌声だと思う。
加えてドラマーの庵原大和さんの演奏パフォーマンスの良さも印象的だった。
曲中で立ち上がってドラムスティックを空中で1回転させたりと躍動感ありまくり。

ライブ中盤では詞音さんから「ギターが壊れた」というまさかの言葉が。
壊れるほど全力でやってくれたとはスゴい。でもしゃべると女子高生らしい。
メンバー3人ともコミュ障でしゃべりが苦手とも言っていたのでMCは今後の課題か。
それでもこの後に出演予定のバンドからギターを貸してもらいライブ続行、
そしてライブ後半で披露された「まず疑ってかかれ」は事前に試聴した時点から
良さそうだと思ってた通りに一番盛り上がった。コミュ障で人間不信だからこそ
こんな鋭くてロックな名曲ができるに違いない。自分もそうだから分かる。
期待の若手バンドが現れたと思ったが、唯一気になったのは公式YouTubeチャンネルの
概要欄の「"ばんしもく"やで」はなぜ東京練馬出身なのに関西弁?
これから関西でライブする時にはそんなエセ関西弁を使ったら逆効果というのは
忠告しておきたい(笑)さんま御殿などを見てたら分かると思うけど。


(続く)



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