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2021年2月21日日曜日

[CDアルバムレビュー]  ASCA「百希夜行」



ASCA「 百希夜行 (初回生産限定盤) (Blu-ray Disc付) 」
(2021/1/27)

1. 進化論  [MV]
2. CHAIN  [MV]
3. Howling  [MV]
4. regain
5. SAYONARA
6. 曖・アイ・愛
7. 天秤 -Libra- 百希夜行ver.  [MV]
8. DESIRE
9. 命に嫌われている。  [MV]
10. 君の街へ
11. Wings to fly feat. 足立佳奈, MaRuRi, mizuki
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)



ASCAの2ndアルバム。大倉明日香さんによるソロプロジェクトという名目にして
アニソンシンガー界の若手代表クラスにまで昇りつめた歌手の作品。
「"今を生き抜け――"力強いメッセージと希望に満ちたニューアルバム完成」
このキャッチコピー通りの傑作アルバムだというのを1曲目の開始数秒の時点で確信した。
とにかく1曲目「進化論」から「Howling」までの前半3曲が強力だ。
2曲目「CHAIN」の間奏のストリングスアレンジはとりわけドラマチックだったし
これぞアニソン系アーティストと言いたくなるような、芸術的な編曲の数々が素晴らしい。
加えて自作によるに力強い歌詞のメッセージと、持ち前のちょいハスキーかつ
切なさを振り払って歌うかのような声の魅力が合わさればそりゃもう文句無し。

中盤以降のアルバムオリジナル曲では、阿部真央さん作詞作曲の4曲目「regain」で
音域どこまで広いんだと驚かされた。Aメロでシビれるような低音ボイスを聴かせてからの
サビのハイトーンの迫力。ガールズロックシンガーとして万能じゃないか。
8曲目「DESIRE」はまさかの全英語詞の曲で作詞はAldiousのボーカリストとしても活躍中の
R!Nさんが担当というサプライズ。弦楽器系アレンジも良くて歌声とも合ってる。
ボカロ曲カバーの9曲目「命に嫌われている。」も他の歌手達のカバー曲とは一味違う、
バラード調の前半から後半にいくほどに盛り上がる展開でこれまた音域広すぎ。
だがそんな今作の中でも極めつけは、西川貴教+ASCAとしてリリースされた
先行シングル曲で7曲目に収録となった「天秤 -Libra-」。
なんでこの曲2020年の年間ベストソングから抜けてたんだと後悔するほどの
大傑作じゃないか。男女ツインボーカルの上に荘厳なコーラスまで加えた
歌声は最強のハーモニー、そしてElements Gardenによる圧倒的なまでの編曲は
これぞアニソン的要素全部盛り。音楽って1+1+1が10になることもあるんだなと。

昨年リリースのLiSAさんの最新アルバムはJ-POP寄りでバラード曲多めの作品になったり
藍井エイルさんも最近の曲は個人的ハマリ度がそこまでではないという中で、
ここまでアニソン系アーティストど真ん中な作品は久しぶりに聴いた感があるし
聴けば勇気をもらえるような作品だった。これを機に一躍注目株になったということで
今更ながらいろいろ調べてみると、他の人は以下も検索していますで
LiSAさんエイルさんと並んでASKAさんの名前もあったのには何でだと思ったが、
ASCAさんの方はこれからもダメ、ゼッタイということで頑張って欲しい。
以前に生歌を聴いたのは約2年前で、その頃はまだ完成されてない印象だったが
(レポはこちら)今聴けばより一層スゴいことになってるんだろうなぁ。






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