Do As Infinity「 NEW WORLD」 (2001/2/21) 1. new world 2. GURUGURU 3. Desire 4. We are. 5. Snail 6. 永遠 7. rumble fish 8. Holiday 9. 135 10. Wings510 11. SUMMER DAYS お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10) Do As Infinityの2ndアルバム。前作よりもロック色、激しさを増した楽曲に、 より力強さを増した伴ちゃんのボーカルと、全曲において質の高いメロディ、 そして、イントロから間奏からアウトロまでの全てにおいて、精密に作り込まれた編曲。 とにかく質の高い、高過ぎるまでの曲の数々・・・ しかも前作とは全く違う作風で、これほどまでにすごい作品を作ってしまったというのだから・・・ まさにこのアルバムをもって、日本最強クラスのアーティストが誕生したといっていいでしょう。 イントロからして一気に引き込まれる、 問答無用なまでのカッコ良さと力強さを持った曲「new world」、 上品さ・質の高さとセクシーさを持ち合わせた極上ロックナンバー「Desire」、 テンポの良いバンドサウンドと鐘の音が印象的なクリスマスソング、そして、2番終了後の間奏ではまさにサンタクロースがこの地に下りてくるかのような感動に包まれる「We are.」 亡くなった人への感謝の気持ちを、力強く歌ったバラード、私がこれを聴いた10代の当時は誰かを亡くした経験なんて無かったのに、それでも泣いたぐらいの曲「永遠」 激しさと、退廃的なまでのダークさを持ち合わせたようなボーカルとサウンドに 心を打たれる「Snail」「rumble fish」、 社会を軽快に皮肉るかのような歌詞と、勢い満点でなおかつ質の高過ぎるぐらいのロックサウンド、そしてアウトロの、ピアノの音が絶妙にからむとこなんてまさに神がかり的な「135」、 ゆったりとした曲調にのせて優しく歌いかけるAメロ、Bメロから、サビで一気に盛り上がり、 そして一気にとてつもない開放感に包まれるかのような曲「Wings510」、 そして最後は、DoAsの中で最もハードなロックでありながら、 激しさと切なさが交錯するかのような感覚に包まれる、全英語詞のナンバー「SUMMER DAYS」、 もう本当に、そのどれをとっても素晴らしい曲ばかりです。 女性ボーカルのロックアルバムの中では、次回レビュー予定のとある作品と並んで、 まぎれもなく日本トップクラスのアルバムといっていいでしょう。 このアルバムでDoAsはオリコン週間1位を獲得し、本格的にブレイクしたわけでございますが、 個人的には、いやむしろこれでも売り上げが低すぎる! 週間じゃなくて年間1位をとるべき作品だろ! とすら思えてくるぐらいの、そんな作品でございます。
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2009年11月29日日曜日
[CDレビュー] Do As Infinity「NEW WORLD」
2009年11月28日土曜日
[CDレビュー] Cocco「ラプンツェル」
Cocco「 ラプンツェル」 (2000/6/14) 1. けもの道 2. 水鏡 3. 熟れた罪 4. 雲路の果て 5. 白い狂気 6.’Twas on my Birthday night 7. 樹海の糸 8. ねないこだれだ 9. かがり火 10. ポロメリア 11. 海原の人魚 12. しなやかな腕の祈り お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10) Coccoの3rdアルバム。その綺麗で美しい歌声と、 その音楽に込められた激しさと優しさ、そして人間の持つ醜さと美しさ、 それら全てが表裏一体となったような曲の数々は、まさに圧倒的。 まるで神が憑依しているかのかのような作品です。 激しいロックサウンドと、魂の叫びそのものの歌声が響き渡る 「けもの道」「雲路の果て」「かがり火」、 可愛らしい曲調と歌唱で「骨も皮も剥ぎ取って」と歌う「白い狂気」、 オルガンの音が印象的な、まるで童謡のような曲調にのせて、 「わたしなんか死ねばいいと思ってた でもどこかでわたしだけが生きのびることだけ信じてきた」 と歌う「海原の人魚」などといった曲を初めて聴いた時は、本当に衝撃的だったです。 その一方で、穏やかな曲調にのせて優しく歌いかける 「ポロメリア」「しなやかな腕の祈り」、の2曲には、 本当に心の底から癒される・・・ そこには壮大なまでの愛を感じる。 もはや私なんかがレビューするのはおそれ多いと思うぐらいの作品です。 このアルバムを聴いた当時は、私はまだ高校生で、 これが好きだったことについては他の人には言えなかった、いわゆる隠れファンでしたが・・・ しかし今でもやっぱり、日本で天才だと思うアーティストを挙げるなら、 真っ先にCoccoさんの名前を挙げますね。
2009年11月27日金曜日
[CDレビュー] In the Soup「東京野球」
In the Soup「 東京野球」 (2000/11/1) 1. 東京野球 2. 風の子 3. せんこう花火 4. もともとクラゲの僕達は 5. 川 6. 魚の手紙 7. 雨 8. あの頃は~大きなノッポの古時計~ 9. 農夫の女は詩人の女 10. 星に咲く花 11. 夕立ち 12. 人生レール~2000年型~ お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) In the Soupの1stアルバム。このバンドの曲からはとにかくパワーが感じられます。 アップテンポな曲だけでなく、落ち着いた感じの曲調やバラード曲でも、曲調以上の力強さを感じる。 ボーカルの中尾さんの迫力満点の歌いっぷりが、曲に一層の力を加えてますね。 その中でも、東京に上京してそこで頑張ろうとする気持ちを、 野球のプレーなどに例えつつも熱く歌った、1曲目「東京野球」は 特に素晴らしいです。野球好きの人にはぜひ聴いて欲しい曲ですね。 またこのアルバムは、曲のタイトルから伝わる通り、風、川、星といったような、 大自然を感じるような曲が多いのも特徴です。 子供の頃に、山や川や草原を走り回ったりして、まだ無邪気だったあの頃・・・ この純粋で熱い気持ちは、大人になった今でも忘れたくないなと思わせてくれるような、 そんな曲の数々。特に、シングル曲でもある「風の子」「川」は、 まさにそんな懐かしさと熱さを合わせ持った超名曲です。 久々にこのバンドのことを調べてみたところ、一応今でも現役で、解散はしていないようです。 最近はメンバーのソロ活動が多いようですが、またあの頃のような曲を聴いてみたいですね。
2009年11月25日水曜日
[CDレビュー] 「ザ・コブラツイスターズ」
「 ザ・コブラツイスターズ」 (2000/2/23) 1. 東西南北 日本の空 2. サクラサク 3. 運命船サラバ号出発 4. 君の目に 5. 夢の旅人 6. 光と瞬間のブルース 7. ギラギラ太陽たち 8. 月を追い駆ける夜 9. 路地裏の宇宙少年 10. 去りゆく君へ 11. 嵐に住む人 12. おひるね お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) 鹿児島県と沖縄県の県境にある島、与論島出身のボーカルの川畑アキラさん率いる、 ザ・コブラツイスターズの1stアルバム。1stにしてすごい作品を作ってくれました。 このバンドの最大の特徴は、島唄の要素や、和の要素を取り入れたバンドサウンド。 1曲目からいきなり大傑作、三線の音が絶妙にからむロックナンバー「東西南北 日本の空」、 この曲は私的旅に出たくなる曲No.1といってもいいぐらいの、超名曲です。 さらには、青森ねぶた祭を思い出させるような、祭囃子とロックを絶妙に融合させた、 迫力満点のナンバー「嵐に住む人」。この曲も本当にすごいです。まさに彼らにしか出来ないような曲。 他にも、琴の音色が印象的な桜ソング「サクラサク」や、 島唄テイストの「君の目に」といった、和の要素を感じるナンバーから、 ストレートで熱いロックナンバー「ギラギラ太陽たち」「路地裏の宇宙少年」、 そしてバラード曲の「光と瞬間のブルース」「去りゆく君へ」といった曲まで、 幅広いジャンルの曲を歌い、そしてそのどれにおいても質が高いです。 何よりこのアルバムからは全編通して、歌の魂というものを感じる。暑苦しいぐらいに、熱さを感じます。 またこのバンドは、いわゆるラブソングがほとんど無いというのも特徴です。 今の10代女性にウケる恋愛ソングを歌うような歌手とは何から何まで全く正反対のタイプといっていいでしょう。 つくづく、こういう歌手が売れずに消えていってしまうような今の日本の音楽シーンは本当に残念です。 2008年に惜しまれつつも解散、もうこのようなバンドはメジャーシーンには二度と出てきてくれないのだろうか・・・
2009年11月22日日曜日
[CDレビュー] Do As Infinity「BREAK OF DAWN」
Do As Infinity「 BREAK OF DAWN」 (2000/3/23) 1. BREAK OF DAWN 2. Standing on the hill 3. Oasis 4. Another 5. 心の地図 6. Heart 7. Raven 8. Welcome! 9. Painful 10. Tangerine Dream 11. Yesterday&Today お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) Do As Infinityの、記念すべき1stアルバム。 私が確かまだ高校1年生ぐらいの頃、3rdシングルの「Oasis」を聴いて、これは良いと思い、 その後、4thシングルの「Yesterday&Today」を聴いて、本当に感動したのを今でも覚えています。 これが、その後現在まで約10年にわたってまでファンになったきっかけです。 当時はこの「Yesterday&Today」が日本一素晴らしい曲だと思ってました。とにかく、美しいの一言に尽きる。 そして、そんな美しくて質の高い曲の数々がたくさん入っているのが、この1stアルバムです。 このアルバムは、その後にリリースされたDoAsのアルバムとは1つ決定的に違うところがあります。 それは、ハードな曲やノリノリな曲が無いということ。一見、暗くおとなしい感じのアルバムです。 しかし、そんな暗さの中にも、明るさを求めているかのような、 そしてあきらめずに夢を追いかけようとする姿を歌ったような、そんな曲が多いというのが、 当時10代だった私の心には、なおさらすごく響くものがありました。 その中でも特に、デビューシングルにもなった「Tangerine Dream」は超名曲。 もちろん、夢とはいっても最近の10代向けにただ夢を安売りしているかのような曲とは全然違う。 このアルバムは聴きこめば聴き込むほどに、楽曲、サウンド面においてすごく工夫されているのを感じることができます。だからこそ、言葉や曲に説得力を感じる。 ヒップホップ的なテイストが入った「心の地図」、民族音楽的なテイストが入った 「BREAK OF DAWN」「Heart」などは特に編曲が凝っていて、 これらは私が20代になってから聴いてまた新たな発見ができた曲とも言えます。 つくづく今聴いても本当に良いアルバムだったなと思える、そんな、世代を超えた名盤です。
2009年11月6日金曜日
[CDレビュー] VANILLA「玉椿」
VANILLA「玉椿」 (1996/7/1) 1. NO NO NO 2. ストロボ 3. 爆楽天 4. 彼女はサイコキラー 5. メラ☆メラ 6. 月の輪熊(インスト) 7. デカメロン 8. ルンバ’96 9. つばさ 10. Say Yeah!(インスト) 11. 星が降る 12. マニアック 13. スカした女 14. 月のマグマ(インスト) お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) 1996年にリリースされた、VANILLAの2ndアルバム。 ちなみに彼らは計3枚アルバムを出していますが、これらブックオフで3枚全部計750円で買いそろえました。 その中でも最高傑作だと思ったのが、この2ndアルバムです。 このVANILLAというバンドは、紅一点ボーカルを有する4人組ロックバンドで、 さらにこのバンドは、ドラムに、現ユニコーンの川西幸一さんが参加していたり、 (最近、ユニコーンの「半世紀少年」という曲で彼の名前を聞いた時は、えっ、まさかユニコーンのメンバーだったとは!とビックリしました) 作詞には森雪之丞さんや近田春夫さんといった大御所作詞家が参加していたりしてました。 このことから、おそらく当時はかなり力を入れて売り出しされていたんじゃないかなと思います。 そしてこのアルバム。とにかく、前半からものすごいハイテンションで突っ走っているアルバムです。 1曲目なんか特に、バンドサウンドにからむ電子音がまた異様なテンションをかきたてている。 しかし同時にこのアルバムは、メロディやアレンジが、全編通してどこか東洋的な雰囲気を感じるのが特徴です。 9曲目の「つばさ」なんてモロに中華テイストの曲。当時のPVも中国語が出てきたりしてた記憶があります。 そんなサウンドの数々に、ボーカルの笹本さんの、痛快で、それでいて独特のセクシーさも持ち合わせたような歌唱が、これまた最高にマッチしています。このバンドは、昼より夜が似合う。 香港や上海あたりの夜のライブハウスで歌ってる姿が似合う、そんな感じ。 その中でも特に、シングルカットされた5曲目の「メラ☆メラ」は、 まさにそんな彼らを代表するような名曲といっていいでしょう。 他にも、タイトル通りルンバ調の「ルンバ’96」や、バラード曲の 「星が降る」などといった曲も良く、実質11曲入りのアルバムながら、 幅広い音楽性を吸収した、捨て曲無しの名盤といっていいでしょう。 つくづく、もっとブレイクしてもおかしくなかったと思うんですけどね。大御所が参加していたのならなおさら。 あまりにも音楽性が濃すぎて、万人ウケしなかったのだろうか・・・ 本当に惜しい存在だったと思います。 これを見て興味を持った人は、ブックオフに行けばたいていどこの店でも250円ぐらいでアルバムが売っているので ぜひ聴いてみることをおすすめします!
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