FLiP「 未知 evolution」 (2011/5/25) 1. Oh Darling! 2. カートニアゴ 3. 雨の女 4. ナガイキス 5. ユレウタ 6. す・て・き Reaction 7. 革命前夜 8. ライラ 9. Butterfly 10. 叱って 11. カザーナ 12. 平成ジュラシ ック 13. 茜 お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) FLiPの1stフルアルバム。 去年メジャーデビューを果たし、2枚のミニアルバムをリリース、 そして今作が初のフルアルバムとなったわけですが、 まさかここまでの作品を作ってくれるとは。期待以上の出来で驚きました。 デビュー当時から、激しいサウンドとボーカルに関しては、 ガールズバンド界において屈指のものがありましたが、 それに加えて今作では、まずメロディの訴求力が過去の作品と比べても大きく上がったと思いました。 1回聴いただけで耳に残る、メロディやフレーズが多いです。 特に、7曲目「革命前夜」の 「ジワジワッと 迫ってる」 6曲目「す・て・き Reaction」の 「もっと もっと ステキになれ」 などは、まさに一撃必殺級といっていいですし、 さらに13曲目「平成ジュラシック」の 「Hello Hello」 というところでは、今までの作品の中でも最も高音を張り上げており、 その歌いっぷりがまた見事。これも一度聴いたら忘れられないぐらいです。 さらに、歌詞も全曲質が高いです。その内容も曲ごとに、 女性の可愛らしい一面を感じる歌詞から、スケールの大きな世界観を持った歌詞まで、 本当に幅広いので、歌詞カードを読んでても飽きないです。 その半面、曲調に関してはやや似たような雰囲気の、歌謡曲的メロディの曲が多いですが、 それでもアルバム全体では、5曲目ではバラードあり、9曲目ではダークかつ洋楽テイストを感じる曲もあり、そしてラストの「茜」では、まったりとした雰囲気のサウンドにのせて、 彼女たちの故郷である沖縄の風景が目に浮かんでくるかのような曲も披露しています。 これは今までになかったような一面でしたし、意外でしたが、 こういう曲をアルバムの中にうまく入れられるようになったというのも、つくづく進化の証だと感じました。 最初から最後まで、全曲素晴らしい曲ばかり。 今年上半期にリリースされたアルバム作品の中では、屈指の名作アルバムといっていいでしょう。
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2011年6月30日木曜日
[CDレビュー] FLiP「未知 evolution」
2011年6月3日金曜日
[CDレビュー] JAM Project 「JAM Project BEST COLLECTION VIII GOING」
JAM Project 「 JAM Project BEST COLLECTION VIII GOING」 (2011/5/11) 1. MAXON 2. TRANSFORMERS EVO. 3. 流星Lovers 4. Vanguard 5. 爆鎮完了!レスキューファイアー 6. 弾劾の剣 7. 冒険王 ~Across the legendary kingdom~ 8. Go! Stand up! 9. ヒカリへのカウントダウン 10. Blue rise 11. BIG BANG EXPLOSION ~Song for Ragnarok Party~ 12. PRAISE BE TO DECEPTICON 13. LONGING 14. GOING お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) JAM projectの通算8枚目のベストアルバム。今作はベスト盤ですが新曲が計5曲収録、 そして前半がタイアップ曲、後半がオリジナル曲中心の構成で、 さらにアルバム全体の流れや曲順も工夫されており、 今回も前作や前々作のベスト盤と同様に、実質オリジナルアルバムに近い内容だと感じました。 まず、メタル色の強いアレンジと5人のボーカルのかけ合いが組み合わさることで 曲全体から放たれるすさまじい破壊力にいきなり圧倒される「MAXON」、 荘厳なコーラスから始まり、同じくボーカル5人の歌唱の迫力と Elements Gardenのメンバーによるアレンジが素晴らしいハードポップ曲 「TRANSFORMERS EVO.」この序盤の2曲からして、 今作でも歌唱や編曲のレベルの高さを存分に感じさせてくれますし、 外れの曲は1つも無い、全曲質の高い楽曲ばかりでございます。 しかし、去年のオリジナルアルバムが、1~8曲目までの全てが私的殿堂入りクラスの あまりにも凄過ぎた曲の数々だっただけに、それと比べると今作の曲の数々は、 曲の構成美、展開美という点においては、少し落ちるかもしれません。 あとここまで10年以上も活動してるだけあって、歌詞のフレーズがかぶるのはある程度仕方ないかな・・・ それでも9曲目のサビの「もう後にはひけない」という部分は、 歌詞もメロディも過去の曲とかぶってるというのはさすがにどうかと・・・ しかしその代わり今作で、特に後半部分において目立ったのは、 アルバムタイトル曲の「GOING」をはじめとして9、11、14曲目など、 痛快で明るいロックチューンが多いということ。 これは去年リリースのオリジナルアルバムには無かったようなタイプの曲。 また中盤の曲で特に印象に残った曲は、7曲目の「冒険王 ~Across the legendary kingdom~」。 まさに今そこから冒険が始まるという、ワクワク感や開放感を感じるアレンジやコーラス、 そして曲全体から、旅の始まりのスケール感のようなものを存分に感じさせてくれる名曲です。 ここまで10年以上やっていながらも、また新たな進化を感じさせる曲を作り そして前作とはまた違うコンセプトを感じさせるアルバムが作れるのは見事です。 これだけ素晴らしい曲の数々を作っているのに、世間的な知名度があるのかないのか分からない、 てかたぶん無いといっていい状態なのはやはり惜しい。 そもそも、一般メディアや有線などで彼らの曲が流れてるのを聴いたことがなかったですし。 唯一紹介されたのがNHKのアニソン特番ぐらい。なので私も割と最近まで知らなかったわけだし。 やっぱり一般メディアはアニソンで活躍する歌手たちを冷遇してるとしか思えない・・・
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