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2010年4月14日水曜日

[CDレビュー]  北出菜奈「I scream」


北出菜奈「 I scream」
 (2006/12/6) 

1. Star Killer 
2. 私は時限爆弾 
3. ラムのラブソング 
4. 論より証拠。 
5. 13日の金曜日
6. dark snow angel 
7. Sweet frozen kiss 
8. 赤い髪の女の子 
9. m’aider 
10. 希望のカケラ
11. Innocent world 
12. 不自由な朝 
13. BASKET CASE
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)





北出菜奈さんの2ndアルバム。
以前このブログで絶賛した、3rdアルバムを聴いた後にこちらの作品も聴いたわけですが、
こちらもまた、傑作アルバムでした。

この2ndアルバムから、彼女は自ら「お姫様」「ゴスロリクイーン」などと名乗り、
そのダークさと可愛さが絶妙に融合したような、日本独自のファッションを身にまとい、
そして、音楽においても、そんなゴスロリクイーンにふさわしいといえる、
独自の世界観を確立いたしました。
可愛くも痛快なロックやポップス、しかしそれでいてどこか影の部分もある、
時には優しく、時には鋭い、時には明るく、しかしそれでいてトゲもある、そんな曲の数々。
1曲目から、甘く優しく歌いかけるような歌唱と、
「私は星を殺し生きる」「優しい嘘が ナイフを隠して刻み付けるの」といったダークな歌詞、
この二面性がまた何ともいえない魅力を感じるバラード曲「Star Killer」、
まずこれでジワジワとこの作品の世界に引き込まれ、
そして痛快なロック曲の「私は時限爆弾」にて、一気に爆発。
その後も、ロック・パンク系の曲では「論より証拠」「13日の金曜日」
「希望のカケラ」などといった曲がどれも素晴らしいですし、
バラード曲の「m’aider」「Innocent world」といった曲も良いです。
さらに、縦笛の音が印象的なサウンドが、まるで童謡のような懐かしさと
少女っぽさを感じさせてくれる「赤い髪の女の子」もアルバムの中では
絶妙なアクセントになってますし、とにかく、見事としか言いようがない作品です。

このように、まさにビジュアルと同様の、ダークさと可愛さが絶妙に融合した音楽を歌う彼女は、
女性ロック歌手の中で、最も「歌姫」という称号がふさわしい歌手でしょう。
「ジャバニーズ・プリンセス」として海外でウケたのも分かる気がします。
しかし、そんな彼女は現在では、lovelessという新バンドにて、インディーズでの活動となっているようで・・・
個人的には、やはりメジャーにて、そして海外において、
日本の歌姫代表としてバリバリ活躍して欲しかった気持ちもあったんですけどね・・・


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