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2009年2月15日日曜日

[CDレビュー]  榎本くるみ「NOTEBOOK II~冒険ノート中~」


榎本くるみ「 NOTEBOOK2~冒険ノート中~」
(2009/1/21) 

1. note 
2. リアル 
3. 冒険彗星 
4. エメラルド
5. EPISODE I 
6. 未来記念日 
7. 朝顔 
8. サンタさんはいないんです。 
9. ファントム 
10. 夕陽が丘 
11. イエスタデイズ~大切な贈りもの~
12. 昨日の未来
13. みんな元気
14. 雨降り小僧 
15. ぼくのうた 
16. book 
17. CURE
お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10)





「冒険彗星」のヒットで注目を集めた、榎本くるみさんの2ndアルバム。
私がこの歌手を知ったきっかけは、いつもお世話になっているブログ
「Japanese Music~現在・そして未来へ~ 」での楽曲レビューにて
「イエスタデイズ~大切な贈りもの~」という曲が絶賛されていたのがきっかけで知りました。
この曲で彼女のことを知ったこともあってか、当初は「冒険彗星」のような曲は
いわば異色で、ピアノバラード系の曲がメインの歌手かと思ってました。

しかしアルバム曲を全曲聴いてみると、まず曲の振り幅の広さに驚かされました。
バンドサウンドの曲が意外と多く、その中でも10曲目の「夕陽が丘」は
文字通り、バックに夕陽の美しい光景が浮かんでくるかのような
輝きと力強さを感じるバンド曲で、個人的には一番ハマりました。
さらには、ダークさ全開のハードロックナンバー「ファントム」のような曲もあれば、
軽快でポップなナンバー「エメラルド」「昨日の未来」のような曲や、
優しさ溢れる歌声が印象的なミディアムナンバー「未来記念日」のような曲もある。
そして、NHKみんなのうたで使われてもおかしくなさそうな、
懐かしさとスケール感を感じる「雨降り小僧」「ぼくのうた」は
後半の曲の中でも特に良いと思いました。

これだけいろんな曲を歌っていて、しかもインスト2曲を除いた実質15曲も入っていて、
(ちなみに、当ブログでは曲数が多いことを理由に減点するなんてことはしません)
それでいて、作品にビシっと統一感を感じるのは、すごいです。
これはやはり、この独特の魅力のある声という名のもとに
アルバムとして1本の筋が通っているからだと思います。
力強い声でありながらも、同時に聴けば聴くほどじんわりと癒されるような声でもある。
そしてこのアルバム全体を通して聴くと、作品の中で激しさと優しさ、ダークさと明るさが
絶妙に融合していることが感じられ、これには素晴らしいと感じるばかり。
早くも、2009年を代表する名盤が誕生したと思います。
これはもっと評価されるべき!