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2008年12月29日月曜日

[CDレビュー]  re-in.Carnation∞YURIA「月のキヲク ~lunatication~」


re-in.Carnation∞YURIA「 月のキヲク~lunatication~(DVD付)」
(2008/1/17)

1. prologo 
2. 例えるのなら、美しく残酷な華
3. カナシミノウタ 
4. 薬草
5. 破遍 
6. キヲク 
7. patria
8. 棘 
9. memento 
10. la luna che pianto
11. うずまき
お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10)





re-in.Carnation∞YURIAの1stアルバム。
とある深夜番組でこのバンドの曲を聴き、一瞬のうちに惹き込まれたのがきっかけで
このCDアルバムも聴いてみたいなと思い、ようやく聴いてみたところ・・・ 
予想の遥か上を行くような、とんでもない作品でした。

とにかく音作りが、これでもかとばかりにすさまじい。
メタル的な激しいエレキギターの音、キーボードの幻想的な音、
ストリングスの壮大な音、その他バイオリン、笛などのさまざまな楽器の音が
これでもかとばかりに複雑に絡みながらも融合した音楽は、
ドラマチックで、前衛的で、芸術的。
それらはたった1曲の中においても、さまざまな展開美を見せ、
時には王道路線、時には変則的な展開・・・ 
これはまさに予測不能、それでいて圧巻。
曲調自体はバラード曲が多いですが、どの曲も他の曲とは似ていない。

それでいてアルバム全体が、いわゆるコンセプトアルバム的な、
完成された世界観を持っているというのも素晴らしい。
そしてボーカルのYURIAさんの、甘さと力強さを併せ持った歌声も、
曲の魅力を一層引き立てていると思います。

しかもそれでいて本当にすごいと思うのは、
これだけ芸術性の高い、前衛的な音楽でありながらも
同時に、万人に向けておすすめできるような、
キャッチーさも持ち合わせているというのがすごいです。
歌メロの良さ、特にサビメロのキャッチーさは
このような前衛的な音楽をやっているアーティストの中ではNo.1なのではと思います。

元々ボーカルのYURIAさんは、いわゆるアニソン系の歌手らしいですが、
この作品は、アニメ云々は関係なく、
歌姫好きや、芸術的で壮大な音楽が好きな人ならぜひ聴くべき!
特に、OLIVIAやALI PROJECTあたりが好きな人が聴けば感動するのではと思います。