Cyntia「 Lady Made」
(2013/3/20)
1. 深愛エゴイズム
2. I Will
3. IV
4. Fly away
5. Chilly Nights
6. Lady Made
7. Jewel Stars
8. 箱庭のイデア
9. Wish
10. Raison d’etre
11. 睡蓮と蝶
12. メロリィ (ボーナストラック・通常盤のみ)
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (9.5/10)
ガールズメタルバンド・Cyntiaのメジャー1stアルバム。
念願のメジャーデビュー作となった今作も、前作のインディーズアルバム同様に
メロディアスで聴きやすいHR/HMナンバー中心のアルバムとなっています。
世間でのメタルのイメージとはおそらく全然違う、キラキラとした楽曲の数々には
華やかさを感じさせてくれる。これこそがCyntiaの最大の魅力。
ボーカルのSAKIさんの声質も良い上に、歌唱力も着実に前作より上がっている。
ガールズバンド好きならば多くの人に受け入れやすい位のポップさを持ちつつも、
それでいてHR/HM的といえるドラマチックな編曲は健在だというから素晴らしいです。
1曲目「深愛エゴイズム」や、6曲目「Lady Made」といった曲は、
女性的な魅力を全面に押し出した歌詞世界とメタリックなサウンドが融合した、
これぞ女子メタル!といえる名曲です。
7曲目「Jewel Stars」のような明るく前向きな曲、そして8曲目「箱庭のイデア」
のようなダークさを帯びた楽曲も共に魅力的。
さらには、5、9曲目などのバラード系の曲の綺麗さにはもはや感心させられる。
「一歩一歩 少しずつでいい」と優しく歌ってくれる9曲目「Wish」には癒されます。
メタルの要素を取り入れつつも、メロディと歌唱の美しさが抜群に光るバラード曲を
作れるというのは、個人的には聖飢魔Ⅱにも通じるものがあるなと思いました。
11曲目「睡蓮と蝶」は今作でも一番の展開美と哀愁を感じさせてくれる曲で
ラストにして最高の曲でアルバムを締めてくれたなと感じました。
欲を言えば前作でいう「幻覚の太陽」のような圧倒的大作が
1曲ぐらいはあっても良かったかなと思いましたが、
それでもメジャーデビュー作にしてこれだけ魅力的かつバラエティに富んだ作品を、
期待通りにリリースしてくれたのはとても嬉しかったです。
音楽ポータルサイトのインタビューでは「みんなで歌えるメタルがあってもいい」
「みんなに聴いてほしいからわかりやすい楽曲にして提示し、メタルを知るきっかけに」
などといったコメントを残していたのも印象的。これは素晴らしい活動精神だと思いますし
実際、その夢が現実になることがこれから期待できるような曲を歌っているバンドです。
なのに、レコード会社が「ツンデレ女子メタル」とかいう、
一部のオタク向けと誤解されかねないようなキャッチコピーをつけてしまったのは
やっぱりどうなのかと・・・ 「女子メタル」だけか「メタル女子」で良かったのに。
ともあれ、今最もオススメしたいガールズバンドだという気持ちは変わらないので、
男女年代問わず多くの人に、どうか幅広い層に聴いて欲しい作品です。
Cyntia、いいですね。
返信削除デビューから気にはなってましたが、
「深愛エゴイズム」で一気に私の中でブレイクしました。
それ以外では「Jewel Stars」がお気に入りですね。
あとは「Lady Made」「Wish」あたり。
7月には浜田麻里のカバーソングを発売するみたいです。浜田麻里もメタル?て今更知りました。
以前にJDの方にて「The Endless World」という曲を紹介して頂き、ありがとうございました。
返信削除私の中では既にこの時点でブレイクしてしまいました。
「Jewel Stars」も良いですね。聴く人の心に寄り添ってくれるような曲で。
浜田麻里は・・・実は近日レビュー予定です。
私もつい最近までは90年代のポップ路線の曲しか知りませんでした。